下痢便は通過速度が原因


健康便か下痢便では便の通過速度が違います。便が正常な硬さとなるには、ある程度の時間、水分がゆっくり吸収されるために便が大腸にとどまっている必要があります。

下痢が続く原因は便の通過速度

下痢の場合は便が大腸を速く通過するため水分を充分吸収する時間がなくなり、水様性便となります。 便の通過速度が速くなる原因は様々です。
特定の食品に耐性(例えば小腸での乳糖分解酵素の欠乏など)がなく、それらを食べた後に常に下痢を起こす人や、ストレスと不安で下痢になる人も便の急速通過が原因です。
下痢が続く原因
腸のぜん動運動が異常に高まると、腸の内容物が急速に通過するため、水分の吸収が充分に行われなくなります。そのため軟便や下痢便となります。
排便後も腸のぜん動運動が残ると腹部の不快感や腹痛があります。代表的な病気として過敏性腸症候群としてよく知られています。
食べ物による下痢

ミネラル不足が原因の下痢の場合

ストレスが長く続くと、体内で非常にミネラルを消費します。ミネラルは体内で作る事が出来ませんので、常に食事から補わなければなりません。ところが人の食事は毎日何を食べるかはサイクルがおおよそ決まっています。

よほど食事のバランスに気をつけている人以外は別です。ストレスが生じると、その時点で体はそのストレスを何とか回避しようとしてミネラルを消費します。結果として食べる質・量はそう変わりませんので、ミネラルが不足してしまうのです。

ミネラルが不足すると腸内細菌善玉菌が増えなくなり、悪玉菌が異常に増え、 腸内細菌特に悪玉菌が異常増殖して、小腸にまで広がり、この細菌を異物とみなし、蠕動運動を活発化させて食物を未消化のまま大腸へどんどん送り出してしまいます。

その結果、下痢となってしまうのだそうです。つまり 腸内細菌の異常によって過敏性腸症候群が起こるという事です。

酸性の食品が下痢の原因に

その他にも、下痢の原因になるものとして、酸性の食品があげられます。酸性の食品は腸を速く通過します。
肉や乳製品などのタンパク質を含む食品は一般に酸性食品に分類されます。

冷え、消化不良が下痢の原因の場合

また、寝冷えや冷房などで体が冷えたり、暴飲暴食で、胃腸に負担がかかり、食べものが正常に消化・吸収されないで、腸の消化機能が低下し、消化不良を起こし、腸内に残っている未消化物を腸が速く体外に排出しようと便の通過速度を亢進します。

又、多くの医学的処置や治療が、便が大腸に留まる時間を短縮します。それには甲状腺機能亢進症、ゾリンジャー・エリソン症候群や胃や小腸・大腸の部分切除、マグネシウムを含む制酸薬、セロトニン、カフェインなどの薬の使用が含まれます。

ウイルスや細菌や寄生虫による感染症、ストレス、化学物質、腫瘍(しゅよう)、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患などの慢性疾患も便の通過速度が速まる要因となります。

便の通過速度が速くなると、腸の中が炎症を起こしやすい状態になります。日頃から腸内のメンテナンス(きれいな腸は病気にならない)をしっかりしておきましょう。

腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!

下痢の改善は腸内環境を整えよう

健康の要は何といってもおなかが丈夫であることにつきます。昔から「元気の元は胃腸から」と言われています。

おなかが丈夫という事は免疫力が高いという事です。免疫力の高い人はたとえ有害な物が体の中に入ってきたとしても腸内で十分に処理する事ができるからです。

例えば、あるレストランで有害な下痢の原因となる細菌のついた食べ物を食べたとします。その時、下痢となって症状が表れる人と、全く下痢の症状にならない人がいます。

これは腸内環境の良しあしで決まります。腸内環境が良い人は、有害菌が増えにくい環境になっており、そのため下痢にならないでいるのです。

下痢が続く、すぐ下痢になる方はまずは腸内環境を整えましょう。腸内環境を整えるサプリメントアありますので、上手に利用しましょう。

下痢の原因その①へ続く…