下痢の原因・・・果物

下痢の原因は果物
食べ物は私たちの生活を豊かにし、満足や喜びを齎します。しかし楽しいはずの食べ物が時には下痢の原因となって私達を苦しめる事になります。
こうした食べ物による下痢の原因は体質や体力等その時の状態で大きく変わります。

こうした食べものから来る下痢は食べ物本来が持っている成分が下痢の原因となることがあります。
慢性的な下痢で悩まされている方は下痢の原因が果物から起こるとは夢にも思わなかったという事があります。例えば果物の例を挙げてみましょう。

下痢の原因は果物のソルビトール

ビタミンが豊富に含まれている、生の野菜や果物は体に良いとされているのはけど、時には下痢などの症状を引き起こすこともあります。
下痢をした時にはリンゴ
特に女性は消化器疾患になりやすくなります。果物の選択が時に大事、果物の中には、下剤になりやすいものもありますので注意が必要です。

🔷バラ科の果物は大腸の水分吸収を阻害する

バラ科の果物、桃・梨・さくらんぼはソルビトールという糖が含まれており、葉で光合成された糖質「ソルビトール」は消化されにくい糖で、体の中では緩下作用をもたらし、小腸における水分吸収を低下させてしまうのでお腹をゆるくしてしまいます。

下痢がおきる原因となることもあるのです。
ただし桃には整腸作用のあるペクチンが含まれているので、下痢の時に少量食べるのは良いとされています。
下痢の原因はプルーン
プルーン
プルーンはスモモの仲間です。プルーンが便秘に良いと言われるのは、桃と同じくバラ科の植物でソルビトールがたくさん含まれていて強力な緩下作用があるからです。

食物繊維も豊富で便秘解消にはおすすめのフルーツなのです。
逆にお腹の弱い人がプルーンを食べるとお腹がゆるくなりやすいということになります。食べるなら1日に2~3個くらいまでにしておきましょう。
ソルビトールは、甘味料としてひじょうにポピュラーです。血糖値を上げないので糖尿病患者にも推奨されています。

🔷ソルビトールは果物だけではない

ソルビトールの使い道は甘味料としてだけではありません。食品の変質防止や品質保持、湿潤調整などの作用があって広く食品添加物として使われているといいます。

湿潤調整の機能を利用した代表がコンビニのおにぎりで、ソルビトールのお蔭で飯がパサパサにならない為に使用されています。ソルビトールは、極めて毒性の低い物質としてAランクに分類され、健康被害を齎すこともあります。

ドライフルーツ
ドライフルーツは生のフルーツよりも食物繊維が多く含まれています。ドライフルーツに多く含まれる不溶性食物繊維は腸のぜん動を促進させるはたらきがあるため、食べ過ぎると下痢を起こしてしまう場合があります。特にプルーンはお気を付けください。

スイカ
水分が多く、食べ過ぎるとお腹が冷えて下痢を起こすことがあります。お腹が心配な時は避けたいフルーツです。

クエン酸の多いフルーツ
かんきつ類、イチゴ、キウイフルーツ、パイナップルなど、クエン酸の多いフルーツはお腹が弱い人やお腹の調子が気になる時には避けたほうが良いでしょう。クエン酸が腸を刺激して下痢を引き起こしやすくなります。

食べ物の働きというのは、食欲を満足するためだけのものではありません。天然の食物に含まれるそうした成分に敏感に反応する体は病気を齎すかもしれませんが、逆に病気を治す力もあるのです。

食べきれない程の果物がある時には、食べ過ぎて下痢になるよりもジャムやお菓子を作ってみましょう。

大腸炎になりやすい果物

女性が好きなブドウ、メロン、バナナ、かぼちゃなどは大腸炎になりやすく、下痢の原因となっています。
これら果実に含まれる「果糖」が飛躍的に成長し、増殖し正常な腸内細菌叢を抑制します。このため腸内では腐敗や発酵が行なわれ、下腹部に膨満感や下痢により痛みを引き起こします。
腸内毒素症にならないために甘い果物を食べ過ぎない様にしましょう。

