下痢が続く方に、その原因や注意点、改善方法などをお伝えしています

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下痢を改善するには?

下痢の原因は嵌入便

下痢の原因は高齢者の嵌入便(かんにゅうべん)

高齢者の下痢の原因には便秘から下痢になるケースが多々あります。高齢者に多く見られる排便障害に嵌入便(かんにゅうべん)というものがあります。

肛門の手前で固い便が貯まってしまい、自力で出すことができなくなった状態で、便意があっても訴えられない人や寝たきりの人などに多く見られます。こうした人に便秘だと判断して下剤を使うとだらだらした下痢になりやすくなります。


1.下痢の原因は嵌入便(かんにゅうべん)から  2.排便障害の要因  3.下痢にならないための便秘の種類と下剤の効果  4.便秘に対して処方される下剤  5.下痢の原因を作らないためには  6.下痢を改善するために

下痢の原因は高齢者に多い嵌入便(かんにゅうべん)から

嵌入便とは直腸性便秘のひとつです。便がはまりこんで糞詰まりを起こした状態です。嵌入便の高齢者を横向きに寝た姿勢にすると、肛門が開ききって、黒く固まった便が顔を出しています。

嵌入便とは、肛門付近まで降りてきた多量の便が出し切れずに溜まり、大きな塊になっている状態です。
また、直腸まで降りてきた便は直腸壁を刺激しますから、絶えず便意を感じながら、塊を出すことができない「渋り腹」という状態が続きます。

嵌入便に気付かず、数日排便がないと診断され、刺激性下剤を使うと、下剤は嵌入便には作用せず、肛門のそばの硬い便はそのまま残り、大腸にあった便が下剤に誘発され水様便となって、緩んだ肛門から絶えずもれ続ける状況になります。

便汁だけが便塊の間を通ってもれ出す水様便を下痢と間違え、更に下痢止めを使用することがあります。
嵌入便は寝たきり高齢者に多く見られる重篤な便秘です。
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排便障害の要因

①咀嚼力の低下

②食事量の減少

③繊維質食物の摂取不足による消化吸収機能の低下

④運動不足による全身の筋力低下(特に腹筋、呼吸筋の筋力低下による「いきむ・踏ん張る力の脆弱化」)

⑤寝たきりによる起立性大腸反射の低下による「腸の蠕動運動の低下」

⑥仰臥位での排泄による「不適切な排便姿勢」

⑦直腸壁への神経伝達の障害による「便意に対しての感覚が鈍い、あるいは反応しないこと」

⑧直腸の弾力性の低下

⑨肛門括約筋の筋力低下

⑩便保持機能の低下

見かけ上排便が途絶えていても、嵌入便の方に同様の処置をした場合、大腸の動きに問題なければ下痢となり、肛門近くの便は停滞したままで、下剤によって生じた下痢がすき間をつたって肛門からもれ出てしまいます。

溢流性便失禁の状態で、絶え間なくだらだらと便がもれることになります。

そして、これらの原因でおこる「便秘」「下痢」「便失禁」の症状は、高齢者に、苦痛、不快感、不安を与えるだけでなく、生活(活動)や社会参加を著しく制限することに繋がっています。

嵌入便は直腸の内診をすればすぐに判別できます。何日か排便が見られない人には、肛門近くまで便が来ているかどうか是非確認してみましょう。

排便管理は大切ですが、画一的な下剤の使用には注意しましょう。下剤を用いるなら下痢にならなくて済むように便秘の状態をよく観察してみましょう。

下剤を使って下痢で困っていたり、便失禁に難渋する場合、下剤を使用する時の目安はどの様なものがあるでしょうか。ご一緒に考えてみましょう。
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下痢にならないための便秘の種類と下剤の効果

便秘の種類は大きく、結腸性便秘と直腸性便秘に分けられます。便が大腸(結腸)のどこかに詰っているのか、直腸まで降りてきているが出せないで詰っているのかの違いです

ある病院での調査では332名の便秘の分類をしたところ、結腸性便秘が27%、直腸性便秘が37%だったと報告されています。高齢者に限った場合、直腸性便秘の比率はもっと高くなるようです。
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便秘に対して処方される下剤

●緩下剤には
緩下剤は大腸の水分吸収を減らす働きがあります。便の水分を増やすことで、硬い便を軟らかくし、便の量を増やします。
酸化マグネシウム(カマ)、マグミット、マグラックス

●刺激性下剤には
刺激性下剤は大腸の蠕動運動を促進させ、便が大腸を通過する時間を早める働きがあります。
アローゼン、プルゼニド、ラキソベロン、センナ

直腸まで便が降りてきている直腸性便秘の場合、大腸に作用する刺激性下剤も、緩下剤も作用しません。
問題は、便がどこに溜まっているかです。
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下痢の原因を作らないために

肛門に指を入れる肛門直腸診で、直腸に便があるかどうかを確認できます。直腸性の便秘の場合、レシカルボン座薬や浣腸、あるいは摘便が有効です。

直腸に便があれば、レシカルボンや浣腸の処方で10~30分後の排便が期待できます。

3~4日間排便がないからといって、一律に刺激性下剤の投与ではなく、重要なことは、便がどこに溜まっているのかを診断し、それに適した方法を選びましょう。
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下痢を改善するために腸内環境を強化しよう

年齢にかかわらず、便の改善は腸内環境によります。食生活では食物繊維や乳酸菌などを積極的に摂り、腸内環境のバランスを整えるようにしましょう。
食が細い方は、サプリメントで補うのもオススメです。

また、適度な運動は血流を促進し、腸の働きを活発にする効果があります。腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。


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