下痢の原因・春の季節変化

下痢の原因は春の季節変化
季節の移り変わり、空気、温度変化など日常的に些細なことが下痢の原因の要因の一つとなっています。下痢になるあるいは下痢が続くなど、下痢の原因の一つは春の季節の変わり目に起こる様々な現象によるところが大きいようです。ではどんなものがあるのか見てみましょう。

下痢の原因は春の季節変化

①下痢の原因は春の日較差による

春は一年中で一番温度変化の激しい季節です。一日の最低気温と最高気温の差を気温の日較差といいます。こうした春の季節の変わり目は、特に見過ごされやすい下痢の原因の一つです。

春は1年を通じて日較差が大きく、特に朝の冷え込みが強い内陸部で大きく、海岸付近で小さくなります。日較差は天気に左右され、雨や雪が降ると小さく、晴れると大きくなります。

過去の3月上旬の日較差は概ね20℃を越えた時期があります。
例えば、日較差が大きくなった地点をピックアップしてみると、

最低・最高・日較差の順
例えば、最も日較差が高かった北海道中徹別では2008年5月1日に -2.7℃~ 27.6℃で日較差は約30.3℃を記録しています。 
その他
●立科(長野)   -2.9℃~ 23.5℃  日較差:約27℃
●松本空港(長野) -1.3℃~ 24.2℃  日較差:約25℃
●神岡(岐阜)    0.0℃~ 25.0℃  日較差: 25℃
●白川(岐阜)    0.8℃ ~23.8℃  日較差: 23℃
●野辺山(長野)  -4.9℃~18.3℃  日較差:約23℃
・・・・・などなど過去の記録があります。

この様な記録を見ると、夏日と冬日が同日に存在するといっても過言ではありません。
こうした春は日較差による気温の変動が大きいため体調管理が難しい時季です。おなかの弱い方は体温調整が難しく、お腹が冷えやすくなります。お腹が冷えると体を温めようとして、通常よりも強く腸を収縮させて、下痢になりやすくなるようです。

元々人間は調整できる温度が7℃だそうです。ですので、朝と夕方の冷え込みが5℃以上あると要注意です。10℃あると命の危険とさえ言われていますので、特に春の比較差にはくれぐれも注意しましょう。

基本的に、身体が下痢を求めている時にそれを止めてはいけません。下痢止め薬で何とか止めるよりは、出し切りましょう。温かい場所へ移動する、ストーブなどで外側から温める、温かい飲み物などを飲用し水分補給と同時に内側から熱を補給しましょう。

②下痢の原因は春の浄化作用による

更に春はただでさえ、冬の間に滞ったものを動かそうとする力が働く季節です。春に旬をむかえる山菜などは苦味が特徴で、これらも体内の浄化と目覚めを促す役割があります。有害なものを排除するという意味では下痢になりやすい季節でもあるのです。

春野菜が持つ独自の特徴、苦味は植物性アルカロイドという成分が元になっています。腎臓のろ過機能を向上させ、老廃物を体の外に出してくれる解毒作用の働きや、新陳代謝を促進する働きがあります。食べ過ぎると、下痢などお腹を壊す場合もあるので、注意しましょう。

いったんお腹を壊すと、お腹の弱い方は下痢がなかなか回復せず、下痢が続き長引く場合がありますので、食べ物には充分な配慮が必要です。

③下痢の原因は春の精神的変化による

季節が巡るとき、体は交感神経と副交感神経のスイッチを切り替えますが、こうした自律神経は、私たちが自分の意思でコントロールするわけではなく、身体が恒常性を保つため無意識に働くものです。

無意識であるが故に、働きすぎに気づくことがなかなか出来ません。そうした疲れきった自律神経からのSOSとして下痢という現象があげられます。

気圧の変化や、気温の変化が激しいとき、下痢を起こしてしまうのも、目に見えない環境の変化に対応しようと体が頑張りすぎてしまうのです。

また、春は進学、就職、転勤など、生活環境ががらりと変わる方も珍しくありません。生活パターンの変化、職場の人間関係の変化など、ストレスは下痢の原因として上位にあげられる理由です。

下痢は一つの防衛反応

全ての下痢が悪いわけではありません。下痢は、身体によくないものが入り込むと、それを排除しようとする体の防御反応の現象の一つです。特におなかは非常に敏感です。なぜなら体外から体内へ物質をとりこむ最前線だからです。

命を脅かすような物質が体内に入り込むと、素早く排出する機能があるお陰で、病気にならなくてすむのです。ですので、特におなかが弱い方は些細な事で敏感に反応してしまいます。下痢になったとしても、下痢止め薬などで無理に下痢を止めるのはよくありません。一過性の下痢なら自然と治ります。

おなかは細菌やウイルス以外にも食べ物、食べ過ぎ、気温、気圧、心境などで敏感に反応してしまいます。下痢を起こす原因は、私たちが考えているよりはるかにバラエティに富んでいるのです。

腸内環境を整える

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