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下痢の原因は夏の魚介類

下痢の原因・夏の魚介類
夏の急な下痢が起こる原因は主に食中毒です。

その下痢の原因となる細菌やウィルスにはたくさんの種類があります。

その中でも、夏の魚介類から感染しやすい食中毒病原菌の一つに腸炎ビブリオがあります。

腸炎ビブリオの特徴、食中毒にかかったときの対処法、夏の魚介類を安心して食べるためにはどうすればいいのかをお届けします。


目次
・下痢を起こす腸炎ビブリオ   ・ビブリオ食中毒の特徴   ・腸炎ビブリオはスピード増殖   ・加熱しても毒性は消えない   ・腸炎ビブリオ食中毒の実際例     ・魚介類以外でも感染   ・腸炎ビブリオの下痢症状   ・腸炎ビブリオとノロウィルスの比較   ・腸炎ビブリオに感染した時の対処法   ・腸炎ビブリオの感染予防   ・腸内環境を強化しよう

下痢を起こす腸炎ビブリオ

1950年10月、大阪南部で、患者272名、死者20名を出す、戦後最大の食中毒事件がありました。

患者がシラス干しを食べてから約1時間後に腹痛を訴え、嘔吐・下痢をしたことから、大阪大学微生物病研究所(阪大微研)の故・藤野恒三郎名誉教授は、シラス干しに繁殖していた腸炎ビブリオが原因菌だと突き止めました。

この細菌は食中毒の病原菌として日本で初めて発見されました。

今でも毎年夏になると腸炎ビブリオによる食中毒が必ずどこかで発生しています。

腸に感染した腸炎ビブリオは毒素を産生して体に悪影響を及ぼします。

腸炎ビブリオは海底の泥や海水に潜む病原菌・細菌の一種で、サルモネラ菌同様、日本人がかかりやすい食中毒の1つに数えられています。

海にかかわる機会がなくても、水揚げされた食用の魚や貝に付着している事があり、それらを食べる事によって腸炎ビブリオに感染してしまいます。

ノロウィルスは感染力が強いため、感染者の便や嘔吐物(ゲロのこと)の飛沫からも感染してしまいますが、腸炎ビブリオは基本的にはそのようなものからは感染しません。
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●ビブリオ食中毒の特徴

魚介類に腸炎ビブリオが付着した物を食べると感染する

酸に弱く、胃酸で全て死滅するが、大量の腸炎ビブリオ、胃酸が薄まっていると胃を通過して腸に感染する

真水や熱には弱く通常の加熱調理で簡単に死滅する

30~37℃では、増殖スピードが速く、10分程度で数が倍になる

沿岸の海水温が20℃を超えると活発に活動して増殖し、魚介類に付着する

食品を食べてから6~24時間(早いものでは3時間程度)で発症する

主な症状としては水のような下痢と激しい腹痛があり、嘔吐や発熱などを伴うこともある

塩分のないところでは増えない、4℃以下では増殖できない

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●腸炎ビブリオはスピード増殖する

腸炎ビブリオは、長さ約2マイクロメートル(μm:1μmは100万分の1m)のずんぐりとした俵形で、1本の太いべん毛と細かいべん毛をもつ細菌です。べん毛をモーターのように使って海を泳ぎ回り、魚介類に付着します。


このときは、食中毒を起こすほどの菌の数ではありません。

ところが、腸炎ビブリオにとって最適とされる温度と塩分がある環境では、10分に1回の速さで分裂して増えます。

このスピードで増殖すると、1個の菌が1時間では64個に、6時間後には687億個になるのですから、ものすごい増殖力です。こうして、食中毒を起こします。

腸炎ビブリオは人間の体の中に入り腸管に付着すると、自らのタンパク質を送り込むための分泌装置を、船のイカリのようにおろして、ほかの細菌を腸内から排除し強く定着します。

腸炎ビブリオの菌は真水や熱に弱いのですが、菌が出す毒素は簡単に消えません。
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●加熱して腸炎ビブリオの菌は死滅するが、毒性は消えない

恐ろしいことに、腸炎ビブリオは宿主の心臓の筋肉細胞などを破壊する毒素を分泌します。

この毒素は熱に強いことと、発見当初に、赤血球の細胞膜に孔を開け破裂させる性質があるとわかったので、耐熱性溶血毒と呼ばれています。

少しくらい日にちがたっても、他の食物であれば十分加熱すれば食べても大丈夫なのですが、腸炎ビブリオの場合は別です。

タンパク質は一般的に、熱によって変性すると元に戻りません。


身近な例としては、ゆで卵が生卵に戻らないことがあげられます。

だから、加熱すれば大丈夫といわれるのです。しかし腸炎ビブリオの場合、加熱によって菌は死滅しても、毒素であるTDHはその後の温度変化によっては、いったん失った毒性を回復させることがあるのです。
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●腸炎ビブリオ食中毒の実際例

①野菜の浅漬けで食中毒
8月の下旬頃、ある飲食店で昼食に定食を食べたお客様客2名が、その日の夜、下痢・腹痛の食中毒様症状が発生したため便を調べたところ腸炎ビブリオが検出されました。

同じ日に、別の定食を食べた客5名も同様の症状が表れました。調査の結果、定食に付け合わせとして添えられた野菜の浅漬けが原因食品として断定されました。

この野菜の浅漬けは、当日、生の魚介類を前処理した後、同じまな板などをよく洗わずに使用して野菜を切り、塩漬けしたものでした。包丁やまな板を介して魚介類の腸炎ビブリオが野菜に付着し、塩を加えて3時間ほど室温に放置して漬け込む間に増殖して、食中毒を引き起こしたものと考えられます。真水では菌は増えませんが、漬物には塩があり、それで菌が増殖したのです。

②法事の仕出し弁当で食中毒
お盆の法事仕出し弁当を食べて食中毒が発生。検査の結果、保存されていたかにの酢の物と患者の便のいずれからも腸炎ビブリオが検出されました。

当日、この飲食店では、通常の3倍以上の注文で、忙しさのせいか包丁やまな板などをきちんと使い分けせず、さらに盛り付け後、長時間にわたり室温に放置したため、腸炎ビブリオが増殖し食中毒が発生したものと考えられます。

③ゆでガニで食中毒
9月上旬の暑い日の午後に、魚屋さんでゆでたタラバガニを買い、ビニール袋に入れたまま2時間程度買い物をして帰宅、冷蔵庫には入れず、夕食までそのまま台所に放置。夕食時に皿に盛りつけ家族で食べたところ、真夜中に家族全員が下痢・腹痛などの食中毒様症状を起こしました。

ゆでガニに付着していた腸炎ビブリオが、4時間以上の長時間にわたり30℃前後の室温に放置されたため、腸炎ビブリオが増殖し食中毒を引き起こしました。

④生きているホッキ貝で食中毒
8月中旬の午前中、知人から宅急便で生きたホッキ貝が届き、夕食に刺身で食べようと、そのまま物置に放置

まだ生きていたので予定どおり刺身で食べたところ、その夜、食べた家族全員が下痢・腹痛などの食中毒様症状が表れ、保健所で便を検査したところ腸炎ビブリオが検出されました。
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●魚介類を生で食べる以外でも感染する

腸炎ビブリオの食中毒は、魚介類を生で食べる以外にも、加熱調理済みの食材を調理器具や手指を通して再び汚染すること(二次汚染)や、野菜の浅漬けのような塩分を含む食品を二次汚染し、それを高めの室温で放置することによって菌が増殖し、食中毒を引き起こすことが往々にしてみられます。

魚介類の保管は適正な管理の下に冷蔵(10℃以下)または冷凍で行い、それらを扱った調理器具や手指はその都度よく洗浄消毒し、さらに調理してから食べるまでの時間をできるだけ短くすることが、この食中毒から身を守ることにつながります。
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●腸炎ビブリオの下痢症状

食後5~24時間程度で発症するケースが多いようです。


このように幅があるのは、体内に入ってきた細菌の数や体調によって変わるためです。腸炎ビブリオの主な症状は、激しい下痢と腹痛です。

吐き気、発熱もあります。

特に下痢はひどく1時間に何回もトイレに駆け込むような状態となります。

時には、トイレから出られないぐらいになることもあります。

ただ、症状に関しても潜伏期と同様に個人差があります。

こんな辛い思いをしないように、夏の暑い盛りには、特に魚介類の取り扱いに十分注意し、下痢にならないようにしましょう。
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腸炎ビブリオとノロウィルスの比較

腸炎ビブリオの感染ルートは主に魚介類ですが、同じように魚介類が感染源となる病原体にノロウィルスがあります。これらはよく混同されることがあります。以下の表はその比較です。



ウイルスは他の生物の細胞の中に入り込み、その細胞がもっているDNAやRNAの増殖機構を借りて、自分のDNA(またはRNA)を増殖させます。すなわち、他の生物の細胞の中に侵入して「寄生」しないと増えることができないのです。

この違いによって、体の防御反応(免疫反応)や治療方法が大きく変わってきます。また、腸炎ビブリオとノロウィルスの活躍する時期は大きく異なります。

腸炎ビブリオは夏に、ノロウィルスは冬に活発化するのです。

これらに感染したときの症状はよく似ていますが、腹痛の激しさと嘔吐の頻度に違いがあります。
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腸炎ビブリオに感染したときの対処法

腸炎ビブリオに限らず、食中毒になってしまったときの対処としては①脱水症状に注意する、②下痢止め薬は飲まない、③医療機関を受診する、の3点が重要です。

① 脱水症状に注意する
水分だけでなく電解質(ナトリウムやカリウム)も補給してください。

スポーツドリンクなどをおすすめします。ただ、スポーツドリンクは糖分が多くナトリウムが少ないです。そのため、たくさん飲む場合は水で薄めて、少し塩分を加えてから飲むのが良いでしょう。

スポーツドリンクが手元にない場合は、応急処置として水500mLに砂糖10~20g、塩1.5gを混ぜたものを作って飲んでください。これはテレビ番組でも放送されていた水分補給のためのレシピになります(経口補水液といいます)。また味噌汁を飲んでも構いません。

②下痢止め薬は飲まない
お腹の中にある毒素や病原体を体外に排出するためにも、下痢止め薬は飲まないでください。

しっかりと水分と電解質を補給しながら、便意をもよおしたら我慢せずに排便しましょう。

③医療機関を受診する
腸炎ビブリオ食中毒は1~3日で自然に回復することが多いです。

しかし、酷くなると過去には死亡例もありますので、下痢が酷い場合は病院へ行きましょう。

また腸炎ビブリオが体内で産生する毒素は心臓にも悪影響を与えます。

そのため、高齢者や体力の弱っている人は必ず医療機関を受診してください。
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腸炎ビブリオの感染予防

腸炎ビブリオの感染予防の5つのポイントを実行しましょう。

①食材は冷蔵保存する
腸炎ビブリオは20℃以上の海水中で活発に増殖します。

なんと10分間で2倍に増殖するといわれています。この増殖スピードはかなり早いです。

大腸菌も増殖が早いですが、その2倍以上のスピードです。ただ、4℃くらいの低温では増殖することができません。

感染予防のために最も重要なのは「腸炎ビブリオを増殖させないこと」です。そのためにも、食材は必ず冷蔵保存してください。

②魚介類は調理前に水道水でよく洗う
腸炎ビブリオは海水を好みますが、真水の中では増殖できません。

そのため、調理前には水道水でしっかり洗いましょう。

③加熱調理するときは十分に加熱する
腸炎ビブリオは60℃、10分以上の加熱で死滅します。

加熱調理する場合は、食材の中心部までしっかりと熱を通しましょう。

但し、腸炎ビブリオから発生した毒素は加熱しても消えませんので、菌が増える前にしっかり加熱しましょう。

④調理器具の使いまわしをしない
生の魚介類に触れた包丁やまな板などの調理器具は、使い終わったら必ず洗浄してください。

熱湯やハイターなどで消毒しておけば完璧です。

⑤冷蔵庫の中を整理しておく
冷蔵庫の中で腸炎ビブリオが広がっていくことがあります。最も注意しなければならないのが漬け物です。

腸炎ビブリオは海水を好む性質があるため、同じように塩分の多い漬け物の表面でも増殖しやすいのです。

そのため、冷蔵庫の中で生の魚介類と漬け物が触れてしまうと危険です。

その漬け物がテーブルの上に出されて室温に戻ると、腸炎ビブリオが増殖し始めてしまうからです。

冷蔵庫の中で生の魚介類が他の食材と接触しないよう、しっかりと整理しておきましょう。

ここまで述べてきたように、腸炎ビブリオは日本ではありふれた食中毒の一つです。

また日本人は寿司や刺身などで生の魚介類を食べることが多いため、腸炎ビブリオに感染するリスクは比較的高くなります。

食中毒は予防が大変重要なので、以上の事柄に注意して生活しましょう。

また、日頃から腸内免疫力を高めていることも、感染が広がらないで済みましょう。
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腸内環境を強化しよう

元気の元は「胃腸から」と昔から言われています。

何といっても腸内は食べた物を栄養・吸収・はいせつする大変重要な器官です。

特に有害なものを排出する機能は優れています。即、命にかかわる重要な臓器です。

日頃から腸内環境を強化して免疫力を高めましょう。腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。

下痢の原因・生ハムやチーズ

下痢の原因・生ハムやチーズ
食べ物を食べて下痢になってしまった経験がある方はとても多いのではないでしょうか。

特に高温多湿になると様々な食中毒菌が繁殖しやすくなります。そうした中、チーズや生ハムで食中毒になり下痢をする方も増えています。特に妊婦の方、高齢者の方は注意が必要です。


目次
・チーズや生ハムにいる食中毒菌  ・リステリア菌の特徴  ・リステリア食中毒に気を付けたほうが良い食品  ・食中毒の予防法  ・下痢を引き起こす肉につく食中毒菌 ・腸内環境を整えよう

下痢の原因となるチーズや生ハムにいる食中毒菌とは

チーズや生ハムにいる食中毒菌はリステリア菌(リステリア・モノサイトゲネス)です。リステリアは、動物の腸管内や環境中に分布する細菌です。国内のリステリア感染症の推定患者数は年間200人(平成23年)とされています。

一般の人では、リステリアに感染し重症化することはまれですが、妊婦、高齢者、免疫機能が低下している方は注意が必要です

欧米では、ナチュラルチーズなどの乳製品、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品、コールスローなどのサラダなどでリステリアによる集団食中毒が発生しています。

また、国内では、乳製品、食肉加工品や魚介類加工品などから、とても菌数は少ないですが、リステリアが検出されています。
食品由来によるリステリア症は、年間住民100万人あたり0.1~10人とまれです。ただし、重症化すると致死率が高い疾患であることから、世界保健機関(WHO)においても注意喚起を行っています。
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リステリア菌(リステリア・モノサイトゲネス)の特徴



・河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布、土壌、植物、表流水、牧草、汚水、と畜場などの様々な環境から分離されます。

・他の一般的な食中毒菌と同様に加熱により死滅しますが、4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できる点が特徴です。

