下痢の原因・自然毒食中毒

下痢の原因は自然毒食中毒
下痢の原因
は様々です。一過性のものから、慢性的な下痢があります。下痢の状態や下痢の期間により下痢の原因また異なります。一過性の下痢の原因としてはウイルス性、細菌性、食べ過ぎ、あるいは特定の食べ物などによるものがあります。

特定の食べ物による下痢の原因

特定の食べ物による下痢の原因としては山菜や毒キノコによる自然毒食中毒があります。私たちの身の回りに生息している動植物には、多少なりの有毒成分が含まれていることが知られています。

これは、ある特定の種だけが食べられないようにしていると考えられます。しかし、一部の動植物の有毒成分は、私たちの体調を悪化させ、下痢をはじめ様々な症状が表れ、最悪な場合には死亡することもあります。

その為、厚生労働省では、有毒な食材が流通しないよう注意を呼び掛けていまが、魚釣りや春は山菜捕り、秋はキノコ狩りで有毒な動植物に遭遇することもあり、その場の雰囲気などでつい食べてしまう事があります。

自然毒食中毒は、植物性自然毒、動物性自然毒かび性自然毒の3つに分類することができます。
日本では事件数、患者数は植物性自然毒によるもの多く、致命率は動物性自然毒のほうが高い傾向です。尚、キノコは植物ではないですが食中毒統計では植物性食中毒として集計されています。

1)植物性自然毒食中毒

植物に含まれる有毒成分は、種子や実、若芽が動物や昆虫や鳥類などの餌となることを抑止することが目的と言われています。植物に含まれる有毒成分は、下痢や嘔吐で済むものから大量に摂取すると死亡するものまで様々あります。自然毒食中毒の約9割が毒キノコを誤って食べて発生しています。
下痢の原因1
毒キノコの症状の多くは胃腸型中毒症、コレラ様症状、脳症状の3種があります。また、キノコ以外の自然毒食中毒は、にはアルカロイド系の物質を含有する草花によるもので、代表的な物にはトリカブトのアコニチン、ジャガイモのポテトグリコアルカロイド(ソラニン)、青梅のアミグダリンなどがあります。

2)動物性自然毒食中毒

魚など動物に含まれる有毒物質の多くは、プランクトン類に由来し食物連鎖で徐々に有毒成分が濃縮され毒化します。フグも有毒プランクトンを含まない餌を与えれば、無毒フグとして成長します。

フグに含まれるテトロドトキシンによる中毒は致死率が高いことで知られています。動物性自然毒食中毒の発生時期は、フグによる食中毒は冬、麻痺性貝毒や下痢性貝毒による中毒は夏に多いです。

有毒成分が含まれる主な魚類

毒性のある魚といえば、トラフグが有名で、トラフグが持つ毒素テドロトトキシンは猛毒なのは有名だと思います。トラフグ以外でも毒性のある魚は多く、その主なものとして下記の様なものがあります。

●ツムギハゼの毒性はテトロドトキシン 

元来、奄美大島以南に生息するとされていましたが、2004年以降和歌山県南部でも生存が確認されています。ツムギハゼはテトロドトキシン(ふぐ毒)という猛毒を持っており、筋肉、特に皮膚には強い毒があるそうです。毒力は猛毒の青酸カリの約1000倍、300度の加熱でも分解しないので、煮たり焼いたりの調理では消えません。

●イシガキダイの毒性はシガテラ毒 

太平洋岸では房総半島・日本海側では山口県以南の南日本、朝鮮半島南部から南シナ海まで、暖流の影響が強い海域に分布します。1999年の8月12日と13日、千葉県勝浦市の和食店で地元産のイシガキダイを食べて、ドライアイスセンセーション、舌の痺れ、下痢、かゆみ、嘔吐、脱力感などの食中毒症状があらわれた。


食材や施設から食中毒菌は検出されず残品を検査できなかったために食中毒の統計上では病因物質不明で処理されたが、症状からシガテラ中毒だと思われています。

●シイラの毒性は腸炎ビブリオ、ヒスタミン 

シイラは暖海の表層を泳いでいるため「体表に腸炎ビブリオ菌や表皮粘液毒を持つと言われて」おり、生食するためには「下ごしらえ用まな板と仕上げ用まな板を別にする」ことや「腸炎ビブリオ菌は淡水では死滅するので、下ろした身を水道水で良く水洗いする」などの注意が必要です。

シイラの食中毒は、鮮度が落ちた個体の中で生成された「ヒスタミンによる食中毒」の可能性が高いようです。実際、平成23年5月に静岡市でシイラによる食中毒が発生していますが、その原因となったのは給食で出されたシイラの竜田揚げ(=生食ではない)であり、ヒスタミンが原因物質であると言われています。
うなぎの血が下痢の原因に

●ウナギの毒性はイクシオトキシン 

日本・朝鮮半島からベトナムまで東アジアに広く分布します。ウナギの新鮮な血液を大量に飲んだ場合、下痢、嘔吐、皮膚の発疹、チアノーゼ、無気力症、不整脈、衰弱、感覚異常、麻痺、呼吸困難が引き起こされ、死亡することもあるといわれている。血液が目や口、傷口に入ると局所的な炎症が引き起こされる。

その他にも毒性のある魚は数多くありますが、くれぐれも店頭に並んでいない魚は食べないようにしましょう。趣味で魚釣りで獲った魚で見かけない魚は食べない方が安全です。また二枚貝や巻貝にも毒性があります。日本国内で流通する二枚貝には貝毒がないか検査して合格したものが流通がしていますので安心して食べる事ができます。
下痢の原因は細菌感染

3)かび性自然毒食中毒

カビの二次代謝産物として産生される毒の総称(マイコトキシン)で、穀類やナッツ類に発生する一部の (アスペルギルス属によるアフラトキシン、腐った果実に発生するペニシリウム属やアスペルギウス属によるパツリンには発ガン性が、他の菌の生産物には痙攣や内分泌撹乱作用を持つものなどが知られています。

一般に熱に対して安定であるとされ、家庭での調理程度の加熱では毒性は失われません。

腸内環境を整えよう

私達は食べる事で健康を維持することが出来ています。食べる物総てが身体に良いというわけではありません。体に必要のないものや、逆に有害なものさえ食べる事があります。

しかし、たとえ多少の有害なものを食べたからと言ってすぐに健康被害がでてくるわけではありません。きちんと腸内で悪いものを排除できる仕組みが私たちの体には備わっているのです。腸内が正常な機能を果たした時にできる事です。命が助かるかどうかの分かれ目も腸内環境が重要な役割を果たします。

日頃から腸内環境を整えておくことはとても大切なことです。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。