下痢の原因・大腸ガン

下痢の原因は大腸ガン

下痢の原因の中で、病気による下痢の原因は消化器系のガンが多いものです。中でも大腸ガンは下痢の原因のトップになります。大腸ガンによる主な下痢の原因は食生活が欧米化したことが挙げられています。日本では近年増加傾向にある病気です。

下痢の原因となる大腸ガン

消化管は、口から肛門までの食物が通る管です。全長は約9メートルにもなります。食物は食道、胃、小腸、大腸などを通って消化、吸収されます。この消化管に発生するがんが消化管ガンです。消化管ガンには、食道ガン、胃ガン、大腸ガンなどがあります。

大腸のなかに発生したガンが大腸ガンです。大腸ガンは食生活の欧米化した日本では増加傾向にある病気です。

大腸ガンは初期の段階では症状があらわれにくい病気なので、ガンが進行すると、便秘気味になったり下痢と便秘を繰り返したりする、便に血が混じる、便が細くなる、体重が減少する、といった症状があらわれることがあります。

最近の調査によると、ガン患者の中で一番多い部位が男女共に胃ガン、次いで大腸ガンです。

下痢になる大腸ガンのリスク因子

①家族歴・・・家族に大腸ガンがいると、体質や食生活が似ているので発症しやすい。
②過体重と肥満・・・肥満の人の大腸ガン発生率は2.49倍にもアップするという調査結果もあります。
③飲酒・喫煙・・・男性はアルコールとタバコが大腸ガン原因の46%も占める。
④豚、牛肉の多量摂取・・・野菜類の少ない食生活は食物せんい不足が原因となる。
⑤加工肉の多量摂取・・・ハム、ソーセージなど添加物の多い食事はガンの元となる活性酸素が発生しやすい。

大腸ガンの下痢以外の症状

早期の大腸ガンでは全く症状がないことがふつうです。ガンが進行すると下記症状がでることがあります。血便、下血、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、原因不明の体重減少等が挙げられます。

大腸ガンで腸管がふさがれると、便の通過が悪くなり便秘になったり、水分の吸収が悪くなり下痢になったりするのです。また、中には、化学療法の治療や腸の手術で下痢になりやすくなり、慢性的な下痢になると、体調不良や精神的な苦痛をともないます。

大腸がんは50歳代から増加し始め、高齢になるほど高くなります。また、大腸ガンの罹患率、死亡率はともに男性の方が女性の約2倍と高い傾向があります。

大腸ガン検診にはどんな方法があるの

①便潜血検査
②全大腸内視鏡検査

①便潜血検査
自分の大便を採って、大腸内の微量な出血を検出します。とても安全で簡単な検査です。安価な検査ですので、定期的に検査しましょう。便潜血検査で陽性反応が出た場合は、精密検査を受けることが必要です。陽性になった人の約25~30人に1人に大腸ガンが見つかります。男性も女性も40歳以上は年に1回、便潜血検査による大腸ガン検診を受けましょう。

②全大腸内視鏡検査

ガンやポリープに対する診断精度が非常に高い検査法です。大腸内に内視鏡を入れて直接目視検査できます。
精密検査として第一に推奨されます。検査はできるだけ専門施設で受けましょう。

大腸ガンを予防するには

ガンの原因の35%は食生活、30%は喫煙とも言われています。つまり、ガンの65%は、食生活と喫煙が原因となり、この原因を取り除いた生活を送っていれば、3分の2以上のガンは防げることになります。

禁煙や節度ある飲酒、賢い食品選びなど健全な食習慣を続ければ、大半のガンは予防できます。それほど、食べ物には、強力な予防効果があり、又その逆もあるのです。

便通をよくする食物繊維を豊富に含む野菜や穀類、豆類、海藻、発酵食品などをたくさん食べることが、大腸ガン予防になるのです。

腸内環境を強化しよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。生活習慣による病気の9割は腸内環境が悪いために発生します。ですから大腸ガンなどにならないためには腸内環境がしっかり整える必要があります。腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。