下痢の原因・春という季節

下痢が続く原因は春という季節から

下痢の原因は多種多様です。下痢の原因の多くは口から入るもの、ウイルスや細菌あるいは食べ物などが圧倒的に多いのですが、季節によって、特に春には体質やその時の体の調子で下痢の原因となることがあるのです。

季節がら、一番過ごしやすいと思われる春。暑くもなく、寒くもなく体調も良く過ごせそうなのですが、実は春には下痢になる要素がたくさんあるのです。
春という季節自体が、冬の寒い時期から温かくなるにつれて、身体には変化が多く現れます。

例えば、人の体は冬の間にためた老廃物を春には出す作用があります。つまり春はデドックス作用が行なわれるのです。もう不要なものは出ていけ~なのです。

実に体は良く出来ていますね。
中には春は決まって原因不明の下痢をする、とお悩みの方がおられます。

春は体の切り替え作用で下痢になる

こうした季節で下痢が続くなどの症状は、実は体が春に向かって切り替わっている証拠でもあるのです。東洋医学では「春の下痢」といい、季節の変わり目に体をゆるめる自然反応とされています。

下痢以外にも、発熱や吹き出物なども、体がしっかり掃除をするこの季節には出やすくなるのです。ですから、いつもは下痢なんて無縁な人も、疲れがたまったり、環境が変わったりと、ちょっとした刺激が原因で下痢をしてしまうことがあります。この季節の間は、とにかく体に無理をさせずに自然に経過を待ちましょう。

春は自律神経の乱れから下痢になる

春の季節は自律神経の切り替えが行われ、寒い冬から春に向けて準備をするのです。この自律神経の切り替えが上手くいかないと、胃腸の具合が悪くなったり、腹痛、下痢、頭痛などを引き起こす原因となることがあります。

また春は、子供でもクラス替えがあったり、入学があったりで環境の変化が生じます。大人も会社での異動の時期であったり、自分が異動でなくても人間関係が難しくなったりとストレスを感じる機会が多くなる時期でもあります。

自律神経の切り替えが上手くいっていない上にこのようなストレスを感じると、下痢になる可能性は高くなってきます。

春は花粉症などアレルギーから下痢に

春は花粉症の時期でもありますが、花粉でも下痢につながることがあるのです。

食べ物のアレルギーと一緒で、花粉にアレルギーを持っていることが花粉症なのですが、ひどい方になってくると、鼻水やくしゃみだけでなく、下痢や発疹などの症状が出てしまいます。

この時期には、昼は暖かく、朝晩は冷え込む時期でもあります。寒暖差アレルギーをご存知でしょうか?

このアレルギーは名前にアレルギーとありますが、実際のアレルギー検査では全くわからないもので、アレルギーではありません。医学的には血管運動性鼻炎と言われています。

寒暖差アレルギーの症状は、風邪っぽいのに発熱なし、目の炎症や充血がない、鼻水は透明でさらさら、じんましんなどです。ひどくなってくると下痢、便秘、食欲不振、倦怠感、頭痛、肩こりなどが出てくるそうです。

寒暖差によって起こる代表的なものは鼻の症状です。
鼻の粘膜が急激に冷たい空気に冷やされると、その刺激によって鼻水が出たり、鼻の粘膜が拡張して鼻づまりが起こったりします。

花粉やダニ、ハウスダストなどによって起こるアレルギー性鼻炎とはメカニズムが異なります。

春は寒暖差が大きく下痢の原因に

寒暖差アレルギーは文字通り、暖かいときと寒いときの温度差が大きいときに生じるアレルギーで鼻の粘膜の温度差が関係していると言われています。

元々人間は調整できる温度が7℃だそうです。ですので朝と夕方の冷え込みが5℃あると要注意、10℃あると命の危険とさえ言われているのだそうです。鼻の中の血管は温かいときは交感神経が活発になって縮み、寒い時は副交感神経が活発になって広がります。

ですので、急に寒くなったり暖かくなったりすると鼻の中の血管はついて行けずに鼻がムズムズします。ラーメンやうどんなどの熱いものを食べたときに鼻水が出ませんか?

それは冷たい空気が入ってくると鼻がそれに湿り気を与え、体温に近い温度にしようとします。そのために、鼻は毛細血管を開いて血流を促します。これも温度差による反応なのです。

こうした温度差の変化で、体の調節が上手くいかずに体が弱ると、普段では何でもないこと、ちょっとしたことで、下痢になることがあります。

例えば。消化が悪いものを食べた、冷たい物を飲んだ、揚げ物をたくさん食べたなどで下痢が続いてしまったという事もあります。

春の自律神経の乱れは睡眠で整えよう

自律神経を整えるには、とにかく規則正しい生活をすることです。特に睡眠は十分にとることです。春はとかく眠たいものです。これも体の自然反応です。
冬は、寒さの刺激で交感神経が刺激されるため、心身が知らず知らずのうちに活動的になっていて、休みにくい状況が続きます。

暖かくなるにつれてそれが一転、副交感神経が優位になって心身がリラックスした状態となり、睡眠が促される傾向にあります。
下痢が続く期間が短ければ、「春」という季節が原因だと思われますが、これを機に下痢が慢性化することも否定できません。

規則正しい生活をして、食生活や温度変化も服装で調節しながら、春の季節を乗切りましょう。
一番過ごしやすいと言われている「春」、下痢でない方も突然下痢になる可能性が高い季節です。毎年、春に下痢になる方は身体は緩む季節になりますが、今年は気を引き締めて「春」に注意してみてはいかがでしょうか。

腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしましょう!

「元気の元は胃腸から 」と昔から言われているように、おなかが丈夫でないと健康が維持できません。おなかは食べたものを吸収し、排出、解毒、ホルモンやきれいな血液を造る、免疫力を強化するなどとても重要なところだからです。

下痢だけの症状で悩まれている方は、重篤な病気なる前に回避できます。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。