潰瘍性大腸炎

下痢の原因は様々ですが、その中でも潰瘍性大腸炎は、何らかの原因で大腸粘膜に炎症が起り、びらん(ただれ)や潰瘍が出来る病気です。

潰瘍性大腸炎

クローン病と共に難病に指定されています。炎症は肛門に近い直腸から結腸全体に徐々にひろがります。
潰瘍性大腸炎は完治する事が難しいため、症状を抑える事しかできず、症状はおさまったり(寛解期)、悪化したり(活動期)を繰り返す慢性疾患です。長く患うと大腸ガンを起こしやすくなります。

最初は便がだんだんゆるくなり、次第に下痢や粘血便(血液・粘液・膿の混じった軟便)、痙攣性の腹痛と排便の回数が多くなります。下痢は徐々にあるいは全く突然に始まることもあります。

症状が重くなると、発熱、体重減少、貧血などの全身への症状が起こります。また、腸管以外の合併症として皮膚病変、眼病変や関節の痛み、子供では成長障害が起こることもあります。

もともとは欧米で多い病気でしたが、最近日本でも急増してきた病気です。比較的若い人に多く、男性では20~24歳、女性では25~29歳にみられますが、若年者から高齢者まで発症します。男女比は1:1で性別に差はありません。

わが国の潰瘍性大腸炎の患者数は、平成21年には113.306人で、毎年約8,000人増加しています。米国の100万人と言われている患者数に比べると10分の1程度です。

 原因は、これまでに腸内細菌の関与(悪玉菌の異常増殖)や本来は外敵から身を守る免疫機構が正常に機能しない自己免疫反応の異常、あるいは食環境、細菌感染、アレルギー、ストレス等の心因も考えられていまが、まだ原因は不明です。

 何らかの遺伝的要因が関与しているのではと考えられており、実際潰瘍性大腸炎は家族内での発症も認められています。欧米では患者さんの約20%に炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎あるいはクローン病)の近親者がいると報告されています。 遺伝的要因と食生活などの環境要因などが複雑に絡み合って発病するものと考えられています。

 クローン病と症状は良く似ていますが、潰瘍性大腸炎は大腸全体に炎症が広がり、炎症程度は比較的浅く、粘膜まで、クローン病は消化管すべてにとびとびに広がり、炎症程度は深く、腸管の筋層まで達します。

腸内環境を整えよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は今ほど添加物はなかった時代に、腸内環境が健康に大きく左右していることが体験してわかっていたのです。

現代では世界中の食材が満ち溢れ、どの食材が日本人の健康に良いのかさえ分からなくなってきています。一つ一つの食材は確かに栄養豊かであったとしても、日本人の体質に果たしてあっているかどうかは疑問となることが多いものです。

しかし、食が人の体を作っていることには間違いありません。
毎日の食生活の積み重ねが、今のあなたの体を作っているのです。

今おなかの調子で悩んでいるとしたら、今までの食習慣、生活習慣を一度見直してみましょう。
本当に体が喜ぶ食事をしていましたか?

日本には、「身土不二」と言う言葉がありますが、身土不二というのは地元の旬の食品や伝統食が身体に良いのでそれを食べましょうという事です。身体に合わないものはそれを早く出そうとして下痢になってしまいます。

何を食べても下痢にならない人がいます。そういう人は腸内環境が非常に整っている人です。腸内環境を強化すると、下痢の改善は早くなります。腸内環境を整えるのに必要なサプリメントがありますので上手に利用しましょう。