軟便を下痢と勘違い

下痢の原因はたくさんありますが、下痢でもないのに、下痢になってしまったと深刻に悩む人がいます。

下痢の原因は軟便と下痢の勘違い

軟便が下痢だと勘違いして下痢になったと思い込む
本人は下痢でない便は形がありバナナ状でないといけないと勘違いしていることです。また一日に1回限りの排便だと思っている人もいます。何回も排便するのは変だ、下痢になった、病気ではないかと思っている人もいます。実は軟便は下痢ではないのです。どうしてそう言えるのかご一緒に考えてみましょう。

下痢の内容を冷静に分析

普通便は水分が約80%、残る20%のうち3分の1が食べカス、3分の1が生きた腸内細菌、3分の1がはがれた腸粘膜です。わずか1g(乾燥ベース)の便に、約1兆個の腸内細菌が含まれています。 1兆個の腸内細菌は生きたままです。ですので、便を観察すれば腸内細菌バランスが分かるのです。理想的な便はバナナウンチですが、食べた物や運動、更にストレスなどの影響で日々変化します。

🔷便の種類・・固形便、軟便、水様性便

便は便に含まれる水分量によって形が変わります。下記の表は便の水分量と形を表わしたものです。参考にしましょう。


どうして軟便になるの?

①腸の働きが異常な状態になった時
何らかの原因で、腸の運動が過剰になった場合、腸の内容物が急速に通過するため水分の吸収が十分に行われず、水分量の多い便、つまり軟便になります。また、腸からの水分分泌が増えると、腸の中の水分が異常に多くなり軟便になります。 ②腸内環境(フローラ)の変化
軟便が続く場合、腸内環境が乱れていることも考えられます。生活習慣の乱れ等によって、悪玉菌が増える等、腸内環境が乱れると、水分を多く含んだ便が排泄されやすくなります。

軟便の対処法

①食べ過ぎ飲み過ぎに注意
腸管の異常な運動を起こさないために、暴飲暴食をしない、刺激のある食物は避ける、消化の良い物を食べる、など。また、コーヒーなどのカフェインを含むもの、冷たいものやアルコールは避け、なるべく常温のものを摂取するよう心掛けましょう。 ②お腹を冷やさない
お腹が冷えると、腸の運動が高まります。冷えによる軟便が続く場合は、お腹を温めることが効果的です。  ③ストレスをためない
脳と大腸は密接な関係があります。脳がストレスを感じることで軟便を引き起こしている可能性があります。 ④腸内環境を整える
生活習慣を整えるのはもちろんですが、それとは別に、乳酸菌・ビフィズス菌などの善玉菌を取り入れることも大切です。善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑えて、腸内環境を整える働きがあります。 この善玉菌はヨーグルトなどの乳製品、納豆など発酵食品などから摂取することも可能であり、これらの食物をバランスよく摂取して腸内環境を整えましょう。 また乳酸菌などの生菌製剤は、腸内で乳酸菌を増やし、有害な菌の増殖を抑えます。つまり乱れた腸内環境のバランスを整え、便通を整える整腸作用があります。 腸内環境を整えることは、軟便の改善策という観点でも非常に重要です。腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。

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