下痢の原因・手術後の下痢

下痢の原因は手術後の下痢

下痢の原因は食べ物や病気だけでなく、手術後に起こる下痢も数多くあります。例えば、下痢の原因は胃を切った後や大腸の手術をした後に、下痢を起こしやすくなります。こうした手術後に起こる下痢の原因についてご一緒に考えてみましょう。

手術後の下痢の原因

①胃手術後の場合
食べ物の消化は、食べ物を口に入れた時から始まります。口である程度咀嚼し唾液と混ぜ合わさった食べ物は胃の中で更に細かくされます。しかし、胃を手術すると、消化機能が衰えてきます。手術後しばらくの間は胃の機能が低下しているので、細かくきざんだり、やわらかく煮込んで、消化の良い食事をするようにしましょう。 食べ物が未消化のまま腸内に流れ込んでいくと、消化不良となり下痢になる場合があるのです。これまでの食習慣を見直し、新たな消化能力にあわせた食習慣を身につけていくことが大切になります。

また、もともとの食習慣、生活習慣、消化機能、手術範囲や術式も異なりますから、術後の経過は全ての方が同じ訳ではありません。食べるスピードのとり方や一度に食べられる量なども異なってきます。 ②大腸・直腸手術後の場合
大腸の手術をすると。大腸からの水分の吸収が減少することにより、軟便や下痢になりやすくなります。また大腸の蠕動運動が障害されることで、便秘になることもあります。
直腸の手術の場合は、便の貯留機能が減少あるいは失われるため、頻便(ひんべん)になることがあります。 小腸や大腸の癒着があると内容物の通過不良が生じ、腹部の膨満を感じたり、腸閉塞になる場合があります。これらの症状は、食事療法で完全に防ぐことができるわけではありませんが、生じにくくすることは可能です。原則的には、食事の種類に制限はありません。つまり、何を食べてもかまいませんが、食物繊維が多く含まれているものや消化しにくいものは、腸閉塞の原因となることがありますので、術後3ヵ月は控えたほうがよいでしょう。

手術後に下痢にならないために

食事の基本は美味しく、楽しく、栄養バランスに気を付ける事 ①1回の食事量は無理をせず少なめに、回数を多くする
退院後2~3ヵ月は、3食と2~3回の間食を目安、それ以後は食料を増やし、間食は減らすことが出来る。 ②しっかり咀嚼して、時間をかけて食べる事
よくかむことで、唾液と食べ物がよく混ざり、胃腸の負担が軽くなります。食べ物を少しずつ腸に送り出す働きを補います。 ③食事時間を規則的にする事
時間を守って食べると、体は食べ物を受け入れる態勢ができます。便通も安定します。 ④食事内容は段階的に進める事
何を食べてもよいのですが、消化の悪いものをたくさん食べるのは避け、体の状態に合わせて、段階的に進めていくことが大切です。
•繊維の多い食品は少量ずつ増やす
•細かくきざんだり、軟らかく煮込むなどの調理の工夫
•天ぷら、フライ、コロッケなどの油であげたものは少量ずつから食べはじめる
•煎茶、コーヒー、紅茶などは薄めにして飲みましょう。 ⑤食べすぎないように気をつける事
体調が良くなると食欲も増します、しかし決して食べすぎないようにしましょう。 ⑥アルコールはできるだけ避ける事
手術後、少量のアルコールは飲むことができますが、担当医との相談のうえで開始しましょう。手術後アルコールに弱くなり、酔いやすくなる人もいるので気をつけましょう。

腸内環境を整えよう

術後は薬やストレスで腸内環境が極端に乱れます。腸内環境が悪化すると消化や便の排出に影響します。腸内善玉菌を増やし、腸内環境を整えましょう。腸内環境が整うと下痢や軟便のみならず、体の回復力も増します。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。

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