年末年始の下痢の原因は?

下痢の原因は年末年始の胃腸負担
年末年始になるとさまざまな行事が目白押しになり、胃腸に負担がかかる時期です。
それに伴い下痢も発生しやすい季節になります。

クリスマスパーティーや忘年会、お正月のごちそうなど、イベント続きの年末年始はついつい食べすぎ・飲みすぎになりがちです。

胃腸に負担がかかりすぎると、体調を崩して胃痛・腹痛を起こして下痢なる事もあります。胃腸に負担がかかり、下痢の原因、その予防について考えてみましょう。


目次
・下痢が続く原因は暴飲暴食から  ・ストレスで暴飲暴食に  ・暴飲暴食にならない為に  ・下痢の原因はアルコールの飲みすぎに  ・体力が回復せず下痢が続く ・下痢以外の病気  ・胃腸を健康に保つために ・腸内環境を見直そう

忘年会やお正月のごちそう…胃腸は大忙しのシーズン

年末のシーズンは、仕事や交友関係での忘年会やクリスマスパーティーなどで、短期間に複数の飲み会に参加する方が多いのではないでしょうか。

さらに、業種にもよりますが、12月下旬からの冬休みがあるために、年末の仕事のスケジュールがタイトになると、ストレスが原因で胃腸へ負担も増大します。

ただでさえ仕事が忙しく胃腸に負担がかかっているところに、食べすぎ、飲みすぎで食事のバランスが崩れた生活が続くと、胃腸が正常な状態を保てず、体調を崩したり、胃腸の病気にかかってしまう可能性が高まります。
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下痢が続く原因は暴飲暴食から始まる

忘年会、クリスマス行事で仲間や会社の同僚たちと飲み会の機会が多くなります。ついつい自分の体調を忘れて飲み過ぎることが多々あるようです。

そしてその流れでお正月を迎え、新年会が行われます。

こうした行事は暴飲暴食になりがちです。胃腸も負担がかかります。

食べ過ぎればこれを充分に消化する程の消化液が出てこないために消化不良を起こしたり、一時的に腸の働きが弱まって下痢をするのです。

殆どの人は2~3日でおさまってしまいますが、おなかの弱い人はこれがきっかけで下痢がなかなか治らない場合もあります。
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ストレスで暴飲暴食に

また日常的に暴飲暴食する人がいます。何故暴飲暴食をすることになってしまうのでしょうか。それはストレスです。

仕事のストレスやダイエットの失敗などがきっかけとなって暴飲暴食が始まることは、けっして珍しいことではありません。ストレスが脳に溜まると脳が疲れます。

脳が疲れてしまうと、満腹中枢がおかしくなってしまい、いくら食べても満腹だと感じなくなってしまうのです。

しかし、次第に食べることに思考がとらわれ、一度食べだすと止まらない、お腹が空いているわけではないのに食べずにはいられないというようになります。

暴飲暴食を繰り返す自分が嫌で堪らず、そのことがストレスになって暴飲暴食のスイッチが入ってしまうという悪循環を繰り返します。

そうしたことが続くと消化不良が起こり、下痢が起ってしまいます。慢性的な下痢に陥る可能性もあります。
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ストレスで暴飲暴食にならない為には

①朝食を抜かない
ストレスが原因で暴飲暴食する時、無茶な食べ方をしやすいのは、夜間です。

仕事からの帰宅中にコンビニに寄ってお菓子を大量に買い込み、夜、1人で無茶食いをするというのが、よくあるパターンです。

そのため、胃がもたれ、胃腸の調子を崩します。朝食も欲しくなくなります。

朝食を抜くと、昼食は食べ過ぎになる傾向があります。

朝食をしっかり摂って早めに代謝にスイッチを入れることで、食欲をコントロールしやすくなります。

②少量ずつ回数を多くして食べる
1回の食事量が多いと、食欲が暴走しがちです。

1回の食事量は少なめにしましょう。いたずらに1日に食べる量を減らすことは、逆効果です。

朝食、昼食、夕食を少しずつ少なくし、おやつの時間に少量食べるようにしましょう。

おやつとして食べるものは、ジャンクフードは避けましょう。過食のスイッチが入るからです。果物、ヨーグルト、ナッツ、さつま芋などがオススメです。
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下痢の原因はアルコールの飲み過ぎ

