下痢を止める方法

下痢の原因を考え、下痢にならないよう対策を練ることは非常に重要です。しかし、実際に下痢になってしまった場合、下痢を止める方法はあるのでしょうか?考えてみましょう。

【一過性の下痢の場合】

ウイルスや細菌が原因の下の場合、下痢が起こってしばらくの間は排便があるままに任せ、下痢止めは使わないようにしましょう。「ある程度便が排出されるまでは待つ」ことが大切なのです。なぜならば、体内に入ってしまったウイルスや細菌、それらが出す毒素を追い出すために下痢になっているからです。

体が「出そう」としているのに下痢止めを使っても、あまり効果がない場合もあります。また、たとえ薬が効いたとしても、あまりにも早い段階で下痢を止めてしまうと、悪いものを体に溜め込んでしまっていることになってしまうのです。

このような場合は、下痢止めではなく「整腸剤や善玉菌のサプリメント」などを使い、腸の回復を助けてあげる方法をを取りましょう。胃腸炎の場合、下痢止めを使うことで悪化してしまうこともあります。安易に下痢止めを使うのは危険な場合もあるのです。

また、早く回復するためには下痢を強めてしまうようなことも避けなければなりません。食事は最小限にし、消化のよいものを食べるようにしましょう。そして、お腹や体を温めて体力の回復を早めましょう。

下痢は体内の水分を大量に失ってしまうので水分補給は必ず必要ですが、いちどきにたくさん飲むと腸を刺激してしまうので、少しずつ飲むようにします。
 

疲れやストレスの場合も基本的には同じです。ウイルスや細菌による下痢に比べれば下痢止めを早く使っても構いませんが、本当にウイルス性や細菌性の下痢ではないかどうかを見極めるのはなかなか難しいものです。しばらく様子を見て、発熱や嘔吐の症状がないことを確認してから下痢止めを使うようにしましょう。

ただし、疲れやストレスによる一過性の下痢の場合、整腸剤程度で治まることが多いものです。出るものが出て落ち着いたようであれば、整腸剤を使うようにしましょう。また、基本的には薬を飲まずに回復することが殆どです。
 

【慢性の下痢の場合】

慢性の下痢の場合は、生活習慣によるもの、ストレスによる過敏性腸症候群などの可能性を考えなければなりません。下痢の原因となっていることはいったいなんなのかを突き止め、その原因をなくす努力をしなければ下痢は繰り返されてしまいます。

そのときそのときの下痢をすぐに止める方法となるとなかなか難しいものですが、普段から腸内環境を整えておくことで比較的早く下痢も止まるようになります。バランスのよい食事を心がけ、体を労わること。月並みなことですが、これが非常に重要なのです。
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なかなか生活を変えられないという方は、乳酸菌や納豆菌、ラクトフェリンなど腸内環境改善に役立つ成分をサプリメントで摂取して、腸内の善玉菌を積極的に摂取するようにしてくださいね。ヨーグルトもよいのですが、下痢ぎみの時にヨーグルトを食べるとお腹を冷やしてしまうので注意してください。

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さて、実は「下痢止めや整腸剤を使わず下痢を止める方法」もあります。効果に個人差はありますが、人によっては非常によく効きますし、下痢止めや整腸剤が手元にない場合や、下痢止めに抵抗があるものの整腸剤だけでは心もとないという方におすすめです。

「下痢を止める食べ物と飲み物」の記事をご参照ください。