下痢が続く方に、その原因や注意点、改善方法などをお伝えしています

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下痢を改善するには?

太れない原因は小腸異常

太らない原因は小腸の異常

下痢の原因は多々ありますが、今、日本人の小腸が危ないとされています。今や日本人の14%、1700万人以上がおなかの悩みを抱えると言われています。


最近は腸内環境を意識して毎日ヨーグルトや納豆などを食べたりしているのに「お腹の調子が一向に良くならない」と言う人が増えています。それに加えて、下痢をする、太れないなど、なぜでしょうか?ご一緒に考えてみましょう。

太れない理由に小腸の異常がある

慢性的な下痢や便秘を繰り返す、太りたくても太らないなど、おなかの不調に続き精神的なものまで抱えてしまうことがあります。最近の研究では小腸の異常が原因で太らないことがあるようです。

小腸の異常は腸内細菌が本来なら小腸には少ないはずの腸内細菌が小腸で異常に増殖することで起こります。

腸内細菌が小腸で異常増殖すると、小腸の内容物の動きが悪いために、ある種の常在腸内細菌が過剰に増殖し、下痢や栄養素の吸収不良を起こしてしまいます。
それによって、栄養不足に陥り、太らない原因、あるいは体調不良、下痢に陥ることがあります。

こうした小腸内に細菌が異常に増殖する病気をSIBO(小腸内細菌異常増殖症)と言います。

小腸は胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解して栄養素を吸収する働きを持ちます。腸管の内側には免疫細胞の約70%が存在しているため、健康な人においてはもともと腸の中でも小腸には細菌が非常に少ない部分なのです。

しかし、様々な原因によって小腸内の細菌が異常に増殖すると、炭水化物およびビタミンB12をはじめとする栄養素をこの細菌が消費してしまいます。
これによってカロリー欠乏とビタミンB12欠乏が引き起こされます。

小腸に異常が生じると体重が減る

小腸内細菌異常増殖症は初期の場合は体重が減ったと感じる方もいらっしゃいますが、ほとんどの場合は無症状です。

症状が進行すると腹部の不快感、下痢、腹部膨満が症状として現れます。細菌は脂肪の代謝に影響を及ぼすため、脂肪が便に混じって排出される脂肪便という便が見られます。

腸の動きが鈍くなったり、止まってしまうこともあるため、便秘が症状として現れる方もいます。さらに重度の腸内細菌異常増殖は腸管粘膜を損傷してしまうこともあります。

過敏性腸症候群と診断されている方の6~8割はSIBOを合併している可能性があります。過敏性腸症候群の原因や病態に関係している可能性があるのではという注目も集まっている病気です。

SIBO(小腸内細菌異常増殖症)の原因

SIBOを引き起こす要因の一つは小腸の運動力の低下するためです。
小腸のぜん動運動は小腸の壁に微生物がとりつくのを防いでいますが、小腸の運動量が低下すると食べ物の残りかすが排泄されずに、小腸に留まってしまいます。すると、その残りかすを養分にして、腸内細菌が繁殖するのです。

その他、胃や腸などお腹に関わる病気やその手術後、糖尿病性神経障害、全身性強皮症、アミロイドーシス、甲状腺機能低下症等が原因で腸管の運動障害で起こることがあります。

特に消化管の手術後や胃腸の病気による治療中は一時的に消化管の動きを止めてしまうため、小腸で細菌が停滞し増殖することが考えられています。
そのため、一般の方が普通に生活している環境において小腸内細菌異常増殖症となるリスクは低いと言われていました。

しかし、現代は腸活ブームで発酵食品を摂る人が多くなり、腸内細菌叢が整えられ、免疫力向上など健康に寄与するさまざまな恩恵を受けられると報道されてきています。
確かに、発酵食品は整腸への効果がありますが、多量に摂取することで大腸の細菌が増殖し、その増殖した細菌が小腸へ流れ込んでしまい、SIBOを誘発することが考えられています。

