便秘なのに下痢?

下痢の原因下痢が続く原因は様々ですがどうして続く下痢はなかなか治らないのでしょうか?

便秘なのに下痢?

何日も便が出ていないので便秘だと思っていたのに、久しぶりに出てきた便が、なんと下痢のように柔らかい。便に形が出来ない。便秘なのに下痢になる、なんだか不思議ですね。

これは下痢で悩む多くの人にあてはまる、下痢が治らない原因の一つです。この様に何日も便が出ていないのに、やっと出てきた便が下痢のような場合は便の元が少なすぎるのが原因かも知れません。

 便は
・食べたものの残りカス
・腸内細菌の死骸
・腸の壁がはがれた物

などが主な材料として出来ています。このうち食べたものの残りカスはやはりそれなりに量を食べないと出てこないですよね。ダイエットをしている方など、どきっとされたのではないでしょうか?

また、下痢が続く下痢になるのが怖くて、食事が億劫になり、自然と食べる量が少なくなっていく方もいます。しかし、ちゃんと食べていないと便の元が出来ないのです。
特に下痢が続く方が敬遠しがちな食物せんいは、便の形をつくるのになくてはならないものです。

そして、食べたものは腸内細菌の餌にもなります。食事の量が乏しくなると、腸内細菌も少なくなって、その結果腸内細菌の死骸も少なくなります。またまた便の元が少なくなるのです。

さらに、便が少なくなると腸の動きも悪くなり、腸の再生も少なくなります。腸が再生しないと腸の壁もはがれません。またまたまた便の元が少なくなりました。
食べる量が少ないと、この様に負の連鎖が起こって、便の量がどんどん少なくなってしまいます。そしてかろうじて出来た便も、中身が無いすかすかの便なので下痢のような便になってしまうのです。

ちゃんと食べないと下痢になってしまう上に、この場合の下痢は腸の機能もどんどん低下させる非常にたちの悪い下痢に変わってしまうかも知れません。

食物せんいは腸を刺激するので、頑固な便秘にきく、というイメージがあるかもしれませんが、下痢も便秘も腸内環境が非常に悪くなっています。
食物せんいは、腸内の掃除という大事な役目をもっていますので、適切な量を毎日、補っていきたいものですね。

下痢が長く続く方は食物せんいの中でも、水溶性食せんいを意識して多く摂りましょう。水溶性食物せんいは植物の細胞内にある成分でヌルヌルして水に溶け、ゼリー状に固まる(ゲル化)性質があります。
胃や小腸で他の食べ物を包み込んで食物せんいが固まることで、食べ物が消化管を移動するスピードが遅くなり、便が固まりやすくなります。

水溶性食物せんいには、果物や野菜に多く含まれる「ペクチン」や、オーツ麦(カラス麦)や大麦・ライ麦などの胚乳に含まれる「ガム質」、コンニャクや山芋などに含まれる「マンナン」、ワカメやコンブなどに含まれる「アルギン酸」などがあります。

更に水溶性食物せんいは、大腸内で腸内細菌の“エサ”になり、腸内善玉菌が働きやすい環境をつくります。腸内環境が良くなると(腸内善玉菌が増えること)、下痢の改善のスピードも速くなります。
下痢になった期間が短い人ほど下痢の改善は短くなります。長期間下痢が続く方は、腸内環境が非常に荒れていますので、腸内環境が整うまでには時間がかかります。
焦らず、気長に、ゆっくりと改善していきましょう。必ず下痢が続くのが改善される時が来ます。
腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!
長く下痢が続く方は食事の改善とともに腸内環境を整えるサプリメント、つまり腸内環境を改善するのに必要な善玉菌のサプリメントを摂ることで下痢改善のスピードは速くなります。上手にサプリメントと利用しましょう。