胃の酸性度を高め下痢になる果物

胃の酸性度が一定以上高い場合、十二指腸潰瘍や胃炎になります。胃酸過多になりやすい食品はクランベリー、サクランボやリンゴなどです。
これらは胃の酸性度を高め、下痢を引き起こす可能性があります。しかし、これは最悪のものではありません。

逆に、胃の酸が不足していることも、これは、低酸味と萎縮性胃炎胃炎に繋がるようです。弱った胃は、生の野菜や果物を消化ことはできません。
その結果、胃で消化されるはずだった、食べ物が消化されずに腸に入ることで腸が悪くなるということです。

潰瘍性大腸炎の方は、生の野菜や果物を食べることは、一般的にはダメとされますが、調理された果物や野菜は安全です。
慢性膵炎の方も一般的には生の野菜や果物を避けたほうがいいです。無限の下痢地獄によって、最大限に膵臓が働くことを余儀なくされています。
下痢が続く原因

果物ジュースで下痢をするという人は

果物には、ショ糖、ブドウ糖、果糖、ソルビトールが主で、果物によりますが他にガラクトース、キシロース、アラピノースなども含まれます。

ブドウ糖より果糖の比率が高いと下痢を招くこともあります。理想的な吸収率の割合は果糖とブドウ糖の比が1:1のときであり、白ぶどうは果糖:ブドウ糖の比が7.5:7.1と、果糖とブドウ糖の観点で吸収されやすい果物ですが、リンゴジュースは果糖とブドウ糖の比が6.2:2.7、洋梨ジュースは6.4:2.3、梨と果糖の含有比率が多い果物になります。

この果糖とブドウ糖のバランスにおいて、果糖の方がブドウ糖よりも多い場合、吸収されずに残った果糖は、大腸内の細菌により発酵されます。

発酵するとガス、短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸など)などが発生します。この中で一部は大腸で吸収されますが、残りは消化されにくい成分として腸管内に存在することになります。

そうすると腸内の浸透圧が上がり、腸管内に水分がたまって下痢をおこすことがあります(浸透圧性下痢。乳糖不耐症は、腸内に乳糖の分解酵素が少ない場合に浸透圧性下痢になります)。

果物を食べる際よりも果物ジュースとして摂取する場合、一度に多くの果汁を摂取しやすくなります。特に空腹時の摂取で吸収能力が低い(状態の)方や子供においては、腸管の吸収能力を上回る果糖の消化をすることで、下痢を招く可能性が高くなります。

・ブドウ糖に比べ果糖の比率が高い果物
 梨(二十世紀) 1.8:5.7、りんご(スターキング) 1.7:4.8、びわ、すいか、デーツ、いちじくなど。
 果物以外には蜂蜜、ナッツも。

・ブドウ糖と果糖がほぼ同等比率の果物
 温州みかん、柿、桃、ぶどう(白ぶどうはほぼ同等、デラウェアは8.5:9.4)、リンゴ(紅玉は2.6:2.3)など。

・ブドウ糖が果糖を上回る果物
キウイフルーツ、あんず、さくらんぼなど。

果物ジュースを飲んで下痢をする場合の対策

果糖の比率の高い果汁で下痢をする方で、原因が食物アレルギーでない場合は、少量ずつ回数をわけて飲む、水に薄めて1回量を減らして飲むなどでも、腸への負担を軽減し得ます。

またブドウ糖と果糖の比率が同等の果物、ブドウ糖が果糖を上回る果物(ただし血糖値が上昇しやすくなります)を選ぶのも良いかと思います。
腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!

腸内環境を強化して下痢を改善

健康の要は胃腸です。昔から「元気の元は胃腸から」と言われています。元気で健康な腸内環境になるためには、バランスの良い食事、発酵食品など毎日摂りましょう。発酵食品の摂取量が少ない現代では腸内環境を良くするサプリメントがありますので上手に利用しましょう。下痢の改善は一段と早くなります。