下痢の原因は胆汁性下痢

下痢の原因は体質や食環境によって左右される事があります。更に長く続く慢性的な下痢に悩まされる人は、幼い時から腸が弱い方が多いようで、少しの刺激でも下痢の原因になるようです。

下痢の原因は胆汁機能の低下にあるとしたら? 

ご飯を食べた後にすぐに便意がある場合は、食事の刺激で腸の神経が刺激されて便意が催される「胃直腸反射」という反応です。これは体に害の無い正常の生理現象です。
しかし食事の後必ず下痢になる人も多く、長年の下痢による不安や心配で更に悪循環となって下痢が一向に解決できないままになっておられる方がおられます。

こうした、長年下痢の原因が分からずに下痢に悩まされていた人が、診察によって胆汁性下痢症ということが分かったという人がいます。

胆汁と下痢の関係

下痢の原因となる胆汁のメカニズム
胆汁といえば脂肪を消化させるのに必要不可欠な消化液です。胆という名前が付いているのに肝臓で作られるのです。 胆汁は肝臓で、1日に約600~800ミリリットル作られます。作られた胆汁はいったん胆嚢にたくわえられ、食べた物が胃から十二指腸に運ばれると、そこに胆汁が送り込まれます。

脂肪の消化を助ける働きをする胆汁は小腸の入り口で分泌され、小腸の末端部で吸収されます。 本来の仕事は十二指腸~小腸で終った後、再度吸収されて肝臓に戻るのですが、何らかの理由でこの胆汁が戻れずに大腸に流れてしまうと、糖の時と同じく薄めようとして大腸は水を出します。 その結果、水浸しになった大腸は下剤と同様の作用をしてしまい、下痢を引き起こしてしまうのです。
下痢の原因は冷え2

胆汁の役割は

①脂肪の消化・吸収
脂肪は強力な胃酸をもってしても分解できず、そのまま小腸に入ってきます。胆汁の成分の1つ「胆汁酸」は界面活性剤として消化されにくい脂肪を乳化して小さい粒にします。 それにより分解酵素のリパーゼと反応しやすくなり、小腸から吸収されやすくなります。(ビタミンA、D、E、K、及び脂溶性ビタミンの吸収)消化酵素ではありませんが、脂肪の消化吸収に大切な役割をはたしています。 ②体内の不要な物の排泄
胆汁の働きにより、肝細胞で処理された薬剤や体内の余分な銅などが排泄されます。

続く下痢の原因となる胆汁が大腸に流れ込む原因

•繰り返しの食あたりや感染症で小腸が炎症をおこし、機能が落ちている。 •過去に盲腸などの手術で小腸を切っている。 •手術で胆嚢を摘出した。 •前の晩に食べ過ぎて胆汁がたくさん作られるため

胆汁による下痢を疑う症状

胆汁が原因で下痢になる人の特徴としては、胆汁は夜の間に胆のうに蓄えられ、「食事が腸に入ってきた」タイミングで分泌されます。
症状としては強烈な便意がありますが、腸が動いて便を出し、胆汁がなくなってしまえば調子が回復すると考えられています。 ■その日の最初の食事の後、1~2時間後に下痢が起こる。 ■腹部に強い痛みはない ■便を出してしまった後は 症状が回復する ■下痢止めの薬が効かない ■ストレス性の下痢ではないと思う というような特徴がある場合は胆汁による下痢を疑って下さい。

胆汁性下痢の改善と対策

胆汁による下痢対策
■対策は、朝食・夕食の量を減らして腸への刺激を抑える ■通勤時などでピンチになる場合は食事の時間を早めたりする ■トイレのない場所に行くときは食事を控えたりする ■病院の治療薬(胆汁を吸着するコレステロールの薬など)で解決できる

腸の機能を高める腸内環境を強くしよう

健康の要は何といっても腸が丈夫であることです。腸が丈夫であるなら腸本来の機能は正常に働きます。腸内環境を良くすることで腸の機能は高まり、下痢も自然と改善されていきます。
腸内環境を良くするのに必要なサプリメントがありますので、上手に利用してみましょう。

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