・一般に、食品を冷蔵庫で保存したり、塩漬けしていると、食中毒菌が増えないと思いがちですが、このような条件でもリステリアは増殖し、食中毒の原因になる恐れがあります。

・健康な成人では非常に多くのリステリアを摂取しなければ発症しないため、賞味期限や保存方法を守っていれば、食中毒が発生するほどの菌数にはなりません。

妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方は発症し、症状も重篤になる傾向があり、場合によると死亡、流産・死産の危険性もあり、症状の個人差が大きい食中毒です。

・発症しても軽症で自然に治るとされていますが、リステリアに感染したときの症状の重篤度には個人差があります。

・悪寒、発熱、筋肉痛などインフルエンザなどの他の感染症と区別が難しい場合や、敗血症、髄膜炎、中枢神経系症状などを引き起こす場合(リステリア症)もあります。

・原因となる食品を食べてから数週間後に、発症します。
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リステリア食中毒に気をつけた方がよい食品

冷蔵庫に長期間保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品は、原因となりえますので注意が必要です。

リステリア食中毒の主な原因食品例

  ・生ハムなどの食肉加工品
  ・未殺菌乳、ナチュラルチーズなどの乳製品(加熱をせずに製造されるもの)
  ・スモークサーモンなどの魚介類加工品



特に気をつけていただきたい方
・高齢者は注意が必要です。
若い方よりもリステリアに感染すると発症するリスクが高いといわれています。

65歳以上の高齢の方がリステリア症患者数の77.6%を占めています。
・妊婦の方
妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。


・免疫機能が低下している方

(抗がん剤治療中やHIVエイズの方、糖尿病、腎臓病、ステロイド治療を受けている方など)は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあり、海外では死亡例も確認されています。

リステリア食中毒の主な症状
・健康な成人の場合は感染しても軽い胃腸炎の様な症状や無症状であることが多い。

胃腸炎になるとおなかの調子が悪い方は下痢になる可能性が大いにあります。

・悪寒、高い発熱、筋肉痛のインフルエンザと似た症状が起きます。

・高齢者の方は重症化しやすく、髄膜炎・敗血症を起こすこともあり、危険です

・妊婦がかかると、流産・早産・死産の例もあるので要注意です。

・免疫機能が低下している人(糖尿病、腎臓病、ガンやHIVエイズに罹患している方、ステロイド治療を受けている方など)は注意が必要です。


リステリア食中毒の原因食品
乳製品・食肉加工品・低温で保存する食品などの様々な食品が原因になります。

海外では、ナチュラルチーズや未殺菌乳・生ハム・肉や魚のパテスモークサーモン、メロンなどの事例もあります。

平成22年、アメリカでカンタロープ(メロンの一種)を原因食品とするリステリア食中毒が発生し、33名の方が亡くなられました。

また、患者の多くは60歳以上でしたが、1名の女性患者は流産したと報告されています。
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リステリア食中毒の予防法

・生の食肉類を食べず、肉は十分に加熱します。

・期限内に食べきるようにし、開封後は期限に関わらず速やかに消費しましょう。

・生で食べる野菜や果物は良く洗います。
リステリアは他の食中毒菌と同様に加熱することで予防できます。食べる前に十分加熱しましょう。

・冷蔵庫を過信せず、保存する場合は冷凍庫やチルド室を活用しましょう。
冷蔵室は扉の開閉で設定温度が高くなりやすく、また、リステリアは低温であるほど増殖しにくいため、より温度が低いチルド室(0℃〜2℃)での保管が望ましいとされています。

・生肉に使用した調理器具はよく洗い消毒します。

・冷蔵庫内に保存した食品は期限内に必ず食べ、冷蔵保存を過信しないようにしましょう。
示されている保存温度を守りましょう。

・高齢者の方は重症化する危険があります。
念のため、未殺菌乳で製造した、ナチュラルチーズ、生ハムなどの喫食を避けるようしてください。

・妊婦がこの菌で食中毒を起こすと流産などの影響が出ることがありますので、高齢者の方と同様に避ける食品に注意しましょう。

妊婦の方は次の事に特に注意しましょう



イラストは厚生省HPより
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下痢を引き起こす肉についている食中毒菌

下痢起こす動物の肉についている食中毒菌は下記の種類の食中毒菌がいます。

肉には充分注意して、よく加熱して食べましょう。特に妊婦や免疫力の低下している方は注意しましょう。

①腸管出血性大腸菌
②サルモネラ菌属
③リステリア・モノサイトゲネス
④カンピロバクター
⑤E型肝炎ウイルス
⑥トキソプラズマ

①腸管出血性大腸菌
主な感染動物:
主な症状:潜伏期間3~5日、微熱、腹痛、下痢(水様便、血便)、重症化すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症、血小板減少、急性腎不全などの合併症がでます。

多くは大腸菌O‐157が原因ですが、O‐26,O‐111,O‐128,O‐145等もベロ毒素を産生するため本症の原因となります。

②サルモネラ菌属
主な感染動物:牛、豚、羊、鶏
主な症状:潜伏期間8~48時間、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、重症化すると意識障害や痙攣などの中枢神経症状、脱水症状が現れます。

③リステリア・モノサイトゲネス
主な感染動物:牛、豚、鶏
主な症状:潜伏期間 数時間~数週間(平均3週間程度)、微熱、頭痛、嘔吐、重症化すると意識障害や痙攣などの中枢神経症状が現れます。

特に妊婦が感染した場合、胎児に垂直感染が起こり、流産や早産の原因となる事があります。

④カンピロバクター
主な感染動物:牛、豚、鶏
主な症状:潜伏期間2~5日、下痢(水様便、粘液便、血便)、腹痛、微熱、悪心、嘔吐、頭痛、倦怠感、重症化すると脱水症状が現れます。

⑤E型肝炎ウイルス
主な感染動物:豚、イノシシ、鹿
主な症状:潜伏期間15~50日、悪心、食欲不振、腹痛、褐色尿、黄疸、妊婦は重症化(劇症肝炎に移行)する場合が高いです。注意して下さい。

⑥トキソプラズマ
主な感染動物:豚、羊、山羊
主な症状:潜伏期間数日~一週間、微熱、下痢、妊婦は流産、早産胎児が感染したことによる脳症などがあります。

お肉はしっかり焼いて食べましょう
細菌やウイルスは初めからお肉についていることがあるので、新鮮であっても生や良く焼けていないお肉を食べると食中毒を起こすことがあります。

子供やお年寄りは、食中毒になると症状が酷くなるので、お肉はしっかり焼いて食べましょう。
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腸内環境を整えよう

私たちは口から食物をとり入れ、とり入れた食物が胃や腸を通り、肛門から便となって排出されます。口からは食物以外に、さまざまな細菌やウイルス、食中毒菌やコロナウイルス菌、インフルエンザ菌などが侵入してきます。

腸はこれらの外敵にさらされる機会が多いため、免疫機能が備わっています。免疫に関わる細胞の6~7割は腸に存在しており、腸は体内で最大の免疫器官と言われています。

人の免疫力は、20代をピークとして年々低下してきます。ですから、子供やお年寄りは免疫力が弱いのです。免疫力が低下すると、感染症、食中毒、他の様々な病気になりやすくなります。

この腸の健康を保つ事が、免疫力をアップするカギと言えます。腸が健康な状態とは、腸内細菌のバランスが整った状態です。

腸には善玉菌、悪玉菌、日和見菌(善玉、悪玉どちらでもない菌)という、腸内細菌が存在します。その種類は数百種類以上、個数は100兆個にも上ります。

善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7割という割合が良いバランスと言われています。こうした腸内細菌のバランスは食事やストレスですぐに崩れてしまいます。

腸内細菌のバランスを保つには発酵食品など腸内細菌を助ける、あるいは応援するものを毎日補っていかなければなりません。腸内細菌のバランス整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。

臭わない下痢は大丈夫?

下痢の原因・臭わないから大丈夫
下痢の原因
として細菌による食中毒があります。

この時期は高温多湿で食中毒菌が非常に繁殖しやすい季節です。

中には臭わないから腐っていない、傷んでいないから大丈夫、おなかが痛くならないなど、こうした独自の判断基準を持っている人がいます。

このような方は、多くの年配の方に見られ、親から臭わないから大丈夫だと言われてきた事と思います。

しかし「匂わないから大丈夫!!」は、下痢の原因となり、間違いなのです。

ではなぜなのか考えてみましょう。


目次
・下痢になる食中毒菌は1/100量で発生  ・微生物は食べ物の中で増える  ・微生物が増えたときの判断基準  ・臭わないから大丈夫は危険  ・有害菌による食中毒 ・菌の種類と症状  ・日本における食中毒の現状 ・腸内環境を整えよう

下痢になる食中毒菌は100分の1以下の菌量で発症

私たちの食べ物は、細菌やカビといった微生物にとってもおいしい食べ物です。

微生物には、食べ物を腐敗させたり、食中毒を起こしたりするものがあります。

微生物は肉眼では見ることができませんが、あらゆるところに存在します。

例えば、土壌中、空気中、調理台の上、エアコン、人の手指など至るところに存在しており、そこから食べ物に微生物が付着します。

食品工場では衛生管理がされていますが、微生物を完全にゼロにすることは難しいと言えます。

また、野菜や卵など加工される前の食べ物の材料にも、微生物は付着しています。

通常は加熱調理することによりこれらの微生物は死滅しますが、中には加熱しても生き残ることのできる微生物(耐熱性菌)もいるため注意が必要です。

食べ物には微生物が付いているものだと考え、まな板、包丁などにも対策を行うことが大切です。

腐敗細菌が1000万個程度になると食品の成分が変化し、臭いや味が変わり始めます。



この段階を初期腐敗といいます。

このため腐敗菌によってご飯が糸を引くようになり、臭いし食べる前ある程度は判断がつくこともありました。

昔は、食料が十分でなく、冷蔵庫もなく、そのような状態になっても水で晒して食べたりして事故を起こす例もありました。

しかし、細菌性食中毒の場合、初期腐敗の100分の1以下の菌量で発症するといわれています。

ですから、気がつかずに食べてしまう危険性が高いのです。肉や魚介類といった生鮮食品には、すでに食中毒菌がついている可能性もあると考えて対処する必要があります。

食品が腐敗したときには臭いや味の変化で腐敗したことを判断できます。

しかし、食中毒菌が増殖したときは、外観や臭い等では判断がつかない場合がほとんどです。

下痢の原因となる食中毒は必ずしも臭いや味がおかしい食品によって発生するわけではありません。
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下痢の原因となる微生物は食べ物の中で増える

食べ物に付着した微生物は、生育に適した条件(温度、pH、水分、栄養など)になると「分裂」により増殖します。

仮に10分に1回分裂する微生物が1個付着したとすると、10分後には2個、60分後には64個、5時間後には約10億個にまで増殖する計算となります。

微生物が増殖する速さは種類によって異なります。

生育に適した条件であれば、例えば腸炎ビブリオ菌では8分に1回、黄色ブドウ球菌では27分に1回分裂します。

また、微生物によって生育に適した条件もさまざまです。

通常は30~37℃付近が生育に適した温度ですが、低温で増殖できる微生物(低温細菌)もいます。

これらの微生物が食べ物の中で増殖し、食べ物の成分が分解されることで、腐敗が起こります。

このように、微生物の増殖は食べ物の腐敗や食中毒のリスクを高めていきます。
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微生物が増えた時の判断基準

①色がついてわかる微生物菌
・着色:
菌体内に色素を持っている微生物が生育した時に、その食品自体に色が現れます。カビが生育した時の着色も含みます。

・原因となる微生物:
微生物全般 

・主な原因食品:ハム・ソーセージ、パン・菓子類、タマゴ、惣菜 など

②異様な臭いでわかる
・異臭
:微生物が生育した時に、代謝産物として臭いのある物質を作ります。
嫌悪を感じる臭いから、甘い臭い、アルコールに類似した臭いなどさまざま。

原因となる微生物:乳酸菌、酵母、 食品全般

・主な原因食品:食品全般

③ネバネバしてわかる
 ネト①:食品中の糖から粘性物質(ネト)が生成され、食品に粘りが出ます。粘り状の物質は主に「デキストラン」で、透明で臭いがないのが特徴。

・原因となる微生物: 乳酸菌

・主な原因食品:かまぼこなど

ネト②:食品中のタンパク質、アミノ酸からの粘性物質(ネト)が生成されます。
臭いがあり上記のネト①に比べて粘性が高いのが特徴。

・原因となる微生物:バチルス属

・主な原因食品:肉加工品

④組織が分解
軟化:微生物が食品内部に侵入して、食品の組織を分解する。

原因となる微生物:バチルス属

主な原因食品:かまぼこ

⑤包装が膨らむ
膨張:主に酵母が起こす現象であり、包装が膨らみ、ひどいときは破裂する。
パンを製造する時に酵母が二酸化炭素を出して生地を膨らませるのと同じ現象。

原因となる微生物:乳酸菌、酵母

主な原因食品:漬物、洋菓子

⑥カビ
カビ発生:
カビが目で確認できるほど生育した状態。

主な原因微生物: カビ

主な原因食品:餅、パン・菓子類

これらのほかにも、液体中にカビが発生して「もや」がかかった様な現象や、微生物が多く生育して液体を濁らせる現象などがあります。
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臭わないから大丈夫は危険

微生物の中には有益菌と有害菌があります。

有害菌(食中毒菌)がいても見た目や臭いは普通の食品とほとんど変わらないことがあるので注意が必要です

ですから臭わないから大丈夫だと決めるのはとても危険です。

食中毒は食品や容器を介して人体に入った食中毒菌などによって引き起こされる病気のことです。

下痢をはじめ食中毒菌が出す毒素などにより症状は変わります。

重篤な場合、死に至る事もあります。

梅雨時期の季節は特に調理した食べ物、生ものには充分注意しましょう。 
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有害菌による食中毒

これまで見てきたように、微生物には人にとって、利益をもたらすものもあれば、不利益な働きをするものがあります。

不利益な働きを抑えることで、食中毒のリスクを低減できます。

食中毒になると、下痢や嘔吐といった症状に苦しめられ、重症時には後遺症が残ったり、死に至る可能性もあります。

また、身体的な損失だけでなく、経済的にも大きな損失が発生することが考えられますので、できるだけリスクを低減することが重要です。

食中毒菌にはどのようなものがあるかを知るだけでもリスクを軽減できます。

主な食中毒菌

食中毒は細菌によるものがよく知られ、特に高温多湿の夏場にピークを迎えます。

ではどのような細菌が食中毒を起こすのでしょうか。

以下のグラフは細菌による食中毒発生患者数の内訳患者数です。

①サルモネラ属菌
特徴:
乾燥に強い。家畜、家禽、魚介類、ペット、下水など自然界に広く分布しています。

発症には大量の菌が必要と言われていましたが、最近では、少量の菌でも感染し発症することが分かってきました。

原因物質:卵・食肉及びその調理加工品、家畜の糞便に直接・間接的に汚染された各種食品。

症状:潜伏時間は6時間から72時間で、腹痛、下痢、おう吐、発熱(38℃~40℃) が主症状。

②ブドウ球菌
特徴:
人、動物の皮膚、粘膜に広く分布しています。塩分や乾燥に強く、酸素がなくても増殖。エンテロトキシンと呼ばれる毒素は100℃でも壊れない。

原因物質:弁当、おにぎり、調理パン、和・洋菓子など黄色ブドウ球菌が食物に付着し、増殖。特に、傷口があると黄色ブドウ球菌の量自体も非常に多くなる。

症状:食物を摂取してから3時間ほど、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などが現れ1~2日の経過で軽快する。ときに脱水が非常に重い状態になることもあるため、注意が必要。

