下痢の原因となる添加物

下痢の原因となる添加物
私たちが毎日口にする加工食品には、必ずといっていいほど数種類の食品添加物が使われています。これらは知らず知らずのうちに、体の中に入れてしまっています。

年間で平均8㎏も摂取しているというデーターもあります。近年は国産の食品添加物ではなく、中国から粗悪な食品添加物が輸入されているため 、健康被害が増加しています。

特に下痢の原因となる、胃腸に弱い人は避けた方がよい添加物があります。ではどのようなものがあるのでしょうか。

食品添加物はなぜ使われるのでしょうか?
まず最初に、食品添加物はなぜ使われるのでしょうか。添加物は安全性があると言われていますが、こうした添加物は腸を汚し、血液や細胞にさらに血流や代謝にまで影響を与えしまいます。それでも添加物を使うメリットがどこにあるのでしょうか。

添加物を使うメリット

①腐ったり変質するのを防ぐ
添加物剤:
保存料・酸化防止剤・防カビ剤・殺菌剤・防腐剤・皮膜剤・日持ち向上剤
使 用 例:
●輸入オレンジなどに使われる防カビ剤:OPPやTBZ
●加工食品全般に使われる保存料:ソルビン酸[K]
●マーガリンなどの油脂の酸化を防ぐ酸化防止剤:BHT など

②味や色、香りを良くする
添加物剤:
調味料・甘味料・酸味料・香料・香辛料抽出物・着色料・発色剤・漂白剤・光沢剤
使 用 例:
●中華料理によく使われる旨み調味料:グルタミン酸ナトリウム
●ハムやソーセージ、たらこの色を良く見せる発色剤:亜硝酸ナトリウム
●清涼飲料水やガム、アイスクリームなどに使われる甘味料:アスパルテーム など

③口当りを良くする
添加物剤:
増粘剤・ゲル化剤・安定剤・結着剤・膨張剤・発泡剤・ガムベース・ガム軟化剤
使 用 例:
●ジャム、菓子、かまぼこなどに使われる増粘剤:カラギーナン
●ガムの基礎剤となるガムベース:酢酸ビニル樹脂 など

④食品製造に欠かせないもの
添加物剤:
豆腐凝固剤・消泡剤・かんすい・小麦改良剤・pH調整剤・酵素・抽出溶剤・酸およびアルカリ剤・離型剤・グレーズ剤・ろ過助剤・結着剤
使 用 例:
●豆腐作りに欠かせない豆腐凝固剤:ニガリ
●麺類に使われるかんすい:リン酸カリウム など

⑤栄養を高める
添加物剤:
ビタミン・カルシウム・鉄など
使 用 例:
●粉ミルクに添加されるビタミンB6

胃腸の弱い人は避けた方が良い添加物

加工食品にはたくさんの添加物が入っています。それらは自分では知らないうちにたくさん摂っている事が多いのです。そうした添加物は下痢を誘発することがありますので、注意しましょう。下記の食品添加物を参考にして出来るだけ添加物を回避する食生活を心掛けましょう。

添加物名:着色料
物 質 名:カラメル(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ)色素
使われる食品:菓子・冷菓・ソースなど
注 意 点:動物実験で下痢・活性酸素を発生させる

添加物名: 保存料
物 質 名:プロビオン酸(カルシウム・ナトリウム)
使われる食品:パン・輸入チーズ・菓子
注 意 点:目、皮膚、粘膜を刺激

添加物名:糊料①
物 質 名:カラギーナン(カラゲニン・カラグナン・紅藻抽出物)*増粘剤、安定剤、ゲル化剤
使われる食品:ジャム・プリン・ゼリー・菓子・ソース・水産練製品・ドレッシングなど
注 意 点:潰瘍を起こすので胃潰瘍や十二指腸潰瘍の人は注意・発ガン促進物質として知られ天然の増粘剤の中では最も危険なものといわれる

添加物名:糊料②
物 質 名:カードラン(カードラン(ブドウ糖多糖・デキストラン)*増粘剤・安定剤・ゲル化剤
使われる食品:ゼリー・麺類・水産練り物製品など
注 意 点:動物実験で粘着便・血便・小腸びらん・出血