小腸細菌増殖症(SIBO)になりやすい人

①糖尿病やパーキンソン病の人
この病気の人は小腸や大腸の動きが悪く、SIBOになりやすいので注意しましょう。

②胆のう切除や虫垂炎の手術をした人
これらの手術をした人もリスクが高いので要注意です。

③大きなストレス
非常に大きなストレスが加わると小腸の動きを悪くします。精神的なものは即効胃腸に響きます。

④間食をする人
ぜん動運動中に間食などで食べ物が入るとぜん動運動が止まってしまうため、食後4時間は何も食べないようにしましょう。

⑤加齢
健康な高齢者でも35%がSIBOという結果が出ています。

⑥過敏性腸症候群
過敏性腸症候群の人の8割はSIBOを合併しています。

⑦発酵食品の摂取過剰
多量に摂取することで大腸の細菌が増殖し、その増殖した細菌が小腸へ流れ込んでしまい、SIBOを誘発することが考えられています。

小腸細菌増殖症(SIBO)の症状
①慢性的な下痢や便秘、もしくは下痢や便秘を繰り返す

②腹痛


③おなかがゴロゴロする、おなかにガスが溜まる


④食事をした後、おなかがパンパンに張る


⑤げっぷや胸やけがする、食べ物が食道に戻る


⑥その他に、肥満やうつ、免疫力低下、心筋梗塞、パーキンソン病など、全身の様々な病につながる

症状の強さは、個人の腸内細菌の種類や腸の伸びやすさなどの体質で決まると言われているそうです。

SIBO(小腸内細菌異常増殖症)の予防として

小腸内細菌異常増殖症(SIBO)の原因から、まず胃腸の疾患にならないように注意することが第一です。

また、小腸内細菌異常増殖症の原因に当てはまる疾患に罹患している方は、担当医と相談しながら食事のスタイルを見直したり、定期検査で、メディカルチェックを受けるなどで予防が可能です。


特に腸活として発酵食品を多量に摂取していたという方は食事生活を見直しましょう。その中でも発酵食品をしっかり食べてきたのに便通の改善が見られなかった、発酵食品を食べると下痢や腹痛を起こすという方は、食事スタイルを見直しましょう。

小腸内細菌異常増殖症を予防できる食事は、脂肪が多く炭水化物と繊維の少ない食事がいいようです。腸管は炭水化物の代謝を主に行うため、脂肪を多くして炭水化物を減らすことで、細菌の増殖を予防することができると考えられています。

ただ、食べすぎは禁物であり、特に高脂血症などで食事制限がある方は、担当医に相談しながら食事療法をしましょう。

SIOBになるとなぜ太れない

人の腸管には1000兆個もの微生物が生息しています。そしてその重量は1.5~2kg にもなります。胃液や胆汁は殺菌作用があるため腸内細菌は大半が大腸内に生息し、小腸上部には1g あたり約1 万個、小腸下部には1g あたり10万~1000 万個、大腸には1gあたり100億~1000 億個の細菌が生息しています。

大腸内と小腸内の細菌叢は異なり、空気の進入が多い小腸には好気性菌が多く、空気がほとんど到達しない大腸には嫌気性菌が多く存在します。
また腸内細菌叢は個人個人によって異なり、そのひと特有の細菌叢を形成しています。しかし、食事内容や加齢によって細菌叢は変化します。

過敏性腸症候群はいままで機能性の病気と考えられてきましたが、近年、その原因は小腸内の異常細菌増殖であることが疑われています。

小腸は、人の内臓でもっとも広い面積をもつ臓器です。しかも小腸は大腸と異なりリンパ組織などの免疫組織が発達しています。
そこで細菌と共同生活しているわけですからわずかなバランスの変調で免疫システムが狂ってしまうのです。


ですから、SIBOになると小腸での栄養吸収がきちんと行われなくなるので、なかなか太れないのです。

小腸細菌増殖症(SIBO)の改善方法

小腸に異常増殖した腸内細菌を減らす有効な手段は、手軽に実践できる対策法として腸内細菌を兵糧攻めにする方法や細菌の餌となる食品を避けることです。そのために次の事を実践してみましょう。

1. 食事を腹8分目にする
満腹まで食べると消化不良を起こしやすくなり、小腸に食べ物が留まり、細菌の餌になります。

2. 空腹時間を8時間以上確保する
空腹時間を空けることは小腸の腸内細菌の兵糧攻めすることが出来ます。例えば、深夜に食事をした場合は朝食を抜きます(症状が治るまでの一時的な対策です)。
空腹時間を長くすることで栄養分が小腸の腸内細菌に十分に行き渡らなくなり、数が減少すると考えられています。

3.細菌の餌となる食品を避ける
SIBOを改善するには小腸で増えて細菌の餌となる食品を避けるのが効果的です。ガスを発生させやすい発酵性の糖質(FODMAP、フォドマップ)を控える食事療法「低FODMAP食」を勧めます。FODMAPは「オリゴ糖類」「二糖類」「単糖類」「ポリオール」の頭文字を集めた造語です。

いずれも小腸で消化吸収されにくいため、摂取し過ぎると濃度を下げようとして血管から小腸内に水分が引き込まれ腸を刺激すると考えられています。SIBO かなと思ったら、ご自分の食事を見直してみましょう。

腸内環境を整えよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。生活習慣病の9割は腸内環境の悪化が原因です。

現代の食事は腸内環境を悪化させる要因が溢れています。例えば、加工食品、インスタント食品、ファストフード(ラーメン、うどん、ハンバーガー、コンビニサンドなど)、添加物、脂肪分の多い食品などは腸内環境を悪化させます。

昔ながらの和食を中心とした食生活は腸内環境を良好に保ちます。又、腸内環境を良好にするサプリメントを利用するのも良い方法です。身体の改善が一段と早くなります。


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