腸内環境をよくする善玉菌が少ない理由

現代人は乳酸菌や納豆菌など腸内善玉菌となる発酵食品の摂取量が少なすぎます。時代の流れと共に食環境も随分と変化してきています。

その結果、腸内や口腔内の環境が悪化して下痢や便秘、口臭、歯周病になったり、更に免疫が狂って、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状をひどくさせたりすることが最近の研究でわかりました。

乳酸菌は味噌やヨーグルト、漬け物、納豆菌は大豆納豆などに含まれています。人の健康に有益な効果をもたらす微生物です。しかし、今、非常に、この有益な微生物の摂取が少なくなってきています。
というのも、食生活の変化による原因が大きく関わっているのです。
 
ちなみに母乳栄養の方が人工栄養児に比べて病気に罹りにくいと知られていますが、その理由が腸内善玉菌など良い菌を多く持っているからではないかと言われています。母乳栄養児の腸内細菌の中でビフィズス菌(腸内善玉菌)が92%占めるのに対して人工栄養児は19%となっているようです。

発酵食品の摂取量が少ない原因として、大きく二つの原因が考えられています。その一つの要因として冷蔵庫の普及です。昔から食べ物を保存するために、善玉菌を利用する発酵という知恵がありました。善玉菌で発酵をさせることで、悪玉菌による腐敗を防いでいたのです。戦後、冷蔵庫が普及し、生鮮食品を保存するのは冷蔵庫の役目となり、善玉菌を活用する場が少なくなりました。

味噌にも防腐剤を入れて、乳酸菌を殺し、冷蔵庫に入れるようになっています。また、食品の保存期間を長くするために保存料などの化学物質の使用は欠かせないものとなっています。

  更に、加工食品、添加物の多い食品(インスタントラーメンやコンビニ食品ねど)、電子レンジ調理あげればきりがありませんが、このような食環境が腸内に棲む全だな菌を減らしているのです。減らしているというよりもむしろ腸内の有益菌を摂取していないのが現状です。

毎日摂取する必要のあるものを、全く摂らない食生活をすると、必ず体は悲鳴を上げます。 こうして腸内環境が悪くなり、免疫力が低下し、下痢をはじめ様々な現代病が増え始めたのです。

もう一つは消毒・殺菌剤の乱用です。農薬と同じように善玉菌まで無差別に殺してしまいます。必要な時にするだけでよいものが、「除菌しましょう」と清潔感溢れるがごとくに、何でもかんでも消毒殺菌しなければいけないような風潮にあおられています。

更にIH調理器具の普及も追い打ちをかけます。これではちょっとした悪い菌が体に入ると、あるいは善玉菌が少な過ぎて悪玉菌が多くなると、体の防衛反応として下痢がおきてしまうのです

このような食環境を脱皮するには自分にあった善玉菌をたくさん摂取すること、そして殺さない事です。自分にあったサプリメントを利用する事は善玉菌を増やす最も簡単で有益な方法のひとつです。