下痢の原因・春のストレス

下痢の原因は春のストレス

心地よい風、春は一年の中でもすごしやすい季節ですが、おなかの調子が良くない、下痢が続くなどという事はありませんか?

春というのは気候の変化も激しく、また新しい生活・環境の中で「ストレス」を抱えやすい時期でもあるのです。
こうした春のストレスが自律神経や、肝臓に負担がかかり、下痢の原因となることがあるのです。ではその原因とストレスの解消法を探ってみましょう。

下痢の原因となる春のストレスはどんな症状

春は寒暖の差、花粉、新しい職場や新しい仲間、転勤、大学、一人住まい、引越など「変化」の多い季節です。 こうした様々な生活の変化が環境の変化に順応することができず、心と体にストレスを与えてしまいます。

自分では気が付かないうちにストレスが強くなっていることもあります。次の様な症状があれば注意しましょう。

①不安や心配が頭を離れない
②食欲がない、又は過食してしまう
③すぐ疲れる
④何事にも興味がわかず、楽しくない
⑤寝つきが悪い、又はよく眠れない
⑥今までなかったような仕事上のミスを起こす
⑦だるさが続く
⑧物事に集中できない
⑨気持ちが張りつめている

下痢の原因は春のストレスによる機能障害

春のストレスでどのような下痢になりやすい機能障害があるのでしょうか。一つは自律神経の乱れ、二つ目は肝臓機能低下があります。

①自律神経の乱れ

自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられます。交感神経は体を活発に活動させるときに働く神経、 副交感神経は睡眠中など体を落ち着かせているときに働く神経です。交感神経と副交感神経は全く逆の働きをするものなのです。 

人がストレスを感じると交感神経が優位になります。ところが腸のぜんどう運動を支配しているのは副交感神経です。こうした自律神経のバランスがぐずれると腸の動きが鈍くなり、腸内での正常な活動が出来なくなり下痢になりやすくなります。

②肝臓の機能低下
更に春は肝臓の働きがいつもより活発になり、精神的なストレスがあると肝臓に負担をかけ、様々な不調が出やすくなります。肝臓の働き、解毒・代謝・血流調整などが阻害されます。

肝臓がリラックスした状態では、精神状態も良好で、食欲があって消化吸収も正常、代謝や血行も淀みなく行われます。しかし、ストレスや緊張、怒りなどの影響を受けると、肝臓は抑鬱状態になり、コントロール機能が低下して、

イライラや精神抑鬱、情緒不安定など精神症状、食欲不振、胃痛、胃潰瘍、下痢など消化器系の不調、代謝低下や血行不良による動悸、息切れ、手足の冷えや震え、体の強ばり、頭痛、めまいなどの症状が現れます。

肝臓は「肝」を使ったことわざや慣用句には心の動きや性格を表すものが多数あります。昔から肝臓は精神や感情を司り、人間の度胸や根気・意志などに深く関わる臓器とされてきたからです。

「最近少し怒りっぽいかな」と思ったら、肝臓を労わる必要があるのかもしれません。お酒を適量に留めることはもちろんですが、お酒を飲まないからといって肝臓に負担をかけていないとは限りません。

精神的なストレスや暴飲暴食などの生活習慣も大きな影響を与えます。肝機能を高めるタウリンや良質なタンパク質などを積極的に摂りましょう。

誰でも何らかのストレスがあります。ストレスをため込まないために、以下の事柄を参考にしましょう。

●簡単なストレッチ運動・・背伸び、屈伸、深呼吸、軽い体操、散歩など。

●意識的にトイレに行く・・気分転換のためにトイレに(特に職場で)立つ。

●ガムを噛む・・食べ物を噛むと、あごの筋肉が伸び縮みし、脳に刺激を与え、リフレッシュ効果が得られる。

●食事に気を使う・・バランスの摂れた栄養は、腸内環境を整え、精神を安定させる。

●快適な環境をつくる・・自分が落ち着ける環境を整える、睡眠環境、職場や家の整理整頓など。

●お風呂に入る・・シャワーではなく、湯船にゆっくりつかる。

●会話をする・・悩みなど聞いてもらうだけでもスッキリするものです。

ストレスは工夫次第で解消できるものです。自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

腸内環境を整えよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。又現代では、生活習慣による病気(下痢をはじめ、ガンや循環器系の病気など)は腸内環境が整うと9割近くまで治ると言われています。

それほど腸内環境を整えることは重要な事です。腸内環境が整うと、下痢の改善も早くなります。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。