アルコールを飲み過ぎた翌朝に下痢をする人もいます。

これは一時的に水分を摂り過ぎた事とそれによって消化液が薄くなったり、腸の動きが低下したことが下痢の原因です。

アルコール類を飲むという事は、普段では考えられないくらいの水分を一時的に摂っていることになります。

例えばビールを飲むのは簡単ですが、ビール瓶2本分の水やジュースを飲むのは、とても難しいものです。

なぜ、アルコールだと胃の許容量が増えてしまうのでしょうか。

それは胃がアルコールを吸収してしまうからです。本来、胃袋の仕事は消化のみで、吸収はしないのですが、唯一吸収するのがアルコールなのです。

飲む傍ら吸収してくれるので、飲もうと思えば、次々に杯を重ねることになるからです。

楽しんで食べることは生きていく上で欠かせないことです。ただ食べ過ぎると、下痢だけでなく健康を害する原因につながります。

食べ過ぎるとブドウ糖を代謝するインスリンが不足し、高血糖となり糖尿病にもつながります。

また、お酒を飲みすぎると、肝臓に負担がかかる為、下痢の原因になり、さらには痔が弱い方は、肛門近くに血液が停滞し、痔になりやすくなります。

アルコールはカフェインなどと同じ刺激物ですので、胃や腸に刺激を与え、腸の粘膜を荒らしてしまいます。場合によっては炎症を発生させてしまいます。

炎症を起こした胃や腸は食べ物をきちんと消化することはできませんから、消化不良による下痢が発生しやすくなります。

また、すい臓や肝臓への負担が増し、すい炎や肝硬変へと進んでしまうかもしれません。

さらに、新陳代謝が悪くなるので、美容にも悪影響を及ぼすなど、生きるのに必要であるはずの食べ物が、とんでもない結果を招いてしまいます。

ある程度お酒に強い方でも、体調によっては少ない量のアルコールでも大きな影響を及ぼします。また、加齢によってお酒に弱くなる場合もあります。

これからの時期、楽しいことばかりで気も緩みがちですが、自分の体から発されるサインは見逃さないようにしましょう。

これが引き金となって、下痢が続くようになってしまっては困りものです。

一時的な快楽を求めず、長い目で見て、ほどほどに楽しむようにしましょう。

冬場は加えて寒いですので、「冷え」も絡んできます。お酒を飲んで温かくなっても、体は冷やさないようにしましょう。

体が冷えてしまうと、下痢の原因になったり、ますます下痢が続く原因を悪化させてしまいます。
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●体力が回復せずにそのまま下痢が続く

年末は何かと忙しく、疲れもピークに達します。

体力が十分に回復しないまま、正月を迎え体調が弱っているところに、何か飲んだり食べたりすると、消化不良になりやすくなります。

それが下痢の原因となり、腹痛とともに下痢をしたり、特に冷たいものの飲食や、急に寒いところ、涼しいところに移動すると腹痛や下痢を起こしてしまうなどの症状が出たりします。

下痢とは無縁の方でもこの時期は、行事が目白押しでどうしても下痢になってしまう傾向にあります。下痢が起こるということは、体から何かしらサインが発されているのです。

●多い行事で生活のリズムが狂ってしまう
忘年会、クリスマス、お正月、新年会で食べるものも、生活のリズムも乱れてきます。

特に睡眠不足は自律神経を乱してしまいます。

そうなってくると、もしかしたら下痢が一時的なものでなく、慢性化し、下痢が続く恐れも出てきます。自律神経が乱れてしまうと、下痢だけでなく様々な体調不良につながります。

私達の身体には、生まれながらにして体内時計が組み込まれています。

サーカディアン・リズムという体内の日内周期によって、起床、活動、睡眠などのパターンに一定のリズムが刻まれています。

自律神経や内分泌系は、呼吸や循環、消化器の働きなど基本的な生命活動を調整するために働いていますが、生活のリズムが乱れると、そのバランスが崩れ、心も体も変調をきたしてしまいます。

ですから腸が弱い人は下痢の原因ともなるのです。あるいは疲れの原因ともなるのです。

ストレスによって脳が疲れると、更にストレスに対抗する力が弱まるといった悪循環が始まるのです。

このような悪循環で下痢が何年も続き、いつまで経っても治らないという人がいるのです。

脳と直結している腸の働きはストレスの影響を受けやすく、生活のリズムの乱れが下痢などの消化器系の不調となって現れる事が少なくありません。

年末やお正月は特に羽目を外しすぎて、食べ過ぎ飲み過ぎが下痢の原因となり、下痢が続いて大変なことになったというお話もよくききます。

お酒だけを飲むのではなく、何かしら食事と一緒に、楽しく適量を守って飲みましょう。
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●暴飲暴食で軽い下痢以外の病気

寒さの強まる真冬の時期は、風邪やインフルエンザの流行にも気をつけないといけませんが、胃腸も大忙しの年末シーズンは特に、意識して暴飲暴食に注意したいところです。

もし、暴飲暴食で胃腸への負担が大きくなると、どんな病気のリスクがあるのでしょうか?