③腸炎ビブリオ
特徴:
海水中に棲息。増殖は極めて速い、腸炎ビブリオが多い時期に獲れた魚介類には、腸炎ビブリオが付着。真水では増殖しない。

5~6月から次第に増加し7月から9月の夏場に集中、最近では、冬場でも腸炎ビブリオによる食中毒がみられる。

原因物質:魚介類、特に夏期に沿岸で採れたものに多い。

生の魚介類を調理した後、調理器具や手指などを介して二次汚染された食品でも食中毒が発生。

症状:潜伏時間は8時間から24時間(短い場合で2~3時間)で、激しい腹痛、下痢、発熱、はき気、おう吐など。

④エルシニア・エンテロコリチカ
特徴:
豚、犬、猫などの腸管や自然環境中にいる細菌。

この細菌は0~4℃でも発育し、冷蔵庫内の食品中でも増殖し、食中毒を起こす。

原因物質:動物の糞などによる汚染で食肉(特に豚肉)、飲料水などが原因。

症状:潜伏期間は、半日~6日間。腹痛(特に右下腹部痛)、発熱、下痢など。

⑤ボツリヌス菌
特徴:
土壌や海、湖、川などの泥砂中に分布している嫌気性菌で、熱に強い芽胞を形成。

ボツリヌス菌の芽胞は、低酸素状態に置かれると発芽・増殖が起こり、毒素が産生される。

この毒素は、現在知られている自然界の毒素の中では最強の毒力がある。

原因物質:通常、酸素のない状態になっている食品が原因。

ビン詰、缶詰、容器包装詰め食品、保存食品(ビン詰、缶詰は特に自家製のもの)を原因として食中毒が発生。容器包装詰め食品の中でボツリヌス菌が増殖すると、容器は膨張し、開封すると異臭がする場合がある。

症状:食品中でボツリヌス菌が増え産生されたボツリヌス毒素による食中毒と、乳児に発生する乳児ボツリヌス症等に分類される。

摂取後、8時間~36時間で、吐き気、おう吐や視力障害、言語障害、えん下困難 (物を飲み込みづらくなる)などの神経症状が現れるのが特徴、重症例になると呼吸麻痺により死亡する。

乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児にみられ、主に蜂蜜によるボツリヌス症です。

便秘状態が数日間続き、全身の筋力が低下する脱力状態になり、 哺乳力の低下、泣き声が小さくなる等筋肉が弛緩することによる麻痺症状が特徴。

⑥ウェルシュ菌
特徴:
人や動物の腸管、土壌、水中など自然界に広く分布、ボツリヌスと同じ酸素を嫌う嫌気性菌。

この細菌は熱に強い芽胞を作るため、高温でも死滅せず、生き残る。

原因物質:肉類、魚介類、野菜を使用した煮込み料理、飲食店、仕出し屋、旅館、学校などの集団給食施設による事例が多く、カレー、シチュー、スープ、麺つゆなどのように、『加熱済食品は安心』という考えがウェルシュ菌による食中毒の発生原因となっている。

逆に、家庭での発生は他に比べて少ないことが特徴的。

症状:潜伏時間は約6~18時間です(平均10時間)。腹痛、下痢が主で、特に下腹部がはることが多く、症状としては軽い。

⑦セレウス菌
特徴:
セレウス菌は、土壌細菌のひとつで、土壌・水・ほこり等の自然環境や農畜水産物等に広く分布。

この菌による食中毒は、「下痢型」と「おう吐型」の2つのタイプに分類。日本では、「おう吐型」が多い。

この菌は耐熱性(90℃60 分の加熱に抵抗性)の芽胞を形成、おう吐を起こす毒素も熱に強く、126℃90分でも失活しない。

原因物質:スープ、肉類、野菜、弁当、プリン等、焼飯、ピラフ、焼きそば、スパゲッティ等。

症状:毒素の違いにより、以下の2つのタイプに分類。下痢型毒素を作る場所は小腸、潜伏期は8~16時間で主な症状は腹痛、下痢(ウェルシュ菌食中毒に似る)。    嘔吐型毒素を作る場所は食品中、潜伏期間は30分~6時間で主な症状は吐き気、嘔吐(黄色ブドウ球菌食中毒に似る)。

⑧腸管性大腸菌(VT、ベロ毒素産生)
特徴:
大腸菌は通常病原性はないが、いくつかの大腸菌は人に対して病原性がある。

これらを総称して腸管性大腸菌、下痢原性大腸菌(病原大腸菌)と呼ぶ。

腸管出血性大腸菌O157も下痢原性大腸菌のグループに入り、ベロ毒素(VT)を産生する大腸菌で、出血性の大腸炎を起こす。

感染しても健康な成人では無症状であったり、単なる下痢で終わることも多いです。

しかし、乳幼児や小児、基礎疾患を有する高齢者では腹痛や血便などの出血性腸炎のほか、まれに急性腎不全、血小板の減少、貧血などの症状を呈する溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがある。

原因物質:腸管出血性大腸菌O157は、牛などの家畜が保菌している場合があり、これらの糞便に汚染された食肉からの二次汚染により、あらゆる食品が原因となる可能性がある。

過去には、牛肉及びその加工品、サラダ、白菜漬け、井戸水等による食中毒事例がある。

症状:潜伏期間は平均4~8日で、症状は激しい腹痛で始まり、数時間後に水様下痢。

1~2日後に血性下痢(下血)がみられ、血性下痢は、ほとんどが血液で、糞便を含まないことがある。

また、溶血性尿毒症症候群(HUS)や、脳障害を併発し、HUSは下痢が始まってから、約1週間後に、赤血球の破壊による、溶血性貧血、血小板の減少及び急性腎不全などの症状が現れ、重症の場合は死亡する。

⑨その他病原性大腸菌
特徴:
大腸菌は人や動物の腸管に存在し、通常病原性はないが、いくつかの大腸菌は人に対して病原性があり、これらは総称して下痢原性大腸菌(又は病原大腸菌)と呼ばれています。

現在、この菌は次の5つのタイプに分類されている。
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下痢原性大腸菌の種類と症状

①腸管病原性大腸菌:下痢、腹痛を症状とし、サルモネラ属菌とよく似た急性胃腸炎を起こす。

②腸管侵入性大腸菌:腸の細胞内へ入り、赤痢のような症状(血便、腹痛、発熱)を起こす。

③毒素原性大腸菌:エンテロトキシンにより、コレラのような激しい水様性の下痢を起こす。

④腸管出血性大腸菌:腹痛や血便などの出血性腸炎、ベロ毒素産生性大腸菌とも呼ばれる。

⑤腸管集合性大腸菌:腸の細胞に付着し、エンテロトキシンを産生し、散発的に下痢症を起こす。

症状:潜伏時間は大腸菌の種類により異なり、1日~8日で腹痛、下痢、発熱(38℃~40℃)おう吐、頭痛など

原因物質:人や家畜が保菌している場合があり、これらの糞便に汚染された食品や手指からの二次汚染により、あらゆる食品が原因となる可能性がある。

⑩カンピロバクター・ジェジュニ/コリ
特徴:酸素が5~15%程度含まれる微好気的条件で良く発育し、非常に少ない100個前後の菌数から食中毒が発生する。

原因物質:家畜、家禽、ペット、野生動物、野鳥等の動物の腸内に分布。肉の生食や加熱不十分、食肉からの二次汚染、動物(鳥類など)のふんによる汚染により、次のような食品が原因や汚染源となります。

食肉(特に鶏肉)、飲料水、サラダなど

症状:潜伏時間は、1~7日で潜伏期間が長いのが特徴。腹痛、下痢、発熱が主症状で通常、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛等の前駆症状があり、次いで吐き気、腹痛が見られる。

下痢は1日10回以上に及ぶ場合もあります。発熱は多くの場合37℃から38℃台です。

⑪その他細菌
細菌による食中毒は感染型でその他、NAG(ナグ)ビリオ等、コレラ菌、赤痢菌、チフス菌、プレシオモナス・シゲロイデス、エロモナス・ヒドロフィラ、ビブリオ・バルニフィカス、リステリア・モノサイトゲナスなどがある。
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日本における食中毒の現状

事件数と患者数
2017年の食中毒発生は患者数16,464名、事件数1,014件ですが、厚生労働科学研究では、実際には統計の数十~数百倍の患者が出ていると推計されています。

食中毒の原因は細菌の場合が多いですが、他にもウイルスや寄生虫、化学物質、自然毒などが原因で発生しています。

ウイルスについては、最近注目されているノロウイルスも含まれ、フグやキノコなどの自然毒による食中毒も見られます。
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腸内環境を整えよう

有害菌が腸内に入ると、腸内でもその菌は増えていきます。

腸内は有害菌が入ると排除する、又それらの菌が増えないようにする働きがありますが、腸内が正常に活動しないと、菌の増殖に負けてしまい、下痢などの症状が出てきます。

腸内環境を良好であれば、たとえ有害菌が入ってきても、菌に負けない体となります。食中毒にもならないで済みます。

まずは腸内環境をしっかり整えましょう。

腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。

 

 

 

ウインナーで下痢になる

下痢の原因・ウインナーで下痢になる

現代は様々な食材が溢れています。しかもそれらの食材が体に良い物ばかりではありせん。

時には食べることで害を被ることがあるのです。

例えば、ウインナーは殆どの人が好きな食材です。

しかし、おなかの弱い方がウインナーを食べると下痢を起こすということがあります。

なぜでしょうか?

その理由を探ってみたいと思います。


目次
・下痢の原因となるウインナー 
下痢の原因となる成分①豚肉  下痢の原因となる成分②豚脂肪  下痢の原因となる成分③リン酸塩  下痢の原因となる成分④PH調整剤    下痢の原因となる成分⑤発色剤 

・下痢の改善は3か月あれば大丈夫
・腸内環境を整えよう

下痢の原因となるウインナー

某メーカーの特撰あらびきグルメポークウインナーの原材料から見てみましょう。

原材料:豚肉、豚脂肪、食塩、糖類(砂糖、水あめ、ぶどう糖)、香辛料、酵母エキス/リン酸塩(Na)、調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(ビタミンC)、PH調整剤、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に牛肉・豚肉を含む)

この中で下痢なるなど健康被害を齎す成分は、豚肉、豚脂肪、リン酸塩、PH調整剤、発色剤(亜硝酸ナトリウム)などです。

それぞれの成分から見てみましょう。

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①豚肉:下痢になりやすいのは肉の消化に時間がかかる

ポークウインナーは豚肉をミンチ状にした肉を羊腸につめたものです。

ミンチ状になっているから、普通の肉の塊のものよりも、消化しやすいと思う方もいるかと思います。

ですが、ミンチ状にされて細かくなっていたとしても、肉は消化するのに時間と負担がかかるものなのです。

食べ物の種類で消化にかかる時間は異なります。

果物は約40分、野菜は約2時間、ご飯などの炭水化物は約8時間、お肉は約12~24時間かかります。

お肉を食べると胃がもたれるのは、通常約3~5時間の消化活動で済むところ、3倍以上の時間がかかるからです。

ですから消化不良を起こしやすく、下痢になる可能性が高いのです。
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②豚脂肪:下痢になりやすいのは消化に時間がかかる

ウインナーに含まれている脂肪分は、動物性油脂で、肉と同じく消化しづらいものです。

タンパク質や糖質などは唾液や胃液で消化することができますが、脂肪は胃を通り越して、小腸の一部である十二指腸でやっと消化・分解をスタートすることができます。

しかも分解された成分が腸を通して体内に吸収されていくのにも、他の栄養素より長い時間がかかってしまうのです。

そのため、油脂の多い食事は消化しにくく身体への負担も大きくなってしまうというわけです。

それでも無事に消化しきることができれば問題ないのですが、油脂分を取りすぎてしまうと消化が追い付かず、脂肪分が正しく分解されないまま腸まで流れて行ってしまうことがあります。

その消化しきれなかった脂肪分が、腸を刺激してぜん動運動を活発化させ、下痢を引き起こすということになるのです。

特に日本人の身体はもともと欧米人に比べて油ものを食べる機会が少なかったため、脂肪の消化機能が強いとは言えません。

したがって、油脂分を摂り過ぎが原因の下痢になりやすい傾向があるのです。

また、普段は問題なくても、体調が悪かったりして消化機能が落ちていると、油脂ものを上手に消化できなくなってしまいます。
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③リン酸塩:日常的に過剰摂取気味なので危険

リンは、もともと私たちの体内にも、多く存在しており、骨や歯を形成する、重要な物質のため、不足してはいけないものですが、過剰摂取は健康被害を齎します。

加工食品の添加物として使用されているリン酸塩は、食感の矯正、増量剤としてや、ビタミンCの分解防止、着色料など色素の変色の防止など、様々な用途で使用されています。

そのため、多岐に渡る食材に使用されています。

ハムやソーセージ、インスタントラーメン、ツナフレークやプロセスチーズ、はんぺんや炭酸飲料水、飲み放題のコーヒーなどにも、増量剤として使用されています。

このように、リン酸塩は、添加物として様々な食品、またリンは自然のもの、魚類や肉類、大豆や乳製品にも含まれています。

ですから日常的にリン酸塩を摂取している可能性があります。

リン酸塩の過剰摂取により、骨密度の低下、腎臓疾患、治療力・免疫力低下、精神異常等、健康への影響も懸念されています。

リン酸塩は、添加物名の記載を義務付けられていないため、リン酸塩が使用されているのか分からないことが多く、リン酸塩を含む食品を全く摂取しないのは、とても難しいかもしれませんが、食品の裏側を見て、様々な食品添加物が含まれている食品を避けることで、リン酸塩を少しでも避けることは可能かと思います。
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④PH調整剤:腸内環境を悪化させ下痢を招く

PH調整剤とは、加工食品の腐敗防止、変色防止などを行うために食品の酸性度またはアルカリ度を調整するために使われる食品添加物の総称です。

昨今では合成保存料が敬遠されていますので、その代わりとして微生物の抑制効果のあるPH調整剤が使用されているのです。

PH調整剤は複数種類の添加物が使われおり、一括表示が認められているため、また規制もないため、何が使われているか、どのくらい使われているか消費者には一切わかりません。

