下痢の治し方㉒食物繊維Ⅱ

下痢が続く下痢が慢性的になっているという方の下痢の原因の一つとして食物せんい不足が挙げられています。

下痢の治し方22・・・食物せんいの上手な摂り方②

食物せんいの摂取量は一日あたり25gを目標にされていますが、実際は健康な人でも食物せんいの摂取量は一日平均14g、20代の女性では12gという少なさです。

ましてや下痢の方はそれ以上に少ない食物せんいの摂取量となります。一日25gは理想的な数字ですが、意識して摂取すれば不可能ではありません。

下痢の治し方その①食物せんいを多く摂る方法として

①野菜は煮たりゆでたりして、野菜をたくさん食べる事が出来る
生野菜300gに含まれる食物繊維はおよそ10g。効率よく摂るためには火を通すのが一番です。

②野菜は緑黄色野菜を主に食べる
淡色野菜よりも緑黄色野菜の方がせんいが特に多く、しかも栄養価が高い。

③米やパンの種類を選ぶ
玄米、七分づき米、ライ麦パンや全粒粉パン、小麦胚芽入りなどは食物せんいが豊富。

④和食を中心に
きんぴらごぼうや、ひじき、切り干し大根、おからなど昔ながらのお惣菜には食物せんいがタップリ。

⑤具だくさんの味噌汁を毎日食べる
本物の味噌を使って、具材は海藻や野菜、芋類など、できるだけ具の多い味噌汁をつくりましょう。味噌汁は飲む点滴ともいわれています。

⑥洋菓子より和菓子を選ぶ
洋菓子よりは和菓子を選ぶのが賢い選択です。和菓子の小豆など豆類はせんいが豊富。

 食物せんいの種類としては

①水溶性タイプ(水に溶けるタイプ)
腸内で水分を吸収して膨らみ、カサを増やす
野菜や海藻類、果物などのヌルヌル・ネバネバしている成分で(山芋、オクラ、昆布、ワカメ、 ジャムやマーマレードなど

②不溶性タイプ(水に溶けないタイプ)

胆汁酸やコレステロール、有害物質などを吸収して排泄する
野菜、豆類などの皮・筋などセロリ、きのこ、豆類、穀類のふすまなど

理想的な食物せんいの摂り方は

●野菜300g+果物200g+イモ類100g+大豆類、海藻、きのこ適量
これだけ、食べれば、1日の食物せんいは充分にあります。

食物せんいは便の固形成分として約半分くらい占めています。便は水分が70~80%占めており、残りの20~30%は腸内細菌の死骸やはがれた消化粘膜などです。

また食物せんいがあると腸内の善玉菌が喜び、どんどん増えていきます。下痢が続く、慢性的な下痢で悩まれている方は、消化が悪いからあるいは又ひどい下痢になるのではと不安から食物せんいを控えておられるようです。

腸に特別異常がない慢性腸症候群などの方は普通の人と同じようにしっかり食物せんいを摂りましょう。と同時に下痢が続いている方は腸内が荒れ、環境が良くありませんので、腸内環境を良くするサプリメントなどでしっかり補いたいものです。その方が早く良くなります。

腸の機能を高める腸内環境を強くしよう

健康の要は何といっても腸が丈夫であることです。腸が丈夫であるなら腸本来の機能は正常に働きます。
腸内環境を良くすることで腸の機能は高まり、免疫力も向上し、丈夫な体になります。さらに下痢も自然と改善されていきます。
腸内環境を良くするのに必要なサプリメントがありますので、上手に利用してみましょう。
腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!

下痢の治し方㉓へ続く