下痢と不登校

下痢が続く原因、過敏性腸症候群の原因は様々ありますが、思春期に突然、これらの症状にみまわれる方はたくさんいます。

下痢と不登校

なかでも、ガスの頻発に始まり、このおならを周囲に気づかれるのではないかと気に病む余り、徐々に下痢も進行していくという子が多いようです。

また、周囲に気づかれるのではないか、おなかがまた痛くなったらどうしようと気が気ではなくなり、授業にまったく集中できなくなっていきます。

次第に授業中、トイレのために離席が増えていくことで、クラスメイトにからかわれるようになり、それが嫌で最後には学校に通えなくなってしまう子どもたちが、驚くほどたくさんいます。

高校生以上なら、下痢が原因で退学、という可能性もあるだけに、これはとても深刻な問題なのです。

こういった過敏性腸症候群で悩む子達の特徴として、恥ずかしいという気持ちからか、おなかの調子がずっと優れないことを、親に隠していることが多いのがあげられます。

また、お腹が弱い、ガスがたまる、ということを周囲の大人に告げても、真面目に受け止めてもらえないパターンもあるようです。

たかが下痢、たかが腹痛と軽視せず、まずは両親や保健室の先生などに相談してみましょう。親や担任の立場にある大人は、そうした子達がいた場合「気にしすぎ」だとか「慣れればそのうち治る」などといって受け流したりせず、真剣に話を聞いてあげましょう。
そして、きちんと専門医の診断を受け、治療に向かって一歩でも進んでいきましょう。
下痢になったらまず病院へ
ネット社会となった現代、子どもたちは簡単にインターネットで知りたいことが知れる時代です。

自分で自分の症状を調べ、もしかしたら過敏性腸症候群じゃないか……と思いながらも、親にも友達にも誰にも相談できずに、不安な気持ちと具合の悪いお腹を抱えたまま、楽しいはずの青春時代を過ごさざるをえない子達の悲鳴が、ネット上には溢れています。

大人であろうと子どもであろうと、まずは一人で抱え込まずに、誰か相談できる人を見つけましょう。病院から出された薬を持っているというだけで、安心につながり、症状が緩和されるということもあります。

そのほか、食事の改善で回復する方、サプリメントで解決する方など、こうした慢性の下痢の改善には、十人十色の方法と可能性があるのです。

おなかが少し変だなと思ったら、恥ずかしがらずに相談しましょう。黙っていたらどんどん症状は進むかも知れません。おなかの調子はやる気、集中力、記憶力などにも影響します。
早めの対策として日ごろから腸内環境を整えるサプリメントなどを上手に利用しましょう。