だから危険なところがあるのです。

PH調整成分は、弱酸性である6~6.5に調整する事で、栄養満点の食品の腐敗を防ぐ代表的な食品添加物として使用されています。

おにぎり、お弁当、お惣菜、サンドイット、パン、冷凍食品、まるでご飯に味噌汁のように、加工食品のほとんどについてくると思ってもらってよいかと思います。

特にサンドイッチのPH調整剤の量は多いようです。
注意しましょう。

しかし、PH調整剤だからすべて危険ということではありませんが、日々の積み重ねで、摂取すると腸内環境のPH値が変化してしまいます。

健康な大人の腸内のPH値はPH5.5~6.0で、黄土色をしています。

PHの値は0に近いほど酸性度が高く、PHの値が14に近いほどアルカリ度は大きいのです。

理想的なPHの値は4.5~ 5.5が理想的な環境です。

コンビニ食品や、レトルト、デパートの惣菜など加工食品の多い食事は腸内のPH値を崩し、腸内環境が悪くなります。

結果、腸が弱くなり下痢などを引き起こしてしまうのです。

腸内のPH値を理想的に保つには下痢の原因となっている腸内細菌の環境を変えてやらなければありません。

つまり悪玉菌を減らす事です。

それには善玉菌を増殖し、腸内善玉菌の働きを強化する納豆菌を摂ると善玉菌が増えやすい環境になります。
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⑤発色剤(亜硝酸ナトリウム):ガン化させる危険な添加物

発色剤である亜硝酸ナトリウムは時間が経つと、鮮やかな色があせて、黒ずんできてしまい、美味しそうに見えなくなってしまうとの理由から、亜硝酸ナトリウムを使用することが多いようです。

亜硝酸ナトリウムは、毒性が強く、食肉に含まれるアミンという物質と結びついて、ニトロソアミン類という発ガン性物質に変化します。

この添加物の入った食品を摂取し続けると、ガンになる可能性が高まると懸念されています。

一般的にハムやソーセージを毎日大量に食べ続けることはありませんので、ただちに健康に悪影響を及ぼすことはないと思います。

しかし、ソーセージなどだけでなく他の食品にも亜硝酸ナトリウムは添加されていますので、日常的に摂取し、何年・何十年かけて体に蓄積していき、次第に細胞がガン化していくのです。

ガンは腸壁の炎症から始まります。腸壁が炎症すると下痢にもなりやすくなります。

徐々に体内に蓄積され、ガンに冒されていく可能性を考えると、亜硝酸ナトリウムは、控えた方が良い食品添加物の1つです。

亜硝酸ナトリウムが入っていないハムやソーセージなども販売されているので、特に、妊婦さんや小さなお子様、おなかの弱い方には、より安全性の高い食品を選ぶようにしましょう。
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下痢の改善には3ケ月あれば大丈夫

毎日の食事は、人の細胞を3ヶ月で良くも悪くも変化させます。

ですから、逆に3ケ月あれば細胞を元気にすることが出来るのです。

ですから、正しい良い食生活を3ケ月続けて、血液検査を調べてみるとその効果がわかるそうです。

ガンになった時、病院で投薬や治療を始めると、やはり3カ月ごとに詳しい検査をすることが多いということからも細胞のサイクルは3カ月が目安です。そこでいろいろ試していくと、本当に3カ月で細胞は入れ替わっていることが実感できるようです。

その3カ月間で、自分が何を食べたかによって細胞が良くも悪くも変化していくのです。

若いうちは、添加物いっぱいのものを食べても、若い体内がその肉体に異常をきたすことのないように正常に保ってくれます。

しかしそれは、どこかに負荷がかかっています。体のどこかに有害なものがどんどん蓄積されているのです。

偏食や好きなものばかりのばっか食、コンビニ食、スーパーや地下デパの惣菜を好んで食べている食生活では腸内環境は悪化するばかりです。気づいた時から自分の食生活を見直してみましょう。

野菜中心の和食、発酵食品は日本人の健康的な食生活です。

納豆や乳酸菌食品が苦手な人はサプリメントがあります。

下痢も3ケ月後には改善されている事と思います。改善されたならその腸内環境を維持できるように心がけることが大切です。
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腸内環境を整えよう

腸は体の中で最も新陳代謝が盛んな臓器です。

腸粘膜の寿命は短く、特に小腸粘膜細胞の寿命は一日がっちり仕事をして、今日中に死んでしまいます。

ですから小腸にはガンが出来ないのです。

このように腸細胞は生まれては死に、死んでは生まれてくることの繰り返しを毎日行っています。しかし、大腸は別です。

大腸は腸内環境が悪いと様々な病気を齎します。

従って腸内環境を整える生活習慣を毎日続けることが病気にならない丈夫な身体になるのです。

生活習慣病の9割は腸から始まると言われています。

実年齢は変えることはできませんが、腸年齢は自分次第でいくらでも変えられます。

腸内環境の改善に年齢制限はありません。

さあ!今日から腸が喜ぶ食生活を心掛けましょう。

腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用するのも一つの方法です。

自分の元気は病院からもらうものではありません。

自分で作るのです。

あなたの3ケ月後が楽しみです。

便秘より下痢が辛い

下痢の原因・便秘よりも下痢のほうがつらい理由
おなかの調子が悪い方で便秘が辛いとよく言われます。

でも、実際便秘と下痢はどちらが辛いでしょうか?

やはり、下痢の方が辛いと思っている方の方が多いようです。

ではどんなことで下痢の方は辛いのでしょうか?


目次
・下痢と便秘どちらがつらい?  ・下痢の方が便秘よりまだいい   ・つらい下痢を解消するには   ・下痢は水分量の変化で決まる   ・腸の動きと下痢の関係   ・水分補給に良い飲み物   ・下痢の時に良い食べ物   ・下痢の時に避けたい食品   ・腸内環境を整えよう

下痢と便秘どちらが辛い

便秘と下痢は、いずれにしても苦しいものです。

便秘はたえず腹部の膨満感や不快感を与え、倦怠感、食欲不振、肌荒れなどの全身症状も強くなります。

急性の下痢は激しい腹痛と便意に襲われて、たびたびトイレに駆け込むことも珍しくありません。

どちらも辛いし、また怖いのです。

便秘も下痢も「悪いお便り」で嬉しくありません。

どちらも腸内環境の悪化が原因です。腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいます。

それぞれ2:1:7の割合が理想的な腸内環境です。

この腸内細菌の割合は非常に敏感で、食べ物やストレス薬などですぐに変化します。

しかし、下痢の場合はすぐに元の環境になるのも早いのですが、便秘の場合はすこし時間がかかるようです。
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下痢の方が便秘よりまだいい

◆体への悪影響の比較

治療の緊急性と言えば、急性の下痢です。

悪い細菌に感染すると症状が長引き、著しく体力が消耗し、脱水症状を引き起こす可能性もあります。

もし、経験したことのない下痢、腹痛に襲われた時は、病院で検査と治療を受けるようにしてください。

特に、海外から帰国した際には、要注意です。

このようなひどい下痢はともかくとして、通常、便が緩かったり、ときどき下痢したりする程度であれば、健康上あまり支障はありません。

むしろ、便秘で腸内に長い間便をため込むほうに問題がありそうです。

便のなかには食物の消化カスとともに、大量の腸内細菌、酵素、発がん性物質が含まれています。

悪玉菌の大腸菌やウェルシュ菌は、動物性たんぱく質や脂肪を分解して老化促進物質を生成するほか、胆汁酸を分解して強力な発がん成分(二次胆汁酸)や発がん物質(ニトロソアミン)を作ります。

便秘をすると、これらの悪性物質と腸壁が長い間、接触することになります。

腸は人間の免疫系にかかわる腸内細菌叢があり、免疫の要とも言われます。

ここに凶悪な物質がいては、まさにお腹に爆弾を抱えているようなもの。

体に悪影響が出るのも当たり前です。

排便は、たんに体の老廃物を排泄するというだけではなく、栄養に体に取り入れるためにも不可欠です。

もし便秘ぎみなら、現在の食習慣、運動習慣などを見直して、1日も早く改善してほしいものです。
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辛い下痢を解消するには

下痢になると、トイレの心配が一番、辛いようです。

通勤、通学時にトイレに行きたくなった時どうしたらいいのかと心配されたこともあるでしょう。

又、腹痛でつらい思いをするばかりか、トイレに入る回数が増えて仕事にいけなくなった……、というご経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

体質だからしようがないと諦める前に、下痢になってしまう原因と対処法を知っておけば症状の悪化を防げるようになります。

下痢の原因や、下痢になりにくい腸をつくるにはどうすればいいのかをお伝えします。
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下痢はたったの100gの水分量の変化で決まる

下痢と便秘、この二つの違いは便に含まれる水分の量です。

便というのは通常80%が水分で後の20%が食べ物の残りかすや、死滅した腸内細菌、剥がれおちた消化器官の粘膜などなのです。

ほとんど物を食べなくても、便が出るというのは便の主成分が腸内細菌や剥がれおちた粘膜だからというわけです。

便はほとんどが水分でできているため、便の状態は水分量が大きく関係しています。

硬さが理想的とされるバナナ状の「固形便(こけいべん)」でも、その70~80%が水分です。

これが70%以下になると便は硬くなり、便秘を起こしやすくなります。

便に含まれる水分量が80~90%になると、形のない泥のような「泥状便(でいじょうべん)」となり、水分量が90%以上になると、水のような「水様便(すいようべん)」となります。

このように10~20%の水分量の変化でも、その状態が変化するのです。

では実際、便の中の水分量はどれくらいが適量なのでしょうか。

一連の消化吸収の流れを、水分の面から見ると腸を通る水分は一日に約9リットルです。

9リットルの水分は口から入る水分(飲み物や食べ物の水分)が一日約2リットル、消化液(唾液や胃液胆汁膵液腸液など)が一日約7リットルです。

その9リットルの水分は腸で99%吸収されます。

ですから、便の中には残り1%でわずか100g(100㏄)となります。

消化管での水分の出納バランス100gが少し崩れただけで簡単に下痢になってしまうのです。

便は腸内環境が正常であれば大腸の中の水分の濃度や量を調整しながら排泄しやすい状態に整えられて、気持ちの良い快便となります。

ところが環境が何らかの理由で悪くなると便のもとになる物質が大腸の中に長い時間滞留し、水分が少なくなると便秘に、通常より早く出て行ってしまうと下痢になるというわけです。
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水分調節する腸の働きと下痢との関係

大腸には、3つの働きがあります。

それは①ぜん動運動、②水分吸収、③水分分泌の働きです。

これらの働きが何らかの原因で、通常より低下したり、あるいは必要以上に高まったりすることによって、下痢や便秘といった症状が起こります。

①ぜん動運動が活発化して下痢の原因となる

ぜんどうは腸が伸び縮みをくり返すことで、内容物を先に送っていく運動のことです。

ぜん動運動が活発になり過ぎると、便が腸内にとどまる時間が短くなり、十分に水分が吸収されないまま排出され、下痢になります。

また、逆にぜん動運動が低下すると、腸内に便がとどまる時間が長くなるため、便の水分が吸収され過ぎてしまい、便が硬くなって便秘になりやすくなります。

・なぜぜんどう運動が活発化する
何らかの原因(例えば心理ストレス)により神経伝達物質が過剰に分泌されたときや腸粘膜を刺激する物質が消化管内で増加したときに、ぜん動運動の過剰な亢進がおこり、その結果、ぜん動運動性下痢が起こります。

腸粘膜を刺激する理由としては非感染性の場合、消化不良、寝冷え、アレルギーなどによるものがあります。

食べすぎ、飲みすぎなどで消化しきれなかった食べ物や、アルコール、寝冷えや冷たい物の飲みすぎなどで、腸の粘膜が一時的に刺激され、ぜん動運動が活発になることがあり、水分がうまく吸収されずに下痢になるのです。

②水分吸収が悪くなり下痢の原因となる

腸で便の水分を吸収する働きが落ちると、便の水分を十分に吸収できず、下痢になります。

また、逆に腸での水分吸収が高まると、便が硬くなって便秘になってしまいます。

腸は水分を吸収するだけでなく、腸液などの水分の分泌もしています。その分泌量が多いと当然、便の中の水分が多くなり下痢になります。

・なぜ水分吸収の働きが低下する
食べた物の浸透圧が高いと水分が吸収されないまま排便されるため下痢になります。

浸透圧性下痢といいます。

浸透圧性下痢の原因は、食物中のある糖類が血液中に吸収されないで残り、浸透圧を上昇させるために、体が腸内の浸透圧を低下させようとして、水分を吸収しないで、逆に腸管壁から水分を多く出すことで水分の含有量が多くなるためです。

例えば、糖分の消化吸収が良くないときや、人工甘味料(サッカリン、アステルパーム、スクラロース、アセスルファムカリウムなど)を摂り過ぎたときなどに起こります。

牛乳を飲むとおなかを壊す乳糖不耐症の下痢も、これに当てはまります。

食べ過ぎによる消化不良やアルコール飲料の刺激で翌日に起こる下痢があてはまります。

水分が小腸で吸収できないので、水分を多く含んだ下痢便を繰りかえします。

浸透圧性下痢の治療法としては、下痢を引き起こすと思われる飲食物の摂取を中止すると大半の症状は改善されます。

この症状は飲食物中の糖分が分解されずに残る事により身体が腸内の浸透圧を低下させようと水分を分泌して起こるものですから、その原因となる飲食物絶ってしまえば良い訳です。

また失われた水分や栄養分の補給を行う他にサプリメント等で腸内細菌のバランスを取る事も大事です。

③下痢の原因は水分分泌が多くなる

口から腸に入った細菌による毒素やホルモンの影響で、腸液の分泌が多くなり下痢となります。

これを腸からの水分分泌量が増える「分泌性下痢」といいます。細菌やウイルスや寄生虫の種類によっては、血便、吐気、発熱、腹痛を伴うこともあります。

赤痢やコレラと言った伝染病や病原性原虫や寄生虫でも発生し、重症になることもあります。

特に海外旅行先で食事内容の急変によるおなかの負担に加え、衛生環境が良くない地域では細菌、寄生虫などに感染しやすくなること(輸入感染症)や見知らぬ土地での不安が原因となります。

・なぜ水分分泌が多くなる
腸は水分を吸収するだけでなく、腸液などの水分の分泌もしています。

その分泌量が多いと当然、便の中の水分が多くなり下痢になります。

このようなことが起きる原因としては、腸に入った細菌による毒素やホルモンの影響など、いろいろあります。

胆のう摘出術後に軟便や下痢になる人もいます。

これは、胆汁を蓄えておく胆のうがなくなることにより、胆汁が多く流れやすくなることに関係します。

胆汁が多く腸に流れることにより、胆汁に含まれる胆汁酸が大腸粘膜からの水分泌を増加させ、便中の水分が多くなるからです。
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水分補給によい飲み物

まず、体重の1%の水分を失うとノドが渇きはじめ、さらに体重の3~5%ほどの水分を失うと頭痛やめまいなどの症状が出始めます。それ以上の水分を失うと死にいたることもあります。

