下痢の原因は夏の冷え

下痢の原因は夏に起こる体の冷え

夏になるとよく下痢をする。お腹もキリキリ痛いという人が増えています。

夏はエアコンの効き過ぎで体が冷えたり、冷たい食べ物でお腹を冷やすなど夏場は下痢の原因が多いものです。夏の下痢についてご一緒に考えてみましょう。


1.夏場の下痢の原因  2.下痢を防ぐ5つのセルフケアー  3.下痢を改善するために

1.夏場の下痢の原因

1.冷たいものの飲み過ぎ、食べ過ぎが原因の場合
冬は寒い為、誰しも体が冷えないように工夫をします。食べ物や飲み物も自然と温かいものを摂ろうとします。が、暑い夏は何かと冷たいものを摂りがちです。

冷えたビール、冷たいアイス、冷えたジュースなどは一気に飲むと体を冷やしてしまいます。

冷たいものを飲むと、その瞬間、口から胃、腸といったすべての消化管が「冷えた」状態になります。冷たいものは内臓を冷やすだけでなく、口にした時点で「冷たい」という刺激が神経を伝わり、その瞬間に消化管全体の血流量が減ってしまいます。

そのため、冷たいもので内臓を冷やすと、お腹を下すなど直接消化機能に不調が出やすくなります。夏場は「これだけ暑いから大丈夫」という油断が生じてしまいます。下痢のお客様が多いのは、実は冬よりも夏だったりするのです。

2.冷房による冷えが原因の下痢
冷房による冷えは内臓も冷えてしまいます。自律神経がおかしくなることもあります。エアコンの効いた部屋にいる時は、一枚長袖を持って、いつでも体温調節が出来るようにしましょう。体が冷えたなと思ったら暖かい飲み物を飲みましょう。

3.食中毒
夏場は高温多湿となり、雑菌が繁殖し腐敗しやすくなります。食中毒は梅雨から夏が一番多いと言われています。、冷蔵庫なら絶対大丈夫!と思っていませんか?梅雨から夏の間は冷蔵庫でも油断できません。

冷蔵庫を過信してしまっていると、知らない間に食中毒菌が増えている可能性があります。

食中毒菌には腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌などがあります。

食中毒菌を増やさないようにすることが一番です。熱に弱い菌もありますので、加熱して食べたり、調理器具を加熱処理するなどしてみましょう。

4.免疫力の衰え
夏は暑さで体力は奪われます。また食べ過ぎると免疫力も低下します。というのも、腸には免疫細胞が集中しているからです。体温が1℃下がると免疫力は30%低下すると言われています。例えば、アイスクリーム1個食べると腸内温度は1℃低下すると言われています。

腸内環境が良好であれば、アイス1個食べるくらい食べても、腸内温度はすぐに回復します。しかし、冷たいものの食べ過ぎ、油っぽいもの(特にお肉に洋菓子系)は、腸が冷えて機能が低下している(腸内環境が悪い)と消化不良となります。

こうして胃腸が弱ると、腸にある免疫層も弱って免疫力は低下し、下痢が続く原因となるのです。
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夏の冷えによる下痢を防ぐ5つのセルフケア

①ジュース、アイスクリーム、ビール…。冷たいものはほどほどに
夏のおいしい味覚の多くは、冷たい食べ物や飲み物です。全てを我慢するのは無理でも、ドリンクは氷抜きでオーダーする、冷たい飲み物を一気に飲むのをやめる、何かをつまみながら飲むなどの工夫を。食事のメニューには常温のものや温かいものを意識的に増やします。

②香辛料を使った辛いものや脂っこいものは控えめに
暑い季節はスパイスが効いた辛い料理や脂っこい料理を食べたくなるもの。ですが、刺激物や脂肪分の多い料理は、消化や吸収に影響を与える場合があります。

食べたものの水分が腸できちんと吸収されないと、下痢や軟便につながるので、腸の調子が悪いときには避けましょう。

③プラス1枚を常備して冷えを防止
節電の意識が高まり、エアコンの設定温度に配慮する職場が増えたものの、「それでも寒い」という人が多いようです。また、エアコンの風が直撃する席に座っている人もいます。

冷える環境で働いている人は、腹巻きでお腹の冷えを防いだり、室外との出入りが多い人は、カーディガンを用意したりして、温度差に応じて冷えを防ぐとよいでしょう。

意外と忘れやすいのが、下半身や足元の冷え防止です。ひざ掛けなどを膝の後ろまで巻き込む、夏でもストッキングや靴下を着用するなどして、冷えから体を守ってください。

④しっかり温めるなら使い捨てカイロもおすすめ
職場での服装に制限がある人や、羽織りものだけではしっかり温まらないという人は、使い捨てカイロの活用もおすすめします。

長時間の仕事やデスクワーク、ストレスや緊張などで交感神経が優位になり続けると、血管が収縮して温かい血液が全身に届かなくなり、冷えやすくなります。

腸が活発に動くのは、副交感神経が優位なときです。体を温めて血行を促したり、緊張をゆるめてほっとリラックスしたりすることは、腸の働きを整えることにつながります。

⑤お風呂につかって副交感神経を刺激し血流アップ
とかく夏はシャワーだけという人が多いものです。しっかり湯船につかって冷えた体を温め、血行を促しましょう。リラックスすると副交感神経が活発になるので、腸の働きを高めることにもつながります。

お湯の温度は38℃前後のぬるめがおすすめ。好きな香りの入浴剤を使い、浴槽の中で腹式呼吸をすると、ストレス解消にも役立ちます。
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下痢を改善するために腸内環境を

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。それほど健康と腸は深いかかわりがあるのです。腸内に免疫細胞が集中していますので、腸内環境が悪化すると、免疫力が低下し、下痢をはじめ様々な不調をもたらします。
腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。

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