添加物名:酸化防止剤①
物 質 名:ブチルヒドロキシアニソール(BHA)
使われる食品:パーム原料油・パーム核原料油・マーガリンなど
注 意 点:変異原性・染色体異常・動物実験で歩行失調、潰瘍形成消化器出血・肝臓うっ血・発ガン

添加物名:酸化防止剤
物 質 名:亜硫酸ナトリウム(亜硫酸Na・亜硫酸ソーダ)
使われる食品:エビのむき身・ぶどう酒など
注 意 点:胃腸の刺激、ラット実験で多発性神経炎・骨髄萎縮あり

添加物名:漂白剤①
物 質 名:亜硫酸ナトリウム(亜硫酸Na・亜硫酸ソーダ) 、ピロ亜硫酸ナトリウム・ピロ亜硫酸カリウム(亜硫酸塩・[重]亜硫酸K・[重]亜硫酸Na)、次亜硫酸ナトリウム(ハイドロサルファイト)使われる食品:エビのむき身・かんぴょう・缶およびビン詰チェリー・ぶどう酒など
注 意 点:胃腸の刺激・下痢

添加物名:漂白剤②
物 質 名:二酸化硫黄(二酸化イオウ・亜硫酸塩)
使われる食品:かんぴょう・乾燥果実
注 意 点:体内で亜硫酸になり胃腸壁を刺激、下痢・嘔吐

 

添加物名:一括表示
物 質 名:酸味料(酢酸(氷酢酸))
使われる食品:マヨネーズ・惣菜・漬物・水産加工物など
注 意 点:飲むと強い急性毒性・脱水・潰瘍

添加物名:一括表示
物 質 名:酸味料(二酸化炭素)
使われる食品:炭酸飲料・ビールなど
注 意 点:口腔粘膜や胃腸に発赤

添加物名:一括表示
物 質 名:酸味料(乳酸)
使われる食品:菓子・清涼飲料水・清酒・ソース・パンなど
注 意 点:動物実験で急性出血性胃炎・小腸結腸炎未熟児では中毒死の例・EC諸国では乳幼児用食品には使用されていない

添加物名:一括表示
物 質 名:苦味料(カフェイン)
使われる食品:チョコレート、コーラなど
注 意 点:空腹時に摂取すると胃酸が増加し胃潰瘍の原因になる・体質により腹痛・下痢・嘔吐


添加物名:一括表示
物 質 名:膨張剤・かんすい・pH調整剤(炭酸カリウム、炭酸ソーダ)
使われる食品:中華そば・ワンタン・餃子・シューマイ
注 意 点:消化管粘膜にただれ・胃腸に潰瘍があるときは悪化、穿孔の恐れ

添加物名:一括表示

物 質 名:膨張剤・かんすい・pH調整剤(炭酸水素ナトリウム(重曹)
使われる食品:焼き菓子・粉末清涼飲料水
注 意 点:消化管粘膜にただれ・胃腸に潰瘍があるときは悪化、穿孔の恐れ

添加物名:一括表示
物 質 名:イーストフード(炭酸カリウム(炭酸K)・塩酸アンモニア)
使われる食品:パン・菓子
注 意 点:多量摂取で刺激・吐き気・嘔吐


添加物名:一括表示
物 質 名:乳化剤(ポリリン酸ナトリウム(ポリリン酸Na)・ポリリン酸カリウム(ポリリン酸K)
使われる食品:ジュース・清涼飲料水・みそ・アイスクリーム・生クリームなど
注 意 点:動物実験で胃出血・腎障害・高死亡率

添加物名:一括表示
物 質 名:PH調整剤(二酸化炭素)
使われる食品:炭酸飲料・ビールなど
注 意 点:口腔粘膜や胃腸に発赤

添加物名:一括表示
物 質 名:膨張剤(ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)、アンモニウムミョウバン(硫酸アルミニウムアンモニウム)焼きミョウバン、焼きアンモニウムミョウバン)
使われる食品:ナスの漬物・うに・ゆでだこ・ベーキングパウダー・栗の煮物など
注 意 点:高濃度のものは炎症、ただれ・嘔吐下痢