下痢の時には、体内の水分と電解質が失われ、脱水症状になりますので、その補給が必要です。

刺激物を避けて温かいものが基本です。

(例:味噌汁、にんじんスープ、りんごジュース、ハーブティ、番茶、ほうじ茶)。番茶やほうじ茶は比較的カフェインが少なく、りんごには整腸作用があります。

下痢の症状が軽く、水分の排泄も急激でない場合は、とりあえず水分であれば、水でもスープでも自分の好きなものを飲んでかまいませんが、下痢や嘔吐、発熱などによって急激に水分が失われている状態では飲み物に気をつける必要があります。

それは、飲み物によって水分や塩分の体内への吸収率が異なるためです。

身近なところではスポーツドリンクが適しています。

スポーツドリンクには、アイソトニック飲料と、ハイポトニック飲料という種類があり、浸透圧の関係でハイポトニック飲料の方が胃腸への吸収率が優れています。

製品によって配合されているアミノ酸などは違いますが、吸収率の違いは糖質の比率なのでアイソトニック飲料でも水で2倍程度に薄めればハイポトニック飲料と同じような吸収率を得ることができます。
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下痢のときに良い食べ物

刺激物や脂質が少ない、おかゆ、よく煮込んだうどん、豆腐、半熟卵、白身魚、鶏ささみなどの消化がよい食べ物を食べると良いでしょう。

また、たんぱく質は腸で吸収される際、便を固くする作用があります。

下痢のときに避けたい食品

下痢のときには、消化の良くない食べ物や腸を刺激する食べ物など、下痢を悪化させてしまう物も多く存在します。

海藻類、キノコ類、豆類、ココア、ごぼう、オクラなど不溶性の食物繊維、コーヒーやカレーなど刺激のある飲食物、豆類、かぼちゃ、栗、炭酸飲料などの腸内で発酵しやすい物、冷たいもの、レモン、みかん、グレープフルーツなどクエン酸を含む柑橘系の果物、脂肪の多い肉類は腸に負担がかかるため避けたほうがよいでしょう。

下痢がおさまった後も消化の良い重湯やおかゆなどの流動食から始めるようにし、数日間は腸内細菌が整っていませんので油の多いもの、香辛料の強いもの、アルコールは避けるようにしましょう。
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腸内環境を整えよう

下痢も便秘もどちらも辛いです。

どちらも原因は腸内環境の悪化です。

腸内環境が整っていれば、腸内は正常な働きをしますので、水分調節などがスムーズに行われます。

ですから、まずは腸内環境をしっかり整えましょう。

腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。

下痢や食中毒を起こす卵

下痢の原因・食中毒を起こす卵
下痢の原因となる食品の一つに卵が挙げられています。

卵は生で食べることも多い食品です。

炊き立てごはんに玉子かけて食べる、卵かけごはんは多くの方が大好きといっても過言ではないでしょう。

卵を生で食べる日本の食文化は世界でも珍しいのだそうです。

そんな生で食べることの多い卵で気を付けたいのは、下痢の原因となる食中毒を起こす可能性があるということです。

つまり、わからないで腐った卵を食べてしまうことがあるようです。


目次
・下痢の原因腐った卵の見分け方   ・重要な3つのポイント   ・食中毒を起こす卵はなぜ危険?   ・卵に付着するサルモネラ菌とは?   ・下痢にならない卵の保存法   ・腸内環境を整えよう 

下痢の原因となる腐った卵の見分け方

腐った食品は何でも危険ですが、卵の場合は特に危険です。

卵はサルモネラ菌という食中毒菌がついていることがあり、卵が腐るとサルモネラ菌が大繁殖していることもあり、大変危険です。

食中毒を起こすサルモネラ菌は下痢になるなど、最悪の場合は死亡する例もあります。

そのため、卵が腐ってないかどうかを見極めることはとても重要です。
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腐った卵の見分け方で重要な3つのポイント

① 水に浮く卵

卵が腐っているかどうかを見分ける最初の方法はボールなどに水を入れて、そこに卵を入れてみることです。

古い卵は中の水分が蒸発して、その分空気を取り込んでいるため、新鮮な卵に比べて軽いのです。

そのため、卵が底に沈んだらその卵は新鮮な卵です。

しかし、水に浮いてしまった場合は、その卵はかなり古く全く食用には適さないので、すぐに捨ててください。

ただし、この方法は本当に古い卵しか見分けることができません。

完全に腐っていても、水に沈む卵もあるので、確実に見分けるためには、割って中を確かめてみる必要があります。

②異臭がする卵

次に分かりやすいのは、臭いです。腐った卵は硫化水素の強い臭いがします。

分かりやすく言えば温泉が湧きだしている場所や火山の噴火口などで臭う硫黄の何倍も濃いような臭いがします。

気持ち悪くなるくらいの強い臭いなので、この臭いがしている卵を食べようと思う人はいないと思いますが、迷わず捨てましょう。

③割っただけなのに崩れる卵

綺麗に殻を割った時、黄身が崩れてしまった場合は腐っている可能性が大きいです。

雑菌によって卵が腐ると、卵の細胞膜が破壊されるため、わずかな衝撃でも黄身が崩れてしまうのです。

ただし、卵を割る時に殻で黄身を傷つけてしまうことは、よくあります。

どちらかわからない時には迷わずその卵は捨てましょう。その方が安全です。

卵が腐っていないかどうかを見分けたい時には丁寧に殻を割ってください。
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下痢の原因となる食中毒を起こす卵はなぜ危険なのか

卵は生きています。常温でも新鮮で冬場(10度くらい)なら1ケ月から2ケ月は持ちます。

卵の場合はサルモネラ菌という食中毒菌が付着していることがあります。

サルモネラ菌は強力な食中毒菌で、5℃~40℃の温度で繁殖します。

サルモネラ菌が付着した卵を気温36℃の部屋に1日置いておいたところ、サルモネラ菌が大繁殖して、それを食べた人が死亡したという例もあります。

サルモネラ菌はとても毒性が強く、増えるスピードもとても速いです。

そのため、他の食品に比べて腐った時のリスクが高い食品です。

また、腐っていても火を通せば問題ないと勘違いしている人も多いのですが、食中毒は食中毒菌が出す有害物質によって引き起こされるため、一旦腐ってしまった卵は火を通しても食べられるようにはなりません。

腐った卵はとても危険です。

しかし、腐った卵を確実に見分けるよりも、最初から腐らないうちに食べてしまうことが重要です。
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下痢の原因となる卵に付着しているサルモネラ菌とは

①サルモネラ菌の潜伏場所

サルモネラ菌は、人をはじめ、牛や豚やにわとりなどの家畜の腸内、河川・下水など自然界に広く生息していている細菌です。

保菌しているネズミ・ハエ・ゴキブリや、犬・猫・カメなどの「ペット」からの感染にも注意が必要です。

②サルモネラ菌の生息場所

人や家畜の腸内、川や下水に生息しています。

人や家畜の腸内だけでなく、川に生息している”ウナギ”や”スッポン”などもサルモネラ汚染の可能性があるので、蒲焼などの食品にも注意が必要です。

ペットが保菌していることもありますので、ペットに触れた後はしっかり手洗い・消毒をしましょう。

③サルモネラ菌感染の食品

牛、豚、鶏などの「食肉」、「卵」などから感染します。

また、感染者が調理する過程で”手”を介して「二次汚染された食品」からも感染します。

しかしいちばん怖いのは卵と鶏肉です。

アメリカのサルモネラ食中毒で原因食の分かった事例のうち1/4は卵が原因です。生卵をよく食べる日本では、もっと確率が高いかもしれません。

生卵(卵がけご飯が多い)が原因のサルモネラによる食中毒で子どもが死亡した事例がありますので、賞味期限を過ぎた卵は生で食べないことが大事です。

また、乳幼児や高齢者、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方などはしっかり加熱調理した卵を食べましょう。

しかし、卵は傷つきやすいものですから、僅かな衝撃で傷ついた卵は腐りやすいので注意して下さい。

④サルモネラ菌の特徴

少量のサルモネラ菌でも食中毒を発症します。

乾燥に強い性質で、毒性が強く、死亡例もあります。

長期にわたり保菌者となることもあります。

サルモネラはたくさんの型(エンテリティディス、ネズミチフス、ニューポートなど1000を超える)があり、それぞれの型が様々な環境に適応しているようです。

鶏の卵に多く、殻の中身が汚染されていることもあり、1万個に1個くらいの鶏卵が、サルモネラ菌を含みます。

⑤サルモネラ菌食中毒の主な症状

食後8時間から48時間ほどで発症し、腹痛や下痢、発熱(38度から40度)、おう吐を起こします。

重症になると致死率0.2〜0.5%にも達します。
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下痢にならない卵の保存方法

卵自体は抗菌作用があって、実はとても長持ちします。

しかし、その抗菌作用も正しい保存方法を守った場合の話です。

卵の保存方法のポイントは次の5つです。

①尖った方を下にする

卵は尖った方から産み落とされるため、尖っている方の殻は比較的丈夫なので、誤って殻を割ってしまうのを防げます。

また、丸いお尻の方に空気が溜まっています。

空気の部分には雑菌が存在しているため、丸い方を下にしてしまうと黄身と空気が触れやすくなり、腐りやすくなってしまいます。

②冷蔵保存する

食品を冷蔵保存するのは当たり前ですが、卵の場合、大抵は冷蔵庫の扉の一番外気に触れやすい部分に置き場所があります。

卵は他の食品に比べて腐った時のリスクが高いので、頻繁に温度が上がりやすい場所ではなく、冷蔵庫の奥の温まりにくい場所に保存するのがおすすめです。

冷蔵庫での保存はパックのまま冷蔵室の奥に入れましょう。

パックから出さないのは、殻にサルモネラ菌がついている場合があり、出すと、他の食品に付着する可能性があるからです。

また、冷蔵庫のドアの内側についている卵ケースは、ドアを開け閉めするたびに温度変化が大きく、卵自体も揺れるので、お勧めしません。

③洗わない

卵の殻にはクチクラ層という殻を保護する層があります。

しかし、卵を洗ってしまうとクチクラ層が剥がれて菌が入りやすくなります。

また、水道水には雑菌がたくさん存在するため、雑菌を含んだ水が中に入ることで、腐りやすくなってしまいます。

④賞味期限を守る

一番大事なのは賞味期限内に食べてしまうことです。

日本の卵の賞味期限は、「夏場に生で食べる」のが前提で、パック後14日間(2週間)と設定されています。

でも、気温が低い(10度ぐらい)冬場であれば、産卵から57日間、つまり2カ月近くも生で食べられます。

しかも、「生で食べる」のが前提だから、賞味期限を過ぎていても、加熱調理すれば、十分食べられます。

しかし、いったんゆでたり焼いたりした卵は、菌の増殖を防ぐリゾチームという酵素の働きが熱で失われているため、生卵ほど日持ちしません。加熱調理した卵は、すぐに食べましょう。

⑤卵の買い方

卵は出荷後、温度が管理された状態で輸送、保管され、冷蔵で販売されるのが、菌の繁殖を防ぐ上で理想です。

冬場、暖房の入った室温の高い店内で、冷蔵でなく常温販売しているような店もあります。卵を常温コーナーに置いているような店は避け、きちんと冷蔵コーナーで販売している店を選びましょう。

卵の温度管理がしっかりしているかどうかをチェックする必要があるのは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアだけではありません。

卵を用いる飲食店も同様です。免疫力の弱い子どもや高齢者がサルモネラ菌の中毒にかかり、亡くなられたケースが過去にありました。
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腸内環境を整えよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。

食べた物を消化・吸収・排出するのはすべて腸の役目です。

その陰で健康が保たれ、病気にならないようになっています。

例え食中毒菌が入ってきたとしても。腸内環境が良好であれば、発病しないか、軽くて済むようになります。

下痢にならないためには、健康な腸を保つことが不可欠です。

腸内環境を良好にするサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。

下痢の改善も一段と早くなります。

下痢からギランバレー症候群

下痢の原因・下痢からギランバレー症候群に

下痢の原因は思い返せば、必ずあるものです。

また、下痢には、思わぬ病気が潜んでいることもあります。

下痢以外におかしな所はないか、見極めることが大切です。

下痢の原因となる病気や、下痢を繰り返す人が注意したい事を考えてみましょう。


目次
・下痢の原因カンピロバクター(食中毒菌)  ・食中毒の事例  ・ギレン・バレー症候群とは ・下痢が続く症状とギラン・バレー  ・カンピロバクターが末梢神経を攻撃    ・下痢が治っても症状が重くなる時は神経内科を  ・ギラン・バレー症候群の予防  ・腸内環境を強化しよう

下痢の原因となった食中毒菌カンピロバクター

カンピロバクター食中毒は、『細菌性食中毒』の中で最も発生数の多い食中毒です。

カンピロバクター菌は、『牛』や『豚』、『鶏』、『犬』などの腸に存在しています。

そのためカンピロバクター菌の含まれる牛肉や豚肉、鶏肉を加熱不十分な状態で食べたときに感染します。

中でも、特に発症が多いのは『鶏肉』です。

鶏レバーやささみの刺身、鶏肉のたたき、とりわさなど半生の製品には特に気をつけましょう。

そのほか、菌で汚染された調理器具使用した場合や、菌を持つペットの犬などを触れた後に手を洗わないことなども原因になります。
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カンピロバクター食中毒の事例

①下痢・腹痛・発熱・頭痛・筋肉痛・めまいなどの症状
2017年に、東京都内でおこなわれた料理を提供するイベントで、カンピロバクターによる食中毒が発生しています。

患者数は49名で、同一のメニューを食べたのちに、下痢や腹痛、発熱などの症状があらわれました。

複数の患者の便から、カンピロバクターが検出され、イベントで提供されたメニューが原因であると断定されています。

カンピロバクターに感染すると、おもに『下痢』や『腹痛』、『発熱』などの症状があらわれます。

また、『倦怠感』や『めまい』、『頭痛』、『筋肉痛』を生じることもあります。初期症状は風邪と間違われることもあり、他の食中毒と症状は非常に似ていますが、潜伏期間が1日~7日とやや長いことが特徴です。

②運動障害を起こす病気を発症
まれに、カンピロバクターの症状が長引くと、『ギレン・バレー症候群』という病気を引き起こすことがあります。

当時20代後半の女性は、食事の時、手に力が入らず、うまく箸を持てなくなり、原因がわからないまま、症状は日毎に進行していきました。寝ていて起き上がることもできず、家族に支えられて神経内科を受診。

検査の結果、ギラン・バレー症候群と診断され、そのまま1か月半ほど入院しました。

ギラン・バレー症候群になってしまった原因は、ギラン・バレー症候群を発症する2週間前に居酒屋で、内部が生の鶏肉料理「とりわさ」を食べ、その後軽い下痢を起こしていました。

火が十分通っていなかったため、鶏肉の中にカンピロバクターが生き残っており、それによる食中毒がギラン・バレー症候群の原因でした。
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☆ギレン・バレー症候群とは

ギレン・バレー症候群は、末梢神経にかかわる病気で、『脱力』や『麻痺』、『呼吸困難』などの運動障害が生じます。

厚生労働省によると、市場に出回る鶏肉の6割以上でカンピロバクターが検出されたという報告もあります。

感染すると、2~3日後に下痢やおう吐、発熱などの食中毒症状を引き起こします。

そして、まれですが、感染から1~3週間後にギラン・バレー症候群を引き起こすこともあるのです。

カンピロバクターは、主に家畜に潜んでいます。

とくに、ニワトリにいることが多いのですが、このカンピロバクターは、十分に加熱さえすれば死滅します。
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☆なぜ下痢が続く症状とギラン・バレー症候群になるのでしょうか

ギラン・バレー症候群を発症する主なきっかけは、風邪や鼻かぜ鼻かぜなどのウイルスや細菌感染です。

下痢が原因となるのは下痢の原因のカンピロバクターによる細菌からです。

本来は細菌やウイルスを攻撃するはずの免疫(抗体)が、まれに自分の神経を誤って攻撃してしまい、そのために炎症が起き、全身の神経に炎症が起きます。

まず、手足の末しょう神経に炎症が起き、脱力感やしびれなどの症状があらわれます。

進行すると、中枢神経にまで炎症がおよび、呼吸困難などの症状が出ることもあります。

ギラン・バレー症候群は急性の病気で、難病に指定されています。

ギラン・バレー症候群に詳しい杏林大学医学部第一内科・神経内科の千葉厚郎教授は、「発症者は人口10万人当たり1~2人ですが、10歳ごとに区切った集団の中で発症率を見ると、10歳上がるごとに1割ずつ増えています。

自己免疫疾患というと若い人に多いというイメージがありますが、高齢者で起こりにくいというわけではありません」と話します。

ギラン・バレー症候群は、自然に治ることもあるそうです。
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☆なぜ下痢菌のカンピロバクターが末梢神経を攻撃するのでしょうか?

