下痢の原因・亜鉛不足

下痢の原因は亜鉛不足

下痢の原因の中には栄養不足で下痢になる場合があります。特にストレスが多い現代ではミネラルの中の亜鉛が不足しがちになります。

生命の維持や細胞の正常な分化に深く関わっており、不足すると色々な不定愁訴の原因や下痢の原因にもなります。中でも近年若者を中心に急増している腸の病気クローン病になる可能性が大きいのです。

亜鉛が不足すると

亜鉛は、300種以上の酵素に関わっていることが知られ、その効果は全身に及びます。

亜鉛の不足が続くといちばん出てくるのが皮膚症状です。そのほかの亜鉛不足の症状としては高齢者に味覚障害がよく見られます。しかし最近は子どもや若者の味覚障害も問題になってきています。
以下は亜鉛が不足して起こる症状です。

・成長が障害され、低身長となる
・性腺発育不全がおこる
・精子の形成が障害され、男性不妊の原因となる
・食欲不振
・びらん、水疱、乾燥、などの皮膚症状
・脱毛
・傷の治りが遅い
・無欲化、情緒不安定、行動異常、記憶障害、うつ症状
・下痢、胃腸障害が起こる
・風邪を引きやすい
・正常な味を感じない
・鉄欠乏性貧血
・活性酸素障害が起こる

腸の病気クローン病

クローン病は、口から肛門までの消化管に慢性の炎症が起こる病気です。多くの患者さんは急に襲ってくる下痢や血便によって、はじめて体の異変に気が付きます。

クローン病の主な原因は不明ですが、腸全体の炎症性疾患ですから、亜鉛不足も関係しているのかもしれません。

クローン病は主として若年者にみられ、口腔にはじまり肛門にいたるまでの消化管のどの部位にも炎症や潰瘍(粘膜が欠損すること)が起こり、小腸と大腸を中心として特に小腸末端部が好発部位です。非連続性の病変(病変と病変の間に正常部分が存在すること)を特徴とします。

クローン病の主な自覚症状

・腹痛
腸に炎症が起き、潰瘍ができるため何となく腹部全体が痛みます。また、腸の狭窄があると、腸の内容物が通過するときに刺しこむような激しい痛みが起こります。

病気の起こり始めでは軽い痛みが一時的に起こる程度ですが、長い経過中には、消化管以外の合併症として胆石や尿路結石による腹痛が生じることもあります。

・下痢・血便
小腸や大腸にも潰瘍ができるため、消化・吸収が悪くなり、下痢を起こします。ときには血液の混ざった粘血便もみられます。夜間にも下痢を起こすなら、悪化している可能性があるので注意が必要です。

夜間に経腸栄養を行っている場合や抗生物質を服用している場合には下痢を生じることがあるので、注意が必要です。

・発熱
炎症が起こっているので悪化に伴って発熱します。一般に微熱が続きますが、膿瘍などの腸管合併症があると高熱があらわれます。

・体重減少
消化・吸収が悪くなっているために栄養障害が起こり、体重が減少します。

栄養障害は、栄養素の消化・吸収の低下や下痢、出血、蛋白漏出などによって栄養素が失われることと、発熱、代謝亢進、潰瘍などの組織修復に消費されること、食事をしないことなどによって起こります。

・肛門痛
痔や痔瘻を合併する頻度が高いといわれています。座っていることもできないほどの場合もあります。

若年層に好発するのが特徴

クローン病は10代後半~20代に発症する場合が多く、近年急激に増加しています。
下記のグラフ①②は難病情報センターの抜粋したものですが、日本国内のクローン病患者数は、2014年で40,885人。ここ数年は、1年に1,000人以上の割合で増えています。

亜鉛不足の原因は新型栄養失調

新型栄養失調とは、食事による「エネルギー」は足りているのに、タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維など特定の栄養素が不足している状態のことです。偏ったダイエットや、コンビニやファストフードばかりの食生活などが原因となります。

高齢者の場合は、胃もたれやコレステロールを気にして肉や魚を避ける、味覚や嗅覚、更には視覚などの変化により食欲不振に陥り、野菜類を食べなくなる、特定のものばかりを食べ続けてしまうなどの問題があります。

腸内環境を強化しよう

「元気の元は胃腸から」と言われています。人は食べることで健康を維持し、長生きできるのです。病気の予防や有害物質の排除、ホルモンやビタミン、酵素など生命に関わる殆どのものが腸内で産生されています。

それほど腸内は重要な器官なのです。それらをきちんとメンテナンスするのが腸内善玉菌です。ですから腸内善玉菌が多い腸内では病気知らずの身体になっていきます。

腸内善玉菌を増やすサプリメントがありますので上手に利用しましょう。下痢の改善の早道になります。