特定の食べ物で下痢になる場合

下痢が続く原因は様々で嘔吐下痢症や食中毒、冷えや消化不良など、下痢になる原因は本当にたくさんあります。

では、さらに下痢になるパターンというものを考えたとき、「特定の食べ物を食べると下痢になる」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
下痢の原因になりやすい次のような食べ物・飲み物についてご説明します。

下痢になりやすい食べ物その① ◆アルコールやコーヒー

アルコールやコーヒーなどは腸にとって刺激物ですので、もともと下痢になりやすい飲み物です。アルコールに敏感な方、コーヒーのカフェインに敏感な方もいらっしゃいます。 アルコールは粘膜を刺激してしまいますし、コーヒーはカフェインのほかタンニンも含まれており、これらも成分は胃に負担を与える可能性があります。

アルコールもコーヒーも、分量さえ調整すれば体に悪いものではありません。ただし、やはりその人によって負担になる量に差がありますし、同じ人であってももともとの胃腸の状態により、同じ量を摂取したとしてもダメージを受けやすいときとそうでないときとがあるはずです。
 
(コーヒーに関しては、胃酸を増やして消化を助けてくれるというメリットもあります。もともと胃酸過多の傾向がある方はこれがデメリットとなってしまいます。)

下痢になりやすい食べ物その②◆牛乳やヨーグルト

牛乳やヨーグルトは、体を冷やしやすく腸への刺激に繋がりやすい食べ物と言えます。でも、基本的には体によいものです。それでもいつも下痢になってしまうという方は、「乳糖不耐症」の可能性があります。

乳糖不耐症の方は、牛乳に含まれる乳糖という糖を消化する酵素を持っていません。そのため、糖は消化されないまま腸を通過してしまうので、下痢を起こしやすくなります。

ヨーグルトなら大丈夫では?ということはよく言われます。確かにヨーグルトの乳糖は分解されて少なくなっているのですが、全ての乳糖がなくなっているわけではありません。これも、量を調整して食べる必要があります。

「糖類による下痢/乳糖不耐症」の記事も参考にしてください。

下痢になりやすい食べ物その③ ◆生もの

生もので下痢になる場合、食中毒の可能性が考えられます。程度は軽く済む場合もありますが、それも食中毒です。ところが、「特定の生ものを食べるといつも下痢になる」という場合、その魚や魚卵に対するアレルギーがある可能性が高くなります。

アレルギーというと、痒みや湿疹などが起こるのでは?と思われるかもしれませんが、食物アレルギーの症状はそれらに限定されるものではありません。これを食べるといつも下痢になる・・・という方は、無理をして食べることのないようにしてください。

加熱したもののほうが生よりもアレルギーの原因になりにくいと言われていますので、調理法を工夫する、加熱調理されたものを食べるなどして様子を見てみるのもよいでしょう。

アレルギーがあるのに無理をすると、下痢が起こるだけでなく、呼吸器や皮膚など別の器官にも重い症状が表れる場合があります。我慢すればよいということではありませんので、気をつけるようにしてください。果物や野菜、いも、ナッツなどもアレルギーの原因になる場合があります。

下痢を予防するには?

下痢を防ぐのに大切なのは、「何を、どの程度食べたか」ということを意識することです。
いつも「お腹を下すかも」と考えすぎてもストレスになってしまいますが、「現在の体調で、どの程度なら、どんなものなら大丈夫」という安心感も、とても大切なのです。息苦しくならない程度にやってみてくださいね。

下痢の改善は腸内環境を整えよう

健康の要は何といってもおなかが丈夫であることにつきます。昔から「元気の元は胃腸から」と言われています。もちろん、下痢の改善も腸内環境を良好に保つことが一番の近道となります。

下痢が続く、すぐ下痢になる方はまずは腸内環境を整えましょう。腸内環境を整えるサプリメントアありますので、上手に利用しましょう。