それは、免疫の働きと末梢神経の構造に関係があります。

ウイルスや細菌が体内に侵入し感染すると、体の中では異物を排除しようと抗体が作られます。

抗体は誰にでも作られるものですが、異物の表面にある成分と似た構造をしたものが末梢神経の側にもあるため、攻撃の対象と認識されてしまうのです。

抗体による攻撃は、一過性で終わります。

しかし、攻撃を受けた末梢神経のダメージが大きい場合は、重症になります。

神経は傷つくと回復が遅いため、治るまでに時間がかかったり、後遺症が残ったりすることもあるのです。
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☆下痢が治っても症状が重くなるときは神経内科に受診

風邪や下痢が治った後、症状がだんだん重くなるときは、ギラン・バレー症候群発症が疑われます。

早めに神経内科を受診しましょう。

下痢症状が治まっても、体の中に菌は存在しています。

菌が無くなるまでは、仕事を休むことをおすすめします。

カンピロバクターの症状が出ているときは、下痢や嘔吐、発熱などにより、体は脱水状態になっています。

こまめに水分を補給しましょう。

経口補水液やスポーツドリンクがおすすめです。

下痢止めは使ってはいけません。

カンピロバクターの治療では、菌を体から排出することが大切です。

食欲が出てきたら、おかゆなど消化の良いものから食べましょう。
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☆ギレン・バレー症候群の予防

手洗い」「うがい」「鶏肉は加熱」で予防できます。

カンピロバクターは一種の食中毒で、鶏肉から感染しやすい細菌ですが、加熱することで死滅します。

カンピロバクターによるギラン・バレー症候群は重症化しやすい傾向があるので、鶏肉は十分に加熱してください。

風邪には手洗い、うがい、体を冷やさないこと。

どちらも予防ができます。
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腸内環境を強化しよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。

実は生活習慣病のおよそ9割は腸内環境の悪化が原因とされています。

つまり腸内環境がよければ殆ど病気をしないという事です。

下痢からギラン・バレー症候群が発病することも、腸内の免疫力にかかっています。

腸内環境がよければ免疫力は高く、炎症が起きにくい身体になります。

結果ギラン・バレー症候群にもなりにくい体になるわけです。

腸内環境の良し悪しは腸内にどれだけ腸内善玉菌が存在するかで決まります。

善玉菌が悪玉菌の2倍ほど存在すればいいのです。

そうすると日和見菌は多い方に加勢する性質がありますので善玉菌の応援に回ります。

善玉菌グループが80%、悪玉菌20%という理想的な良い腸内環境になります。

腸内環境を応援する善玉菌サプリメントがありますので、上手に利用しましょう。

下痢の改善は早くなり、思わぬ病気に移行しなくて済みます。

下痢の原因にホットケーキ

下痢の原因・ホットケーキミックス
まだまだ自粛生活が続いています。

そうした巣ごもり消費の影響で、パンケーキ、ホットケーキやお好み焼き粉など「粉もの」の売り上げが伸びているそうです。

スーパーには在庫がない程、皆さんは買いあさっているとか。

こうした「小麦粉」などは下痢の原因、あるいはアレルギーの原因になる事があります。

どうしてなのでしょうか。


目次
・下痢の原因になるホットケーキ  小麦が下痢の原因に  残留農薬が下痢に  ・植物油が下痢の原因  脳に悪影響を及ぼすベーキングパウダー  乳化剤が下痢の原因に  下痢になるがゼインNa  下痢にならない安心ホットケーキ  腸内環境を整えよう  

下痢になるホットケーキ

ホット―ケーキミックの原材料に問題があるのです。

ではその原材料から見てみましょう。

① ケーキ類の原材料
某有名メーカーのホットケーキミックスの原材料
原材料:小麦粉、砂糖、ぶどう糖、植物油脂、小麦でん粉、粉末油脂、食塩/ベーキングパウダー、乳化剤(大豆由来)、香料、カゼインNa(乳由来)、着色料(ビタミンB2)
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●下痢になる小麦そのもの成分

小麦粉は消化が悪く、小麦のグルテンは腸内に損傷をもたらします。

その結果、腸内が炎症起こし、特に腸が弱い方は下痢になるなど様々な腸の病気を引き起こします。

グルテンフリーの生活をして体の調子が良くなった人はたくさんいます。
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●下痢を起こす危険な残留農薬だらけの小麦粉

国産小麦粉は少なく、国内の小麦粉は殆ど輸入品です。

小麦は農薬なしでは収穫できませんので、下痢やの原因となります。

小麦の農薬は生育時に赤カビ防止農薬、プレハーベスト(収穫前農薬散布)、ポストハーベスト(収穫後農薬散布)など多くの農薬を使います。

詳しくは下痢の改善相談室のパン類など小麦の残留農薬を参照してください。
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●下痢の原因となる植物油脂

「植物油脂」とだけ表示すればオッケーなので、どの油が使われているか私たち消費者にはわかりません。

「植物油脂」と表記されていた場合、以下が使用されている可能性が高いです。

日本で使われている主な植物油、なたね油(キャノーラ油)、パーム油、大豆油などを使用しています。

どの油も安全とは限りません。

特に油が酸化するとおなかの弱い方は下痢の原因となることがあります。

更に原料の遺伝子組み換え、トランス酸脂肪酸、酸化防止剤成分によるガンの危険性などがあります。
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●脳に悪影響を及ぼす添加物のベーキングパウダー

ベーキングパウダーは、添加物を組み合わせて作ったものです。添加物の中にミョウバンが多く含まれますが、このミョウバンには、アルミニウムが10%ほど含まれています。

過剰なアルミニウムを摂取すると、血中で他の物質と結合し、脳に悪影響を与える可能性が指摘されています。

「ラットを用いた動物実験では、アルミニウムを多量に投与したときに腎臓や膀胱への影響や握力の低下などが認められています。」とはっきり記載されています。

これらのリスクを踏まえ、国連のWHO、JECFAでは、アルミニウムの「週間摂取量」を定めています。

体重1㎏、一週間当たり2㎎です。

ベーキングパウダーを使用した菓子・パン類について、食品中のアルミニウム含有量調査をすると、100gのホットケーキミックス粉を使って作ったホットケーキには子供にとっての「アルミニウムの週間摂取量」を超えてしまう製品もあります。

例えば、市販のあるホットケーキミックス粉には、1g当たり最大0.53mgのアルミニウムが含まれており、約50gの粉を使ってホットケーキ1枚を焼いた場合、約27mgアルミニウムが含まれる計算になります。

体重1㎏あたり2㎎/一週間、ですので幼児(3~4歳児)の平均体重15㎏とすれば30㎎が許容範囲です。

アルミニュウムは他の食品にも含まれていますので、1週間に食べる量は遥かにオーバーしてしまいます。

東京都健康安全研究センターはアルミニウム入りのベーキングパウダーを使ったホットケーキや焼き菓子を幼児が食べた場合、アルミニウムの摂りすぎになることを指摘しています。

しかし、天然ケイ酸アルミニウムは腸内の過剰の水分や有害物質を吸着する作用があります。

また、腸の粘膜に作用して炎症をしずめます。

そのような作用により、下痢止め効果を発揮します。子供を含め、下痢症に広く使用されています。

菓子類をおいしくするために必要な膨張剤ですが、微量であれば安全性に問題はないとされているものの、できれば「アルミフリー」「ミョウバン不使用」などの記載があるものを選択するようにしましょう。
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●下痢を起こす乳化剤、ショ糖脂肪酸エステルもある

乳化剤を使うことで、ホットケーキの水分を保つことが出来るため、長時間にわたってフワフワした食感やしっとりした食感を保つことが出来きますので多く使用されています。

しかし、乳化剤とさえ表示すれば、どんな添加物を使おうと、どれだけ使っても許可されています。中には危険なものも含まれているかもしれないので注意が必要です。

乳化剤は多くの食品に含まれており、役割としては水と油のように通常では混ざりにくい2つの性質をもった物質の表面(界面)に働きかけ、その性質を変えて均一に混ざりやすくするために使われる食品添加物です。

食品用としては乳化剤、その他では界面活性剤として表記されています。

界面活性剤は洗剤、食品や化粧品の乳化剤・保湿剤として利用され、界面活性剤は微妙に化学構造を変化させただけで大きく異なる特性となるため、非常に多くの種類のものが生産・使用されています。

乳化剤として使われる代表的な化学物質の中の一つにショ糖脂肪酸エステルがありますが、大量に摂取すると、下痢を起こす可能性があります

おなかの敏感な方は避けたい添加物です。

自動販売機で売られている飲み物にはショ糖脂肪酸エステルが含まれているのがあります。

これはショ糖酸エステルが防腐剤の役目として利用されているのです。

防腐剤と表記すれば買わない人が多いので、ショ糖脂肪酸エステルと表記しているようです。

大豆由来のレシチンは近年追加された添加物で安全性に問題なく毒性は低いと言われていますが、ネコに注射すると呼吸が止まり、血圧が下がったという報告もされています。

またレシチンは、大豆を原料とすることが多いので大豆アレルギーを引き起こすことがあります。

更に、レシチンの原料の大豆の多くは、遺伝子組み換えのものを使われていることも懸念すべき点です。

乳化剤としてレシチンが使われている場合に食品表示には、乳化剤(大豆由来)と書かれている場合があるので、スーパに行ったときはチェックしてみてください。

乳化剤は様々な食材に使われています。 

マヨネーズ、マーガリン、チョコレート、ホイップクリーム、アイスクリーム、豆腐、ジャムスポンジケーキ(離型)、ガム(湿潤)缶コーヒー・・・など。
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●下痢になるカゼインNa(乳由来)

カゼインNaは牛乳に含まれるたんぱく質の一種のカゼインにNa(ナトリウム)を結合させたものです。

カゼインNaを使った動物実験では、動物に体重1kgあたり、0.4g~0.5gのカゼインNaを5日連続で与えたところ、中毒を起こしてその半数が死亡しました。

牛乳には20種類以上のタンパク質が含まれていますが、アレルギー反応を誘起しやすいのは、カゼインとラクトグロブリンです。

この「カゼインNaは、水と混ざりにくい油、タンパク質を混ぜやすくするために用いられます。カゼインは牛乳由来の成分のため牛乳アレルギーをもつ人は注意が必要です。

また、乳糖不耐症の方は下痢になります。

特にカゼインは水に溶けやすい「カゼインNa」として・パン、ケーキ・ハム、ソーセージ等の豚肉食品・フルーツジュース、ワイン・蒸留酒、ビール・化粧品、薬剤(抗生物質、局所塗布薬など)など、幅広く利用されています。
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●下痢にならずにもっと安心して食べられるホットケーキ

〇安心の材料で、自分で手作りをする

〇植物油脂など余計な添加物が入っていない国産小麦、アルミフリーのベーキングパウダーを使用しているホット―ケーキミックスを購入する

自粛制限があるこの時期にホットケーキを手作りするのもいいものです。

材料は・・・・国産の薄力粉、砂糖、ベーキングパウダー(アルミフリー)、卵、牛乳、溶かしバター、バニラエッセンス、みりん ・塩(お好みで)

これを混ぜるだけなのでとっても簡単!調理の際は、牛乳アレルギーの方は豆乳を、卵アレルギーの方は卵を入れずに牛乳多めで作れば美味しく出来ます!
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●ホッとケーキミックスは開封後の保存が悪いとダニが発生

使いかけの小麦粉を台所で保存することは危険とアレルギーの専門医は注意しています。

使いかけのホットケーキミックスやお好み焼き粉は、ダニにとっては栄養分がたっぷりの「天国」のようなものです。

保存の仕方が悪いと粉の中でダニが繁殖し、ダニアレルギーの人が食べると呼吸困難などアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。

市販のホットケーキミックスは数百グラム入りのものが多く、一度に使い切れないこともあります。

そういうときは、袋の口を締めて冷蔵庫で保管しましょう。
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腸内環境を整えましょう

おなかは大地とおなじです。

豊かな作物の実りは、たゆまぬよい土壌作りによってもたらされているように、人の健康も幸せも、おなかという大地の活性化から始まります。

よい土壌には良い微生物がたくさんいます。

人も同じで、良い微生物、つまり腸内善玉菌がたくさんいなければなりません。

おなかの土壌が整っていると病気に負けない身体になります。

下痢の改善や下痢になりにくい丈夫な体になります。

腸内善玉菌は代表的なものとして乳酸菌、ビフィズス菌などがありますが、それぞれにたくさんの役割を持っています。

中でも病気を寄せ付けない免疫細胞を強くする役割は大きいものです。

なんとおなかの中には免疫細胞が約60%~70%もいるのです。

こうした免疫細胞を強くしていれば病気を齎す細菌やウイルスが入ってきても、ウイルスを攻撃して殺してしまうので、元気でいられるのです。

腸内善玉菌は免疫細胞と相互に作用しながら、全身の免疫力をコントロールしています。

腸内善玉菌を増やすサプリメントがありますので上手に利用しましょう。

梅雨時期の下痢や体調不良

下痢の原因・梅雨の体調不良
下痢の原因は季節の変化によって体調を崩し、下痢になることがあります。特には春から夏に向う、梅雨の時期は何かと体調を崩しやすいものです。

なぜなのでしょうか?