胃がムカムカしたり、もたれたりする状態が慢性化していった時、まず発症する可能性が高いと考えられるのは急性胃炎や急性胃腸炎です。

①急性胃炎
急性胃炎を発症すると、吐き気や嘔吐、みぞおちの痛みや膨満感などの自覚症状があらわれます。

胃が健康な状態の時は、強力な胃酸から胃粘膜を守るため胃粘液が分泌されてバランス保たれているのですが、胃痛が慢性化することでこのバランスが崩れ、食べ物を消化する胃酸が過剰に分泌されて胃の粘膜が傷つき、荒れてしまうのです。

胃炎がさらに慢性化していくと、胃潰瘍(いかいよう)などの病気になってしまい、長期的な治療が必要になるケースもあります。

②急性胃腸炎
急性胃腸炎はウイルスが原因で発症するケースがほとんどなのですが、胃腸が弱ったり疲労やストレスで身体の免疫力が落ちている状態の時には、発症しやすくなります。

症状は胃だけでなく腸にまで症状が及ぎ、嘔吐や腹痛に加え、発熱や悪寒、下痢、全身のだるさなど、激しい症状に見舞われます。

胃腸の調子が悪いと、楽しいお正月も台無しになってしまいます。

暴飲暴食が原因で苦しい胃腸炎になり何日も寝込んでしまっては、せっかくの冬休みが楽しくなくなります。

そうならないためにも、ちょっと胃腸の調子がおかしいと感じたら、無理をせず胃腸を休ませるようにして、症状の悪化を防ぐことが大切です。
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●年末年始の胃腸の健康

そこで、胃腸の健康を保ちながら忙しい年末年始を乗り切っていくために、下記の事を意識して過してみましょう。

① 食べすぎ、飲み過ぎを控え、消化に良いものを食べる
まずは第一に、胃にダメージを与える「食べ過ぎ・飲み過ぎ」を控えることです。数日の間に忘年会などの飲み会が連続する場合は、短期間で胃の疲れが蓄積しないように自制することが大切になります。

特に、肉類やコーヒー、アルコール、強い香辛料、濃い目の紅茶・緑茶などは胃を刺激て胃酸の分泌を促す作用があるため、撮りすぎに注意しましょう。

② 少し調子が悪いと思ったら胃腸薬を上手に利用
相次ぐ忘年会で胃のもたれやむかつきなどを感じていても、仕事が忙しく病院に行けない場合、胃腸の調子を整える市販薬を使う方法もあります。

胃腸薬とひとことでいっても、胃酸を和らげるもの、胃の粘膜を保護するもの、食べ物の消化を促進するものなど、さまざまな種類があります。

それらの薬の効果を複数あわせ持ち、幅広い症状に対応する総合胃腸薬などもありますが、自分の症状にマッチした薬を選ぶためには、薬局などで薬剤師に相談しましょう。

③最良の方法は規則正しくバランスの良い食事習慣
健康を保つ秘訣はやはり基本的な事です。「規則正しく、栄養バランスの取れた食事」、これに勝るものはありません。

これは胃腸の健康を保つだけでなく、身体の免疫力を高め、病気になりにくい状態を保つという点でも大切です。

年末年始のシーズンは現実的になかなか難しいかも知れませんが、それでも、せめて自宅での夕食では鍋物やうどんなど消化に良いものを食べる、食事の間隔が不規則にならないようにするなど、「自分でコントロールできる範囲」のなかではできるだけ胃腸に負担をかけないよう意識することで、普段の飲食に関する行動が一つ一つ変わってくるはずです。

ぜひ、健康でさわやかな状態でお正月を迎えている自分をイメージしながら、忙しい年末を乗り切っていただければと思います。
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腸内環境を見直そう

内臓を元気にするには内臓にも休息時間が必要です。寝る前に食べる、または寝る前まで食べ続けてしまうと、内臓は寝ている間にも活発に動かなくてはならず、休んでいる暇がありません。

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は、今ほど添加物がなかった時代に、腸内環境が健康に大きく左右していることが体験してわかっていたのです。

正月のおせち料理などは日持ちを良くするため添加物がたくさん入ります。レトルト食品やコンビニ食品なども添加物がたくさん含まれます。こうした食べ物は有害な物質が多く、当然腸内の環境を悪くしてしまいます。

これらを常食すると、消化力の低下、冷え、自律神経のアンバランス等を招き下痢が続く体質を作り上げてしまいます。当然、腸内には60%以上の免疫細胞があるので、免疫力も低下します。

腸内が弱くなると正常な働きが行なわれにくくなり、水分調整も正常に出来ず、水分の多い、つまり下痢状態の便となってしまうのです。

まずは腸内環境を良くして腸内を正常な状態に戻すことが下痢改善のためには一番の近道です。腸内環境を良くするサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。