添加物名:一括表示

物 質 名:膨張剤(塩化アンモニウム)
使われる食品:パン・菓子
注 意 点:多量摂取で刺激・吐き気・嘔吐

添加物名:一括表示
物 質 名:調味料(塩化カリウム(調味料無機塩))
使われる食品:スポーツドリンク・パン・漬物・ソーセージ・ソースなど
注 意 点:多量に飲むと消化管刺激・嘔吐・食欲不振

添加物名:表示免除
物 質 名:栄養強化剤(グルコン酸第一鉄)
使われる食品:離乳食・粉ミルク
注 意 点:胃腸障害・子供では嘔吐、チアノーゼなど

添加物名:表示免除
物 質 名:栄養強化剤(塩化カルシウム*凝固剤)
使われる食品:豆腐・豆乳・ナチュラルチーズなど
注 意 点:多量に飲むと消化管刺激・嘔吐・食欲不振

添加物名:表示免除
物 質 名:栄養強化剤(乳酸カルシウム)
使われる食品:粉ミルク・豆腐・イーストフード・小麦粉・パン・菓子など
注 意 点:体内で乳酸とカルシウムに分かれる・腐食性毒物・未熟児では中毒死の例・EC諸国では乳幼児用食品には使用されていない

添加物名:表示免除
物 質 名:栄養強化剤(抽出トコフェノールd-[α・γ・δ〕トコフェノール・ビタミンE・V.E)
使われる食品:油揚げ菓子・インスタントラーメン・マーガリン・植物油など
注 意 点:毒性は低いが出血の原因・発疹・胃腸障害

添加物名:表示免除
物 質 名:加工助剤(ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)
使われる食品:ナスの漬物・うに・ゆでだこ・ベーキングパウダー・栗の煮物など
注 意 点:高濃度のものは炎症、ただれ・嘔吐下痢・タンパク質の凝固

添加物名:色調安定剤
物 質 名:グルコン酸第一鉄(グルコン酸鉄)
使われる食品:オリーブ
注 意 点:胃腸障害・子供では嘔吐、チアノーゼなど

添加物名:色調安定剤
物 質 名:硫酸第一鉄
使われる食品:粉ミルク・茄子の漬物・ビスケットなど
注 意 点: 動物実験で肝臓の出血性壊死

下痢を改善するために

当たり前の事ですが、体を作るのは食べ物です。毎日のことだからこそ、危険性が指摘されている食品添加物や残留の可能性が高い化学合成農薬など、体にとって害になるものはできるだけ摂らないようにしたいものです。

特に胃腸の弱い方、あるいは感染症に罹り胃腸を壊してしまった方、現在下痢になっている方、慢性的な下痢に悩まされている方などは上記の添加物には特に注意しましょう。
また、一つの加工食品の中には複数の添加物が入っています。出来るだけ添加物表示の少ない食材を選ぶようにしましょう。

食品添加物も農薬も、長年の使用経験から安全性が確認されているものもあります。ですが、何十年も認可されていた添加物が最先端研究によって検査し直された結果、発ガン性などにより突如使用を禁止となることもままあるのです。その時、その添加物が入った食品を食べ続けていたからといってだれも責任をとってくれません。

また、日ごろ何気なく使っている日用雑貨にも、危険な成分が含まれていることがあります。シックハウス症候群や化学物質過敏症などで、たいへんなご苦労をされている方がいらっしゃいます。これらの病気は、いつだれがなってもおかしくないほど、今の私たちの周りには危険な成分が溢れいるのです。


当然のことながら、どのような加工品でも無添加のものを選ぶのが一番良い方法です。ですが、すべてのものを無添加でそろえるのは難しいことです。

裏面の添加物の表記を見て極力少ない添加物、ひと手間かけて少しでも添加物の害を減らす工夫をしましょう。そうすれば少しでも害が防げます。

腸内環境意を整えよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われ、健康長寿の秘訣の一つに当てはまります。現代人の平均寿命も延びてきています。人生100年時代とも言われていますが、寝たきり、半病人となって長生きはしたくないものです。

例え、有害な添加物が口に入っても、腸内で排出す機能が備わっているので安心です。しかし腸内環境が悪いと腸内での正常な活動が低下してしまいます。すると胃腸に負担がかかり、添加物は体内に吸収され、下痢になるなど様々な症状が現れてきます。

まずは腸内環境を強化することが下痢改善の近道です。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。