下痢の原因・内臓異常

下痢の原因・胆汁による内臓異常

慢性的な下痢の原因として考えられるのは、すい臓、胆のう、小腸、大腸になにか問題のある場合があります。今回は胆汁による下痢について考えてみましょう。

下痢の原因は胆汁

胆汁が大腸に流れんで下痢の原因となる
脂肪の消化を助ける働きをする胆汁は小腸の入り口で分泌され、脂肪の分解を助け、小腸の末端部で吸収されます。しかし何らかの理由で、例えば食あたりなどで腸にダメージがあると小腸の機能が低下するため、この胆汁が大腸にまで流れこむと下剤と同様の作用をしてしまい、下痢を起こしてしまいます。

胆汁による下痢は、朝食の1~2時間後に起きるという特徴があります。これは胆汁が夜に蓄えられ、翌朝、その日の食事が入った際に分泌されるためです。加えて強い腹痛がなく、排便後に症状が治まる場合もその可能性があります。

🔷胆汁による下痢を疑う症状 

胆汁は夜の間に胆のうに蓄えられ、「食事が腸に入ってきた」タイミングで分泌されます。 症状としては強烈な便意がありますが、腸が動いて便を出し、胆汁がなくなってしまえば調子が回復すると考えられています。 ■その日の最初の食事の後、1~2時間後に下痢が起こる。
■腹部に強い痛みはない
■便を出してしまった後は 症状が回復する
というような特徴がある場合は胆汁による下痢を疑って下さい。 ※ご飯を食べた後にすぐに便意がある場合は、食事の刺激で腸の神経が刺激されて便意が催される「胃直腸反射」という反応です。これは体に害の無い正常の生理現象です。 胆汁による下痢は、一般的な下痢止めの効果がなかなか得られない事が知られています。まずは生活習慣の工夫で対策をすることが大切です。

■朝ご飯のタイミングを変える

朝ご飯のタイミングを変えることで、下痢をするタイミングをある程度コントロールできると考えられています。家にいるうちにトイレを済ませたり、トイレの無い場所に行く前には食事を控えたりすることで、突然の下痢のリスクを減らすことができます。

■朝ご飯を軽めにする

朝ご飯の量を少なめにすることで、出てしまう胆汁の量を減らし 大腸にかかる刺激を少なくすることができると考えられています。

実際例:胆汁に強く反応して下痢を起こす方
小さい時から腸が弱く、食事の後すぐに便意を感じたり、急に下痢になったりすることがありました。しかし、大人になるにつれ、下痢も頻繁に起こらなくなり、下痢が改善されたかなと思っていました。 ところが、社会人として働くようになると、頻繁に下痢を繰り返すようになり、ストレスからだろうとじぶんで思っていました。午前中がひどく、多い日では一日に 数回以上トイレに駆け込むことがありました。

それでも 20 代の若いころは生活環境の変化か若干のストレス、あるいは付き合いの為お酒を飲むようになったからか、それらが原因だと思い、そのうち下痢はおさまるだろうと考えていました。

酷い時は下痢止めを飲んだり、整腸剤を飲むなどして目の前の対処法しか考えていませんでした。時には病院へ行って、下痢の薬を貰ったり、過敏性腸症候群ではないとも言われていました。 それでも一向に改善されず、ストレスを感じない時でも下痢になるのです。何か他の病気があるのではと思い、再度病院へ行き今までの経過を話しました。 診察の結果、下剤作用がある胆汁が下痢を引き起こしているのではないかとのことでした。通常、分泌された胆汁は、回収され循環するそうですが、何らかの原因で小腸の機能が低下して、胆汁が大腸にまで流れているとのことでした。 胆汁はコレステロールと関係が深いらしく、現在は、コレバインというコレステロールを下げる薬を服用することによって下痢になりにくくなりました。
胆汁が原因なのでストレスとは関係がなく、胆汁を吸着するコレステロールの薬で改善しました。

下痢を改善するたの腸内環境

下痢は食べ物やウイルス、細菌だけでなく、何らかのことが原因で腸の機能が衰え、腸内で正常な機能が難しくなった時にも下痢が起こるようです。ですから、日頃から腸内環境を強化しておくことはとても大切な事です。
これから寒くなると、インフルエンザが流行ります。 インフルエンザも腸内環境が強化されていれば、免疫力が高くなり、インフルエンザウイルスに負けない体になります。昔から、「元気の元は胃腸から」と言われています。健康を維持するためには腸内を正常にと持つことが必要です。腸内環境を強化するサプリメントがありますので上手に利用しましょう。

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