目次
・下痢の原因を作りやすい梅雨の時期  ・梅雨の下痢の原因剤  ・梅雨に多い体の不調  1.日照不足が下痢の原因  2.下痢の原因は気圧の変化  3.下痢の原因は温度変化  4.下痢の原因は湿度  5.下痢の原因は食中毒  6.下痢の原因は体の冷え  ・腸内環境を整えよう

下痢の原因を作りやすい梅雨の時期

雨の多い季節です。
おなかの弱い方、下痢が続く方は最も注意しなければならない季節です。

雨の日は、ジメジメして気分的にうっとうしいだけではありません。

梅雨時期は雨が降ると肌寒かったり晴れると蒸し暑かったりと気温がとても変化する時期です。

雨が降ると低気圧になりますが、副交感神経が優位になり、細胞へ行き渡る酸素量が減るため、自然と全身の機能も低下しがちになってしまいます。

又、高温多湿により、下痢の原因となるウイルスや食中毒菌も大いに繁殖します。

更に、雨の日や冷たいものが欲しくなり体が冷えることで、下痢になりやすい時期と言えます。

まさにこの時期は下痢の原因のオンパレードとも言っても過言ではないくらい、下痢の原因が多くあります。
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梅雨時の下痢の原因として

1.日照時間の少なさ・・セロトニンの減少

2.気圧の変化・・自律神経の乱れ

3.温度変化・・気圧に温度差が加わるとダブルパンチ

4.湿度の高さ・・水分代謝が低下

5.食中毒菌・・高温多湿は食中毒菌が繁殖しやすい

6.体の冷え・・冷たい物の飲み過ぎ、雨によるお腹の冷え

などが考えられます

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梅雨時期に多い身体の不調

梅雨時期には次のような体の不調を訴える人が多くなります。

●体の不調として
だるい、体が重い、吐き気、ダラダラ過ごしがち、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、下痢、便秘、食欲不振      むくみ、寝つけない、朝起きられないなど。

●心の不調として
やる気が出ない、集中力や思考力が低下する、気分がふさぐ、人に会うのがめんどう、不安や焦りを感じることが多くなる、午前中の気分が特にのりにくい、性欲減退、イライラしやすいなど。
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1.下痢の原因は日照時間の少なさ

日照不足は、身体への被害のみならず精神面にも深刻な影響をもたらします。

セロトニンというホルモンをご存知でしょうか。精神の安定や心の安らぎをもたらしてくれるため、“幸せホルモン”とも呼ばれています。

日光に当たらない生活をしていると、このセロトニンが不足してしまうのです。

その状態が続くことで、精神が不安定になり、酷い時にはうつ病や不眠症を引き起こしてしまいます。

梅雨時期は日照時間が少なく、うつ症状を訴える方が増えることもあります。

日光に当たる時間が減ることでセロトニンの生成が抑えられるためだと言われおり、「季節性うつ」と呼ばれています。

精神が不安定になると、おなかにも影響してきます。下痢になりやすくなります。

また、日照時間が少なく、ジメジメして湿度が高くなると、カビが大量発生してしまい、畳、洋服や本にカビが生えてしまった経験があるのではないでしょうか。

カビは食品にも繁殖します。カビが繁殖した食品を食べることで起きる「カビ毒中毒症」となり、下痢や嘔吐などを引き起こす急性の症状を引き起こします。
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2.下痢の原因は気圧の変化

梅雨時期に起こる体調不良の多くは、梅雨前線の停滞による「季節病」や「気象病」が影響していると考えられています。

梅雨前線の付近には低気圧が発生し易く、その影響で梅雨は雨の日が多くなります。

私たちの体は、気圧の影響を受けて自律神経のバランスが変化することが知られており、気圧が高い(晴れ)時には交感神経が優位に、気圧の低い(雨)時には副交感神経が優位に働きます。

どちらかが優位に働き過ぎてしまいます。

また、晴れた日は交感神経が活発になるので、体も活発になります。

雨の日は副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが崩れると、腸は非常に敏感な臓器ですので、腸内での正常な活動が乱れ、おなかを壊しやすくなります。

下痢をはじめ、様々な不調を齎します。

男性よりも女性の方が、自律神経が乱れやすいと言われているため、女性の方は要注意です。…
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●おなかの弱い人は飛行機に乗る時も注意

気圧の変化で症状が出る方は、飛行機に乗るときも注意が必要になってくるでしょう。

飛行機はフライト中、上昇や降下を繰り返すため、気圧の変化が生じます。そのために、耳の痛みやおなかが張ったり、痛くなったりすることがあります。

私たちの胃腸の中には、1~2ℓ近くの空気があります。

この空気は航空機が上昇すると膨張するため、便秘の人やガスを多く含んだ飲み物を多くとると、おなかが張ったり腹痛を起すことがあります。

ですから、飛行中に起こる腹痛の多くは、胃腸の中の空気が膨張することにより起こります。

こうした飛行機内での気圧の変化でもおなかのトラブルが発生しますので充分に注意しましょう。
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●おなかのトラブルを避けるための予防策として

①腹部をきつく締めないような服装で搭乗

②ガスをふくんでいる炭酸飲料は飛行前や飛行中は控える

③旅行前に便秘はコントロールする

④飛行前には排便を済ませる

⑤機内では排便を我慢しない

⑥腹痛がおきたら、衣服・ベルト・下着をゆるめる
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●自律神経のバランスを整えるには

梅雨時期の気温や天候をコントロールすることは困難ですが、日常生活に注意することで自律神経のバランスを整えることは可能です。

自律神経の働きを整える日常生活

①睡眠をしっかりとる
睡眠中は副交感神経が働き、心身の疲れを取り除きます。

夜更かしが続くと副交感神経の働く時間帯に交感神経が働き、神経の働きの切り替えがうまくいかなくなります。

②生活のリズムを整える
私たちの体には、一日の体温・ホルモン分泌・睡眠などのリズムを整える「体内時計」があります。

生活のリズムが乱れると体内時計のリズムも乱れ、自律神経の働きにも影響を与えます。起床・就寝・食事の時間をできるだけ規則正しくし、リズムを維持することが大切です。

また、体内時計は朝の光を浴びることでリセットできます。朝は、カーテンを開けて太陽の光を浴びたり、電気をつけて部屋を明るくしましょう。

③適度な運動を行う
散歩やウォーキングなど、軽い運動は自律神経の働きを整える効果があります。

④リラックスする時間をとる
交感神経の興奮を鎮めるには心身の休息が必要です。音楽を聞いたり、お風呂に入るなどリラックスした時間をとりましょう。

⑤食事のバランスに気を付ける
食物に含まれるビタミン・カルシウム・ミネラルなどは自律神経の働きを整える作用があります。インスタント食品や偏食に気を付けて、バランスよく様々な食品を摂るように心がけましょう。
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3.下痢の原因は温度変化

気圧だけでなく温度変化が伴うとダブルパンチです。おなかの弱い人は更に、下痢になりやすくなります。

冬から春にかけて暖かくなるとき、秋の急な冷え込み時期などは要注意。元々人間は調整できる温度が7℃だそうです。

ですので、朝と夕方の冷え込みが5℃あると要注意、10℃あると命の危険とさえ言われています。

また梅雨の時期は暑い夏の準備期間の様なものですので、日中は30度超え、朝夕の気温はグーンと下がり、温度変化がかなりある日もあります。

ある薬メーカーでは気温が23度以上になると一度上がる毎におなかの薬の売り上げが5%伸びるというところもあるようです。

それほど下痢になる人が夏には多いことがわかります。

この梅雨時期は温度変化に対応できるように服装にも注意を払い、1枚上着を準備しておきましょう。
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4.下痢の原因は湿度の高さ

湿度が高いと、体内の水分が汗や尿として外に排泄できずに、体内に溜まってしまいます。

すると体内の消化吸収と水分代謝がうまくできなくなり、消化不良をきたしやすくなります。

食欲不振、体がだるい、むくみ、下痢、頭痛、不安感、めまい、不眠などの症状が現れやすくなります。

気温が高い日も多いですが、冷たい飲み物や食べ物は消化不良を悪化させますので、温かいものを取るようにしましょう。

常温の飲み物であっても、体温よりも低い温度なため、たくさん飲むと体を冷やすことがあります。

また、味の濃いもの、脂肪分が多いものも胃腸に負担をかけますので、気を付けましょう。
温かいものを取るようにしましょう。
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5.下痢の原因は食べ物の腐敗による食中毒

ジメジメとした日が続くこのシーズンは、食中毒菌の繁殖が活発になる時期です。

ノロウイルスをはじめとする「ウイルス性の食中毒」が冬シーズンに増えるのに対し、ちょうど6月頃から増えてくるのが「細菌性の食中毒」です。

梅雨は水分が豊富で、気温が高く活動には絶好のチャンス。

さらに、食品の有機物汚れ、調理器具に付いた食品汚れがあれば、それを栄養にドンドン増殖していきます。食中毒は、大きく分けて下記の3つがあります。

6月以降に増える食中毒で多いのは、カンピロバクター、ブドウ球菌、ウェルシュ菌の3種類です。

●細菌性食中毒(カンピロバクター、黄色ブドウ球菌、ウエルシュ菌、サルモネラなど)
食中毒菌が食品の中に混入したことによって起こる。

*カンピロバクター

特  徴:空気にさらされると死滅する。10℃以下の所では生き続ける。

原因食品:鶏肉(刺身&半生製品)、牛生レバー及び加熱不足の鶏肉など

主な症状:下痢、腹痛、発熱、頭痛、悪寒、嘔吐など

潜伏期間:2~5日間

*ブドウ球菌

特  徴:熱や乾燥に強く、酸性やアルカリ性が強いところでも増殖する。

原因食品:おにぎり、弁当箱、菓子類など

主な症状:悪心、嘔吐など。症状は通常24時間以内に改善する

潜伏期間:0.5~6時間

*ウェルシュ菌

特  徴:空気のないところを好む。大量の食材を調理する時に起こりがち

原因食品:肉類や魚介類を使った、たんぱく質食品など

主な症状:腹痛や下痢、吐き気

潜伏期間:6~18時間

●ウイルス性食中毒(ノロウイルスなど)
ウイルスが蓄積している食品を飲食したり、人の手を介したりすることで起こる。

●自然毒食中毒
フグや毒キノコなど、
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6.体の冷え・・冷たい物の飲み過ぎ、雨によるお腹の冷え

●冷たい飲み物

冷たいものを飲むと、その瞬間、口から胃、腸といったすべての消化管が「冷えた」状態になります。

冷たいものは内臓を冷やすだけでなく、口にした時点で「冷たい」という刺激が神経を伝わり、その瞬間に消化管全体の血流量が減ってしまいます。

そのため、冷たいもので内臓を冷やすと、お腹を下すなど直接消化機能に不調が出やすくなります。

夏場は「これだけ暑いから大丈夫」という油断が生じてしまいます。下痢のお客様が多いのは、実は冬よりも夏だったりするのです。

●冷房による冷え

冷房による冷えは内臓も冷えてしまいます。自律神経がおかしくなることもあります。

エアコンの効いた部屋にいる時は、一枚長袖を持って、いつでも体温調節が出来るようにしましょう。

体が冷えたなと思ったら暖かい飲み物を飲みましょう。

●体が冷えると免疫力が低下

夏は暑さで体力は奪われます。

また食べ過ぎると免疫力も低下します。というのも、腸には免疫細胞が集中しているからです。

体温が1℃下がると免疫力は30%低下すると言われています。例えば、アイスクリーム1個食べると腸内温度は1℃低下すると言われています。

腸内環境が良好であれば、アイス1個食べるくらい食べても、腸内温度はすぐに回復します。

しかし、冷たいものの食べ過ぎ、油っぽいもの(特にお肉に洋菓子系)は、腸が冷えて機能が低下している(腸内環境が悪い)と消化不良となります。

こうして胃腸が弱ると、腸にある免疫層も弱って免疫力は低下し、下痢が続く原因となるのです。
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●夏の冷えによる下痢を防ぐ5つのセルフケア

①ジュース、アイスクリーム、ビール…。冷たいものはほどほどに
夏のおいしい味覚の多くは、冷たい食べ物や飲み物です。

全てを我慢するのは無理でも、ドリンクは氷抜きでオーダーする、冷たい飲み物を一気に飲むのをやめる、何かをつまみながら飲むなどの工夫を。

食事のメニューには常温のものや温かいものを意識的に増やします。

②香辛料を使った辛いものや脂っこいものは控えめに

暑い季節はスパイスが効いた辛い料理や脂っこい料理を食べたくなるもの。

ですが、刺激物や脂肪分の多い料理は、消化や吸収に影響を与える場合があります。

食べたものの水分が腸できちんと吸収されないと、下痢や軟便につながるので、腸の調子が悪いときには避けましょう。

③プラス1枚を常備して冷えを防止

節電の意識が高まり、エアコンの設定温度に配慮する職場が増えたものの、「それでも寒い」という人が多いようです。

また、エアコンの風が直撃する席に座っている人もいます。

冷える環境で働いている人は、腹巻きでお腹の冷えを防いだり、室外との出入りが多い人は、カーディガンを用意したりして、温度差に応じて冷えを防ぐとよいでしょう。

意外と忘れやすいのが、下半身や足元の冷え防止です。

ひざ掛けなどを膝の後ろまで巻き込む、夏でもストッキングや靴下を着用するなどして、冷えから体を守ってください。

④しっかり温めるなら使い捨てカイロもおすすめ

職場での服装に制限がある人や、羽織りものだけではしっかり温まらないという人は、使い捨てカイロの活用もおすすめします。

長時間の仕事やデスクワーク、ストレスや緊張などで交感神経が優位になり続けると、血管が収縮して温かい血液が全身に届かなくなり、冷えやすくなります。

腸が活発に動くのは、副交感神経が優位なときです。体を温めて血行を促したり、緊張をゆるめてほっとリラックスしたりすることは、腸の働きを整えることにつながります。

⑤お風呂につかって副交感神経を刺激し血流アップ

とかく夏はシャワーだけという人が多いものです。

しっかり湯船につかって冷えた体を温め、血行を促しましょう。

リラックスすると副交感神経が活発になるので、腸の働きを高めることにもつながります。

お湯の温度は38℃前後のぬるめがおすすめ。好きな香りの入浴剤を使い、浴槽の中で腹式呼吸をすると、ストレス解消にも役立ちます。
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腸内環境を整えよう

突然襲ってくる下痢、長引く下痢は体力を消耗するだけではなく、生活にも支障をきたします。

軽い症状であれば市販薬が役に立つこともありますが、根本的な解決にはなりません。

下痢は体質的なものではありません。諦めないようにしましょう。

バランスの良い食事を摂ったり適切に運動をしたり、乳酸菌を積極的に摂取したりして、下痢になりにくい体作りを始めると下痢になりにくい身体に変化します。

腸は非常に敏感なところですが、臓器の中でも最も早く回復できる臓器なのです。

腸内環境を整える乳酸菌などのサプリメントがありますので上手に利用しましょう。

梅雨時期のカビで下痢に

下痢の原因・梅雨時期の黒、青、赤、白、緑、黄色のカビ
これから梅雨時期に入りますが、湿気の多い時期にはカビが繁殖しがちです。

カビは食品を腐敗させるだけでなく、実は重篤な病気も引き起こします。

下痢にもなります。

最近では、こういったカビによる病気が増えているといわれています。

たかがカビですが、決して侮れない理由があるのです。


目次
・下痢の原因となるカビの種類  ・色で見分けるカビ  ・繁殖しやすい場所  ・黒カビの害  ・カビの除去と対策  ・死に至る危険な黒カビ  ・有益なカビ  ・赤カビ毒菌  ・最も危険な赤カビ  ・実例  ・下痢を起こす緑カビ  ・食品のカビについて  ・腸内環境を強化しよう

