下痢の原因・冬の冷え

下痢の原因は季節によって大いに違います。春はキノコや野草の毒素による下痢の原因があります。夏は冷たい飲み物が下痢の原因となります。

下痢の原因は夏冬問わない食べ物

冬は乾燥からウイルスが蔓延しやすい環境となったり、冬の寒さや他の事が原因でお腹が冷えて下痢の原因となることがあります。
ところが、下痢とお腹を冷やすこととがどう関係しているのか、医学的に解明されているわけではありません。

身近なことでも、まだまだ人体にはよくわかっていないことがたくさんあるのです。
夏に冷たい物を摂り過ぎてお腹を冷やすことはありますが、冬のおなかの冷えは寒さ以外にどんな時でしょうか。

下痢の原因は冬でも夏の食べ物を摂っている事に

現代では冬でも夏の食べ物を食べたりしておなかを冷やす様な環境となっています。
今ではハウス栽培や外国からの輸入によって大抵の野菜は一年中、好きな時に食べられるようになりました。

野菜売り場を見回して、それぞれの野菜の本当の旬はいつなのかわからない程です。
夏の野菜は基本的に体を冷やす成分がたっぷり入っていますので、冬に食べるのは、おなかには決して良くありません。

例えば、トマト、キュウリなどは一年中ありますが、夏の代表的な野菜です。バナナなども暑い国の果物で体を冷やします。

ところが一年中出回っている野菜で一年中季節の野菜というのもあります。例えば大根です。夏大根と冬大根はどんな違いがあるのでしょうか?

冬はおでんに入ったダイコンや根菜の汁物を食べて体が温まります。しかし、体を冷やす野菜に分類されている水気が多いダイコンは「生」で食べると体を冷やしてしいますが、冬に加熱調理して食べると体は温まるのです。

つまり調理法によって変わってくるのです。血流を促進して体を温める成分が含まれる生姜も、生のままの成分より、加熱した後の成分の方が体を温めてくれる効果が高いのです。季節に応じた調理法で野菜や果物を摂りましょう。
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「冬に採れる野菜だから体を温めるはず」と、白菜や大根を生のサラダで食べてしまうと体が冷えてしまい下痢の原因となることがあります。

水を多く含んだ野菜を生で食べると、冷たい水を体に取り入れているのと同じような状態で、体を温めたい時には、加熱調理して温かい物を食べる事が下痢にならない食べ方です。また、果物も季節のものを摂りましょう。

温州みかんは風邪予防にも効果があるようです。おなかを温めるショウガやネギなどを積極的に料理に摂り入れましょう。

体を冷やすと消化の能力が低下し下痢の原因に

私たち人間は、食べ物や飲み物を摂取すると、出来るだけ体に取り込みやすい形に変換して、体内に取り入れます。

いわゆる消化活動ですが、消化に深く関わってくるのが、消化酵素と呼ばれるものです。消化酵素の働きが維持できる、ちょうど良い温度が約37度前後と言われています。

ですので、人間の体温は平均37度前後が理想的なのです。消化酵素は温度が低くなると、急激に働きが悪くなる事が分かっています。
働きが悪くなると、体に取り込みやすい形に変換されずに、食物や飲み物が体内に入るため、消化不良を起こしてしまうのです。

さらに、冷たいものを摂取することで、腸の働きも活発になり、腸の内容物を体外に押し出す働き(ぜんどう運動)が活発になります。

つまり、体内で消化不良になった物が腸に運ばれ、さらにぜんどう運動が活発になった腸の働きにより、消化不良のものを『下痢』という形で排泄するのです。
下痢で辛い
おなかは季節に限らず、冷たい物を摂らない方が健康的です。特におなかが弱い方は、冬だけではなく夏でも冷たい物を摂らない様にしましょう。

腸内環境を強化しましょう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。現代では特に、腸を大切にしましょうと腸内環境を整える事が病気予防の基本と言われています。
腸内環境は腸内に棲む腸内細菌の活躍が見逃せません。

腸内には悪玉菌と善玉菌がいますが、多くの人は間違った食事法や偏食などで腸内悪玉菌の多い腸内環境となっているようです。
腸内環境を正常化するには腸内善玉菌をしっかり増やすことが大切です。腸内善玉菌を増やすサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。