下痢の原因・柑橘類のみかん

下痢の原因は柑橘類のみかん?

秋から冬にかけてみかんが出回ります。「コタツでみかん」は、冬の団らん風景の定番です。果汁が多く種がない、手で簡単に皮をむける温州みかんは、日本人が大好きな冬の定番果物です。こうした美味しいみかんも時には下痢の原因となることがあるのです。なぜでしょうか?みかんによる下痢の原因を考えてみましょう。

みかんによる様々な効用と症状

みかんには様々な良い効用もありますが、食べ過ぎると下痢など様々な症状を齎すことがあります。みかんにはどのような症状があらわれるのでしょうか。

●適度な食べ方は身体に良い

かんきつ類は、免疫力を強くしたり、ストレスを和らげるビタミンCが豊富に含まれることで知られています。特に、温州みかんには、ほかのかんきつ類にはない成分が含まれています。そのひとつが、風邪予防によいβクリプトキサンチン、つまりみかんの黄色成分であるカロテノイドです。

カロテノイドとは、動植物に含まれる赤~黄色の天然色素の総称で、抗酸化力が強く美容やがん予防に効果的な成分として知られています。身近なところでは、にんじんに多いβカロテンやトマトに多いリコピンなどと同じ仲間です。

みかんの皮を干したものは、陳皮と呼ばれる漢方薬です。七味唐辛子などにも入っています。お風呂に入れると、体を温め、肌をすべすべにしてくれます。作り方は簡単で、みかんの皮3~5個分を天日に干してよく乾かし、刻んで袋に入れたものを浴槽に入れてお湯を沸かしましょう。おなかが冷える方は積極的に摂り入れましょう。下痢の改善に役立ちます。

●食べ過ぎると下痢になるなど様々な症状

①体が黄色くなる「柑皮症」

いくら体によいからといって、食べ過ぎるのは考えものです。摂り過ぎれば肌が黄色味を帯びてくる「柑皮症」になることもあります。これはみかんに含まれるβカロテンが肌を黄色く着色するためで、とくに害はありませんが、ほかにも糖分の摂り過ぎなどになることがあります。くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。

②副作用で下痢になる
みかんの食べ過ぎで下痢になる原因はビタミンCの過剰摂取による副作用です。これは、ビタミンCが腸の運動を活発化させるために起こります。ビタミンCは、「酸度」が、クエン酸と同じくらいですから、空腹時に、摂取すると、胃が荒れることがあります。みかんは食後に頂くのが一番いいようです。

そのほかに、みかんは体を冷やす効果もあるので食べ過ぎによって胃腸が冷え、下痢や吐き気があります。下痢や吐き気がある場合はすぐに食べるのをストップします。そのあとは、呼吸困難や発熱がないことを確認してください。赤ちゃんの便は水っぽいので判断が難しいですが、しばらく吐き気や下痢が続く場合は、小児科を受診して下さい。

また、みかんには水溶性の食物繊維が多く含まれているので、適量であれば便秘の解消に効果的ですが、おなかの弱い方は腸が刺激されて下痢の原因になることもあります。

通常の生活の中で摂取する程度のビタミンCの量なら、それほど問題はありません。それは、体の処理能力の範囲内でたいていの場合が収まるからです。毎日健康や美容の為にビタミンCのサプリを摂っている上に、みかんなどビタミンCの多い果物を摂取すると、摂り過ぎの弊害の状態になり、体の処理能力を超えてしまうことがあり、下痢の原因となり下痢になってしまうのです。

③食べ過ぎは太りやすい
みかん1個のカロリーはだいたい40kcal程度と低くビタミンCも豊富で、美肌効果や便秘解消でダイエット効果が期待されますが、みかんに含まれる果糖が原因で食べ過ぎると逆に太ってしまいます。果糖は消費されないと中性脂肪に変わりやすいという性質があります。

みかんは約75%が水分なのでたくさん食べてもおなかにたまりにくく、ついつい食べ過ぎてしまい過剰に果糖を摂取してしまうのと、体を冷やしカロリーの消費しにくい体になってしまうために太りやすくなってしまいます。

③みかんアレルギーが起きる
一見、食物アレルギーを起こしそうにないみかんですが、アレルギー反応を起こすことがあることがあります。
日本のみかんは殆どが温州みかんで発がん抑制効果や、動脈硬化予防にもなり栄養面でも注目されています。そんな健康に良いみかんですが、同じ柑橘類でもオレンジは、アレルギーが起こりやすい食品・20品目に入っています。

ですから、アレルギーを起こす可能性が少なからずあるのです。花粉症を持っている人は、何の花粉に反応するのか確認しておくことも大事です。みかんアレルギーを疑う場合、オレンジを使用した食品や、オレンジのアロマを使用した物にも反応する確率があるので気を付けましょう。

みかんアレルギーの代表的な症状は、口腔アレルギー症状です。これは特定の果物を食べると、口の中や周りがかゆくなったり、赤くはれたりするものです。中には喉の奥に違和感がある人、かゆくなる人もいます。酷い場合アナフィラキシーショックになることもあるようです。

秋冬は食べ物に注しましょう

秋から冬にかけて身体が冷える一方です、それだけでもおなかの弱い人は下痢の原因になりそうです。また、冬に、アイスクリームや氷水、夏に摂れる果物や野菜、加工食品(生のトマトやマンゴー、キューリ、冷奴など)を食べると体冷え、おなかの弱い方にとっては下痢が続く原因になります。

ですから冬の食べ物は身体を温める食べ物が多い物そのためです。しかし体に良い食べ物だからと言って「ばっか食」、つまり一つのものを食べ過ぎるとかえって下痢を引き起こす原因になったり、そのほか様々な害を及ぼします。

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