下痢の原因・プール熱

下痢の原因は本当に数が多く、特に慢性的な下痢の原因を特定するのに時間がかかるか、あるいは原因不明のままにされてしまうことがあります。

下痢の原因はプールから

日常生活の何でもない事柄から下痢の原因となることもあります。
例えば、夏になると、プールや海に泳ぎに行く機会が増えますね。プールで泳いだあと、よくお腹が痛くなるということはないでしょうか。

学生さんでしたら、プールの授業のあとは必ずお腹をこわしたり、腹痛になるという方がいるでしょう。プールに入ったあと、お腹が痛いという症状はどうして起こるのでしょうか。

冷えに弱い方は要注意

お腹が冷えると下痢になりやすいという方は、プールに入ると下痢になるという方も多いものです。プールに入る前のシャワーなどでも冷えますし、すぐに身体を渇かさなければ、身体が冷えてしまいます。
下痢の原因1
こういう体質の方は、なるべく身体が冷えないように気をつける必要があります。プールも普通の水温のプールよりは温水の方がいいでしょうし、プールから上がった後はすぐに着替えて身体を拭き、お腹を温めることが重要です。
少々暑くても、お腹だけは温めるように心がけましょう。カイロなどを使ってみてもいいでしょう。

ストレスが原因の腹痛

学生の方で、泳ぐのが苦手、もしくはかなづちだったりして、プールの授業が嫌いだという方は、極度のストレスや緊張から腹痛になることもあるでしょう。

こういう場合は、プール嫌いを治せばストレスを感じなくなりますが、そうそう簡単に出来る事ではありません。

何度かプールの授業を受ければ、慣れて大丈夫になるかもしれませんが、どうしても極度にお腹が痛くなるのであれば、プールの授業を見学するという選択肢もあります。

もしもプールの授業後にお腹が痛くなった場合には、お腹を温め、安静にしましょう。悪い病気ではないですから、気持ちを落ち着けることが大切です。
下痢の原因はプールに

プールの水を飲んでいるかも

冷えにもそんなに弱いタイプではなく、ストレスも感じていないのであれば、不必要にプールの水を飲み過ぎている可能性があります。
特に小さいお子さんなんかだと、プールの水を飲んでしまっても気にしないでしょうから、水を飲んでいるとは気づき難いかもしれません。

プール熱

プールに関する病気で、プール熱というのがあります。これは、アデノウイルスというものによる感染症で、咽頭結膜熱といいます。
下痢の原因は細菌感染
通常は、6月頃から徐々に増加しはじめ、7~8月頃にピークを形成し、10月頃まで流行が見られます。ただし、アデノウイルスは1年中活動しており、夏以外にも流行することがあります。

主な症状

主な症状は、結膜炎、咽頭痛、発熱の3つです。(ただし、3つの症状が全て現われてこない不完全なケースもあります。 急な発熱で発症し、咽頭炎によるのどの痛みが現われます。

また、結膜炎に伴って、充血、目の痛み、かゆみ、目やに、まぶしくなったり涙が止まらなくなったりします(流行性角結膜炎で見られるような、角膜の濁りがでることはほとんどありません)。

このほかにも「腹痛、下痢、咳」を伴うこともあります。症状は腹痛や下痢だけではなく、発熱、喉が腫れて痛い、目がかゆい、頭痛など風邪によく似た症状があります。

これらの症状は3~5日程度続きます。基本的に予後の良い疾患ですが、まれに肺炎など重症化することがあり注意が必要です。

もしもこの病気にかかってしまったら、学校などは休み、感染をさせないようにすることが必要です。もしも、プールのあとに腹痛に併せてこういった症状が出た場合には、すぐに病院で受診しましょう。

原因ウイルス

咽頭結膜熱は、「アデノウイルス」というウイルスによって引き起こされる感染症で、プールの水を介して感染することもあることから「プール熱」とも呼ばれています。潜伏期間は5~7日間です。

好発年齢幼児から学童にかけての子どもがかかりやすい疾患です。初診に適した科は内科,小児科。眼症状が強い場合は眼科にも相談しましょう。

感染経路

咳やくしゃみなどによって発生する飛沫によって感染する飛沫感染と、患者とのタオルの共用や手指を介した接触感染によって感染します。また、塩素濃度の管理が不十分なプールに入ることでも感染が起こります。
下痢になったらまず病院へ

予防方法

アデノウイルスは、感染力が非常に強く、手指や飛沫を介して感染するので、手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒を行うことが大切です。

なお、症状が治まった後も、咽頭からは7~14日間、便からは30日間程度は、ウイルスを排出し続けることがあります。このため、患者からの二次感染にも注意が必要です。

● 流行時期や家族が感染した場合、できるだけ密接な接触は避け、こまめに手洗い・手指消毒・うがいを行いましょう。

● 便にもウイルスがいるので、こどもの排泄後はしっかり手洗い・手指消毒をするように指導し、赤ちゃんのおむつ交換の後は、しっかりと手洗い・手指消毒をしましょう。

● タオルや洗面器などの共用は避けましょう。

● ドアノブや手すり、おもちゃなどは、できるだけこまめに消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)で消毒しましょう。

● プールから上がったら、シャワーを浴び、目をよく洗い、うがいをしましょう。

● 患者が目やにや涙を拭き取る場合は、ティッシュペーパーや清浄綿を使い、眼を直接手で触れないように気をつけましょう。

腸内環境を整えましょう

腸内は健康を支える重要な器官です。昔から「元気の元は胃腸から」と言われているように、健康寿命にも腸内の健康が大きくかかわっています。

ましてや下痢になるなど腸内のトラブルには腸内が正常に働かない時におきますので、腸内が正常に働く様にいつも腸内を健康に保つ様に心掛けなくてはなりません。

腸内環境を正常に保つためにサプリメントを利用すると下痢改善や他の病気の改善が早くなります。腸内環境を正常化するサプリメントがありますので上手に利用しましょう。