下痢の原因3.滲出性下痢

下痢は、病態生理学(人体の正常な機能が異常をきたしたり、調節機能が破綻して病気の身体機能の状態と破綻をきたす原因を解き明かす学問)的に分けると「浸透性圧」、「滲出性」、「分泌性」、「腸管運動異常性」の4つになります。

下痢の原因3.滲出性(しんしゅつせい)下痢

その中でも滲出性下痢は、腸粘膜の障害による腸管壁の透過性の亢進や吸収の障害により生じる下痢です。

つまり腸に炎症が起ると、腸管壁の透過性が高まった状態になり、そこからタンパク質、血液、粘液、その他の細胞内の液体などが滲み出て、便の水分量を増やします。また、腸からの水分吸収が低下することも関係してきます。

急性下痢としては細菌性腸炎、ウイルス性腸炎、抗生物質性起因性腸炎、食事アレルギー性腸炎、虚血性腸炎などがあります。

慢性下痢を来すものとしては悪性腫瘍潰瘍性大腸炎クローン病、腸結核、放射線照射性胃腸炎などが挙げられます。

炎症を起こした直腸は,膨張に対してより敏感であるため,直腸粘膜が侵されると便意切迫および排便回数が増加します。

特徴として、下痢は食事によってひどくなり、絶食しても完全には治まりません。

急性下痢は激しいときには1日に10数回も水瀉便が出ることがあり、体の水分が不足し、ときには脳貧血をおこして、トイレでたおれてしまうこともあります。

急性の下痢が続いた時には水分補給をしっかりしましょう。水分補給には番茶か湯ざましに梅干か食塩を少し加えて飲ませて下さい。

食中毒による下痢は家庭での応急処置として、殺菌消毒の意味でクレオソート(正露丸)を使うくらいで、間違っても下痢止めを使わないで下さい。

下痢が続く原因

食中毒の下痢は一刻も早く、悪いもの、有害なものを体外に出そうとする防衛反応ですから、症状によっては下剤を使うこともあるのです。

また、小児や高齢者では、下痢によって脱水となり、 命の危険に陥ることが少なくありません。
まず、脱水に対する治療が早急に必要でないかどうかを確認することが大切です。すぐに病院に行きましょう。

いづれの場合も腸のメンテナンスを日頃からしっかりするように心がけましょう。
健康の要は何といっても胃腸が丈夫であることです。腸内環境が正常で腸が丈夫で健康であれば、食中毒もかかりにくくなります。

腸内環境を正常にするのに必要なサプリメントなどを利用すると、胃腸の調子を整え、消化力も上がり、免疫力も強化でき、知らずに下痢の改善がなされていきます。上手にサプリメントを利用しましょう。

1日も早くおなかの調子が良くなるといいですね。

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