下痢の原因となるカビの種類

カビは色によって、人にとって「良いカビ」と「悪いカビ」を見分けることができます。

カビの姿は目に見えないほど小さいので、私たちがどんな種類のカビなのかを判別するには、色で見分けるしかありません。

カビには黒色、青色、赤色、白色、緑色、黄色のカビがあります。

下痢になる、危険なカビはどれなのか、カビ対策も含めてお伝えします。

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色で見分けるカビ

①黒カビ
ぜんそくやアレルギーを起こす黒カビ(学名:クラドスポリウム)
黒カビは家の中には至る所に存在する代表的なカビです。

結露しやすい窓の近くにあるカーテンや、エアコン、湿気がこもる浴室等に特によく発生しますが、住環境の中にはいたる所に存在しています。

空気中やハウスダストにもたくさん存在しているため、喘息やアレルギーの原因になる可能性があります。

黒カビは頑固で生命力が強いため、いったん生えてしまうと、なかなか完全に退治することができません。

汚れやすく、湿気がたまりやすい箇所に発生しやすいので、日頃からこまめに掃除や換気をして発生を予防することが大事です。

しかし、屋外の空気中でも頻繁に検出され、多少の乾燥状態でも耐えられると考えられています。
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●繁殖しやすい場所

黒カビは湿気の多いところで生育する好湿性真菌の仲間

・湿気がこもりやすい場所(浴室内の随所、洗面所の壁など)

・結露が発生して湿った場所(窓のサッシや壁、床)

・生活水で頻繁に濡れる場所(台所の流し周辺)

・エアコン

・お饅頭、ケーキ、野菜、衣類等
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●黒カビの害

黒カビは、カビ毒を生産するということはないようですが、喘息やアレルギーの原因になるとされています。

室内で黒カビが多く検出される場合には、汚染源が室内のどこかにある可能性があるため、汚染源を突き止めて、清掃洗浄・除菌して健康被害防止に努めるのが望ましいと考えられます。
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●黒カビの除去、防カビ対策

黒カビは、アルコールなどの消毒剤に弱く、耐熱性もあまりなく、カビの中では比較的除菌しやすい種類の方です。

ただし、浴室のタイル目地のようなところでは、目地の奥深くに菌糸が入り込んでいる場合が多いため、表面だけ菌体を除去しても、しばらくするとまた繁殖して黒い汚れとして目立ってきてしまうことはよくあります。

対策としては、

・こまめな掃除

・高湿度環境が続かないように湿度管理

・通気確保

・水分で濡れた所があればこまめに拭き取って乾燥させる

といったことを日常的に行うのがおすすめです。
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●死に至る危険な黒カビがある

黒カビの中でもエクソフィアラ、アスペルギルス・フミガタスは危険な猛毒の黒カビの一種です。

小さな傷口から感染すると炎症を起こして、最悪の場合脳まで侵入し、死にいたることもあります。

エクソフィアラは、洗剤そのものはカビは生えないのですが、シャンプーの泡には、皮膚のカスや皮脂などの油が含まれ、それらを栄養にして繁殖してしまいます。

風呂場の片隅に置いているシャンプーボトルの側面やノズルなどに黒カビが発生します。

洗濯機槽、浴室の排水溝や、加湿器の内部からエクソフィアラが見つかった例もあります。

アスペルギルス・フミガタスは家中のカビが発生する場所に潜んでいます。

毒性が強く、フミガタスを吸い込むと、アレルギー反応を起こし、気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。

これが、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症となり、治療が遅れると、肺の組織が破壊され、呼吸不全を招きかねない、怖い病気です。国内に20万人もの患者がいると推測されています。

血流に乗って菌が全身に廻るともっと深刻となります。

ほこりに多く、エアコンのフィルター、噴出し口に注意して掃除しましょう。
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②青カビ

有益、有害の2種類がある青カビ(学名:ペニシリウム)
青カビの種類は約150種類といわれており、学名を「ペニシリウム」といいます。
イギリスのアレクサンダー・フレミング博士が、その分泌物から世界初の抗生物質である「ペニシリン」を発見したことは有名です。

一方で、青カビは湿気の青カビはみかんやレモンなどの柑橘類やリンゴといった果物、餅やパンによく発生する他、魚肉練り製品、サラミソーセージなどにも発生します。

また、ほこりはもちろん、穀類や果実といった農産収穫物等にも見られます。靴に発生することもあり、自然環境中に広く分布しているカビです。

青カビは有害なものと無害なものがあります。
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●有益な青カビ

青カビの中でも特に有名なのは、「ペニシリウム・クリソゲナム」。ペニシリンという抗生物質を分泌することで知られています。

「ペニシリウム・カマンベルティ」はカマンベールチーズの製造に使われるもので、色は白いのですが、ペニシリウム属(青カビ)の一種です。
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●有害な青カビ

青カビには米を黄色や橙色に変色させる「ペニシリウム・シトリナム」、「ペニシリウム・イスランジカム」などがあります。

穀類に発生するシトリニンは腎臓に悪いカビ毒であることが知られています。

腎細尿管上皮変性を起こします。

ミカンやレモンといった果実や、ユリやチューリップなどの球根類、穀類などの貯蔵中に、ペニシリウム属のカビが寄生して起こる病気は「青カビ病」と呼ばれています。

「カンキツ青カビ病」はその代表的なもので、貯蔵中の果実に「ペニシリウム・イタリカム」が寄生することで起こります。

青カビの中にはマイコトキシンというカビ毒を作り、ガンの原因になるものもありますから注意が必要です。

青カビは、黒カビと並んで日常生活で最も馴染みのあるカビのひとつです。

空気中に常に浮遊しているので、パンやお菓子等に真っ先に生えるのは、大抵がこの青カビです。

特に毒性はありませんが、青カビが生えているということは、赤カビ等の有害なカビも生えていると考えるのが自然です。

小さなカビでも周りに菌糸を広げている可能性があるので注意しましょう。
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③赤カビ 下痢を起こす赤カビ(学名:フザリウム)

●赤カビ毒菌はフザリウム
赤カビは畑などの土壌に多く生息し、特に麦やトウモロコシに寄生します。

梅雨時期なると小麦に発生する赤カビ病は非常に危険な赤カビ毒素を作ります。

赤カビ病の原因となるカビ毒菌はフザリウムという種類で、デオキシニバレノール(DON)という毒素を作ります。

デオキシニバレノールを高濃度に含む食品を食べると、吐き気、嘔吐、腹痛、めまい、下痢、頭痛等の症状を伴う中毒症(急性毒性)を引き起こします。

そのため赤カビ対策に農薬が散布されます。しかし、農薬散布に伴い、残留農薬の健康被害も出ています。

残留農薬は腸内環境を破壊し、下痢をはじめ胃腸障害など体調不良を訴える人がいます。

赤カビといっても、桃色、紫、薄黄色、赤など様々な色として現れます。古くなったパンやごはんなどに生えてくる赤色がかったカビも赤カビです。

湿度が高い場所なら金属やプラスチックの上でも繁殖するため、エアコンのファンやフィルターなどに多く繁殖します。
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●最も危険な赤カビ毒菌はマイコトキシン

赤カビはマイコトキシンという危険性の非常に高いカビ毒をつくり、赤カビに汚染された食べ物を食べると、嘔吐や下痢などの食中毒症状や、免疫機能の低下を引き起こします。

マイコトキシンの一種であるアフラトキシンは、天然の物質としては現在知られている中で最も発ガン性の高いものです。

特に、ピ-ナッツ、ピスタチオナッツ、アーモンドなどの種実類、トウモロコシ、ハト麦、そば粉などの穀類及びそれらの加工品、ナツメグ、トウガラシなどの香辛料、ナチュラルチーズなど多くの食品から検出されています。

青カビの生えた食べ物は食べても問題ない場合がありますが、赤カビの生えた食べ物は絶対に食べないようにしましょう。

赤カビは「フザリウム」と呼ばれる植物病原菌のひとつです。

その名の通り、植物を枯らしたり腐敗させる作用を持ちます。

トマトやサツマイモ等の野菜が枯れてしまう「赤カビ病」と呼ばれる病気はフザリウムが原因です。

収穫した野菜に生えることもありますが、身近なところでは古くなったパンやごはんに多く発生します。

この赤カビは、植物を枯らすだけでなく人間や家畜にも有毒な「マイコトキシン」というカビ毒を産生します。

マイコトキシンは重篤な中毒症状を引き起こしたり免疫不全を引き起こす、非常に毒性の強いカビ毒です。

少しでも赤カビが見られる食品は、絶対に食べずに捨てるようにしましょう。
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実際例:

1960年、英国でブラジル産の落花生粕を餌として与えられた10万匹の七面鳥が死ぬ事件が発生した。

餌に含まれていたマイコトキシンが原因でした。

なかでもマイコトキシンの毒性はダイオキシンの10倍以上といわれ、また天然物で地上最強の発癌物質です。

このマイコトキシンの人に対する急性毒性は、サリンの約80分の1と言われ、例としては、1974年にインドで肝炎のために106名という多くの人が死亡した事件やケニヤでの急性中毒事件などがあります。

慢性中毒については、タイ、フィリピン、南アフリカ、ケニヤなどで、肝ガン発生率とマイコトキシン摂取量との間に関連性があるとの疫学調査の結果が報告されています。

マイコトキシンに汚染された餌を食べた家畜のミルク、卵、肉なども汚染される恐れがあるのは否めない。
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お風呂の赤いものは何?

お風呂の床や排水溝の近くに発生するあのピンク色のカビの様なものは、赤カビではなく「ロドトルラ」という赤色をした酵母の仲間です。

湿気を好み、皮脂や石鹸のカスを栄養にして繁殖するのはカビと同じですが、毒性はありません。

カビと違い、掃除をすれば簡単に落とすことができますが、見つけたらすぐに取り除くようにしましょう。

黒カビの発生原因にもなります。
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④白カビ

発酵食品に利用の白カビ
白カビは見た目が黒くなるようなカビとは違い、一見綿ボコリのように白くてフワフワしています。

主に発生しやすいのは、風通しの悪い木材で作られた場所や自然食品などです。
白カビを利用して発酵させる食品もあるため、一概に危険ともいえません。

食べ物や建材等、いたるところに発生するフワフワした白カビ。色こそ違いますが、実は青カビや黄カビの仲間であることがほとんどです。

一見よく似たカビでも、性質が異なっているものもたくさんあります。

中には、強いカビ毒を産生するものもあるので、他のカビ同様吸い込まないように注意が必要です。

また、カマンベールチーズやブリーチーズの製造に用いられるカビも「白カビ」と呼ばれていますが、こちらも生物学的には青カビの一種です。
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④緑カビ
下痢を起こす緑カビ

青カビとよく似た緑色の粉っぽいカビが、畳の裏や木材に生えているのを見たことがありませんか?

これは「トリコデルマ」というカビで、青カビとは全く別のものです。

一般的に「ツチアオカビ」とも呼ばれるこのカビは、家の中でも湿気の多いところでよく見られ、木材の劣化や腐敗を引き起こします

また、トリコデルマもカビ毒を発生させるので、多く吸い込むと腹痛や下痢といった中毒症状を起こす恐れがあります。

鉄筋コンクリート製のマンションではあまり馴染みがないかもしれませんが、木造住宅では梅雨時になると毎年発生することもあります。
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⑤黄カビ
乾燥を好むカワキコウジカビ

オレンジや黄色のカビは今までのものとは生態が異なります。

これまでのカビが湿気を好むのに対し、黄カビは乾燥を好みます。

このカビは正式名称を「カワキコウジカビ」といい、ガラスやフィルム、刀剣といった場所に発生します。

カメラのレンズに曇りを生じさせるカビも、この黄カビです。

空気中の湿気を養分として、乾燥した場所に発生するのが特徴です。

他にも、青カビ等が繁殖できない保存食にも発生することがあるので注意が必要です。
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食品のカビは基本的に取り除けない

賞味期限を忘れて、パンにカビが生えってしまったらどうしますか?

カビの部分だけえぐり取れば大丈夫、と思っている方は意外と多いのではないでしょうか?

残念ながら、目に見える形でカビが生えている食品は、中まで菌糸が入り込んでいることがほとんどです。

少しでもカビが生えた食品は処分することをおすすめします。

カビから産生されるカビ毒は、肝臓や腎臓といった代謝系に大きなダメージを与えることが知られています。

また、アフラトキシンというカビ毒は最も強い発ガン性物質のひとつです。

これらは、高温や油にも強く多少加熱しただけでは完全に分解されません。

油で揚げたり茹でても半分以上のカビ毒が残り、ゆで汁にもカビ毒が移ってしまうことが知られています。

少しだけのカビだともったいなく感じてしまいますが、ほとんどの食品は一度でもカビが生えたら廃棄するようにした方が良いでしょう。
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カビキラーはどういうカビに効くか

カビとりの強い味方になるカビキラーですが、どういった種類のカビに効くのでしょうか?

塩素系漂白剤のひとつであるカビキラーは、強い殺菌力と漂白力を持っています。

主成分の次亜塩素酸がカビを分解して、黒い汚れのように見えるカビの代謝物を漂白します。

次亜塩素酸はほとんどのカビに対して有効なので、カビそのものに対してはかなり効果が高いと言えるでしょう。

ただし、液体である以上使う場所には注意が必要です。

水分が浸透しやすい木材部分や壁紙に使うと、素材そのものの色や壁紙のプリントがはがれてしまうことがあります。

そういった場合は別の方法を考えたほうが良いでしょう。

また、強い成分を含むので、子供やペットの手が届く部分も避けたほうが無難です。

エタノール等を使って根気よくカビを落としていく方法を取るか、専門の業者に依頼するのがおすすめです。

また、微生物の力を使ったバイオ系のカビ取り剤を試してみるのも良いでしょう。

カビを取るときは、カビの生え方と素材の性質、耐久度等をよく考えてカビ取りの方法を選ぶことがポイントです。
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腸内環境を強化しよう

「元気の元は胃腸から」と昔からよく言われています。

私達は食べて健康になっていますが、総て食べた物が良いものではありません。

中には体に害になるものも数多く食べています。

それでも健康でいられるのは、腸内で行われる様々な活動のお陰です。

有害なものは素早く排出する機能があるからです。

腸内環境が良好であればいいのですが、腸内環境が悪くなると様々な機能が低下し、下痢が続いたり、体の不調を来します。

まずは腸内環境をしっかり整えてみましょう。

腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。

下痢の改善は一段と早くなります。

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